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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川図書館での展示開催中(9月・10月)


9月2日
大阪経済大学 3回生 インターンシップ生 稲野 宏樹

西淀川の環境学習〜セミ菜の花緑陰道路「西淀川区は環境省のモデル地域!」
西淀川図書館での展示開催中(9月・10月)  

西淀川図書館で「セミのぬけがら集め」「菜の花プロジェクト」などのいくつかの取り組みを紹介させてもらっています。
 
子ども達が書いた「セミ新聞」などが展示されております。


 

「セミのぬけがら集め」とは
 セミは環境によって種類が変わります。なので、セミのぬけがらを集めることにより、どの種類がどれだけ住んでいるかがわかり、環境の状態を知ることができるのです。
 
「セミのぬけがら集め」(あおぞら財団のブログ)はこちら

「菜の花プロジェクト」とは
 菜の花を育て、そこから採れた菜種油で車やバスの燃料を作ります。そこで排出されたCO2は、菜の花を育てるときの光合成で回収します。このような循環を作り、地球に負担をかけないようにするというのが目的です。

「菜の花プロジェクト」(西淀川菜の花プロジェクト)のブログはこちら 

展示の趣旨

西淀川では、様々な人たちが環境学習に取り組んでいます。08年は環境省のモデル地域(国連持続可能な開発のための教育の10年モデル地域)になっています。菜の花を栽培してその油でクルマを走らせようという西淀川高校での「菜の花プロジェクト」、夏休みに子どもたちと大野川緑陰道路の自然度を調査する「セミのぬけがら調べ」など、いくつか取り組みを紹介しています。
●期間=2008年9月2日(火)〜10月30日(木)
休館日:9/8、9/22、9/29、9/30、10/6、10/14〜10/20、10/27
●開館時間=火曜日〜金曜日      10時〜19時
土曜日・日曜日・祝休日 10時〜17時
●場所=西淀川図書館(大阪市西淀川区御幣島1-2-10)
      TEL 06-6474-7900
   最寄駅 JR東西線「御幣島(みてじま)」駅下車 ①出口スグ

会期中のイベント

「ミニ風車で風を体験しよう」

西淀川高校生と一緒に菜の花プロジェクト紙しばいリサイクル工作をしよう
●日時=10月25日(土)14時〜15時くわしくは、西淀川図書館にお問い合わせください




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年9月5日11:29 AM

韓国司法修習生の研修


2008年7月4日(金) 9:30−19:00

韓国から司法修習生(17名、通訳1名)が研修であおぞら財団にこられました。
テーマは「日本の公害・環境訴訟について」です。
00年から連続して毎年研修があります。


今年はバスをチャーターしてくれたので、
尼崎の工場を見学しました。
本当は、阪神高速湾岸線に乗って、海から西淀川を見てもらおうと思いましたが、
湾岸線の利用料の高さ(1400円)を払うのはちょっと・・・となったので
43号線を往復することになりました。
利用料の高さで二の足を踏むということは、
ロードプライシングの必要性を物語っています。

出来島小学校で大気汚染の測定局を見学しました。
西淀川の大気汚染の現状と、裁判の和解によって取り組まれた対策を紹介しました。

バスの中から公害医療センターを見学し、
大野川緑陰道路の木陰で西淀川の歴史を紹介しました。

その後、場所をあおぞら財団に移し、
あおぞら財団の説明と公害患者さんからのお話がありました。

村松専務理事(西淀川公害訴訟弁護団)から西淀川公害のレクチャーです。

韓国からのお客様はどの方も質問が活発です。
今日は、裁判の賠償金の配分や、立証の難しさなど、裁判に関する質問が集中しました。


その後、懇親会でいろんなことを片言の英語を交えて会話をしました。

日本の公害問題は、住民運動を基盤とした裁判が解決の糸口をつけてきました。
この経験は、海外でも生かされ、中国や韓国等で裁判が起こされています。
司法に携わる方々には勿論ですが、
一般の方々にも、この経験を伝えていく工夫が必要だと思います。
まだまだ、裁判用語でしか説明できていないので、反省しています。




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年7月7日5:23 PM

第2回 みんなで歩こう西淀川の歴史めぐり


あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)の開館2周年を記念して昨年に引き続き、まちあるきを開催しました。雨のため当初の予定を延期して、5月31日(土)の開催となりました。この日はあいにくの小雨。しかし、小学生から大人まで合わせて12人で、昔の地形に思いをはせながら約7キロのコースを歩きました。用意した「西淀川クイズ」に子どもたちは夢中。悪天候ながらも楽しい会となりました。
当日の様子をダイジェストでお届けします。

コース
【スタート】新佃公園→被爆者鎮魂の碑→田蓑神社→国道2号→光明寺→大野川緑陰道路→北向き地蔵→かしわの橋→池永家→野里住吉神社→あおぞら財団・エコミューズ【ゴール】

1945年6月26日、左門殿川近くの防空壕に2トン爆弾が直撃し、多くの方が亡くなりました。戦後、地域の有志が寄付を募り、鎮魂碑として地蔵堂を建立しました。

田蓑神社内にて。東京の佃島のルーツがここにあります。


光明寺
さて、つくばいには何が書いてあるのかな?


大野川緑陰道路
工場・生活排水のため、ドブ川となっていた大野川。埋め立てて高速道路になるところを住民の意見で自転車と歩行者の専用道路に生まれ変わりました。


かしわの橋・野里の渡しの跡
中津川を渡るための渡しがここにありました。


池永家
江戸時代、船場の日常生活を支えた都市近郊農家のひとつ。お庭で記念撮影しました。


野里住吉神社
大阪府指定文化財の一夜官女祭があります。力石を持ち上げられるかな?


あおぞら財団・エコミューズ
ゴールです。お疲れ様でした。

西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年6月17日4:05 PM

第2回みんなで歩こう西淀川の歴史めぐり


まちを歩いて昔の地形をたどる


昔の西淀川区はどんな形をしていたのでしょう?
今はもう、なくなってしまった川や橋の姿が、
地図を見ながら歩けば見えてくる。
さあ、いっしょに見えないまちを探しにでかけましょう。

【しゅうごう】
■ひにち 2008年5月24日(土)
■じかん 午前9時30分
■ばしょ 新佃公園(ローソン佃2丁目店の向かい)
【ガイド】小田 康徳・エコミューズ館長(大阪電気通信大学教授)
【さんか】どなたでもどうぞ。小学生〜高校生、おやこで参加かんげい
【もうしこみ】5月20日(火)までにもうしこんでください。
【定員】30人
【ひよう】300円(マップ代200円/保険料等100円)
【もちもの】おひるゴハン、のみもの、筆記用具
【きょり】約6キロ
【おわるじかん】午後2時ごろ
★ちゅうい⇒雨の場合は、5月31日(土)に延期(えんき)します。
後援:大阪市教育委員会

くわしくはチラシをごらんください。

お申込・お問い合わせはあおぞら財団まで。電話:06-6475-8885、FAX:06-6478-5885、電子メール:webmaster@aozora.or.jp




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2008年5月16日1:05 PM

神戸大学現代GPプロジェクト「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」西淀川訪問(4/28)


去る4月28日に神戸大学現代GPプロジェクト「アクション・リサーチ型ESDの開発と推進」の一環として学生のみなさんが西淀川に見学にこられました。

まずはあおぞら財団ビルにて座学。西淀川公害の経緯や財団の活動についてあおぞら財団の林研究員から説明がありました。排気ガスによる大気汚染の問題は現在もまだ解決したとはいえないこと、あおぞら財団ではエコドライブの推進や自転車マップの作成、ESDへの取り組みなどを通じて地域再生への試みを続けていること、などなど。

ついでビデオを鑑賞。大気汚染裁判の顛末がわかりやすくまとめられている「西淀川公害裁判をたたかう」と、被害者の方々の生の声が伝わってくる「公害経験を語りつぐ」の2本立てです。


引き続いて公害被害者の語り部、中川さんからお話をうかがいました。1970年に認定患者となり、いまでも吸入器を肌身離さず持っていらっしゃるとのこと。子育てと重なる30代の頃は本当につらい思いをされたとおっしゃっていました。学生のみなさんもメモをとりながら熱心に耳を傾け、家族にほかに被害はなかったのか、引っ越しは考えなかったのか、工場に勤めていた人との間に軋轢は生じなかったのかなどなど、活発に質問を投げかけていました。

森脇理事長も臨席し、運動を取り巻く事情についてコメントを。人口10万人のところに7,000人もの患者さんがおられ、運動はとても勢いがあったとのこと。ただ、当時働き盛りの年齢だった人たちは多忙でなかなか認定を受けることができず、現在とても苦労されているとのことでした。また認定患者さんも高齢化しつつあり、法の枠組みが現実にそぐわなくなっているようです。


はなしが一段落ついたところで外へ。上田研究員の解説をはさみながら大野川緑陰道路を歩いてゆきます。

道すがら中島大水道の歴史を聞いたり、

西洋タンポポとカンサイタンポポの違いを学んだり。ちなみにカンサイタンポポは虫媒でしか繁殖しないので、里山的な環境が整っているか否かをはかるひとつの目安になるとのこと。大野川緑陰道路では3ヶ所しか見られないそうです。

現在大和田小学校になっている大和田城跡を経て、

あおぞら苑へ。公害患者さんのためにつくられたデイサービスセンターです。

代表の辰巳さんからお話をききます。設立当初は利用者のほとんどが公害患者の方だったということですが、1年半経った今日では患者さんは2-3割程度とのこと。公害患者さんは勝ち取った和解金を地域全体をよくするために使って欲しいと願っているので、あおぞら苑もその意図をくんで広く地域の人に門戸を開いているというお話でした。靴を脱いであがる、毎日通院が必要な患者さんのために送迎時間に配慮する、画一的な運動などをやらずに自分の意志でやりたいことを楽しくやってもらう、などなど、来所される人を第一に考え、志を高くもってサービスを提供されています。

最後にあおぞら苑の前で記念撮影をし、出来島駅で解散となりました。

環境問題は一朝一夕に解決するものではありません。現場に出て色々なものに触れながら環境や持続可能性について考えるこのようなESDの取り組みを通じて、少しずつ主体的に問題に取り組む人が増え、変化が生じてくればいいのではというのが引率されていた先生のおはなしでした。みなさんおつかれさまでした。




Filed under: 視察受入 — aozorafoundation 公開日 2008年5月2日4:03 PM
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