2006年12月13日(水)
徳島市の環境リーダー養成講座の卒業生が集まる
徳島市ecoリーダー会で
「買い物から環境と交通を考えるinとくしま」
と題して買い物ゲームを実践しました。
(ゲームの流れはこちら)
あおぞら財団では、現在2007年3月に向けて、大阪版のフードマイレージがわかる
買い物ゲームを作製しています。
徳島市ecoリーダー会から地球温暖化の学習として
「買い物ゲーム徳島版」がしたいとのことだったので、
徳島版を大阪大学の松村暢彦先生と
交通システム学の大学院生三宅直さん、藤岡太造さんに手伝ってもらいながら作製しました。
(あおぞら財団が徳島市の環境リーダー養成講座を請け負っています)
徳島版ということは、
30年前と現在の徳島の卸売市場のデータを取り寄せて、
その当時のお店で陳列されていた食材の種類と値段と産地を算出するのですが、
現在においても、徳島は「徳島産」が食材の中心であることが見えてきました。
大阪は、昔は近郊の食材を食べていたけれど
現在はほとんど「大阪産」の食材がなく、
非常に環境負荷が高い生活をせざるをえません。
徳島は「地球に優しい」生活が意識せずにできる素敵なところだなと
計算していて感じました。
さて、買い物ゲームの結果ですが、
1974年Aチーム 秋刀魚の塩焼き、アサリの味噌汁、たまねぎとサツマイモのてんぷら
★8個
1974年Bチーム 秋刀魚の塩焼き、アサリの味噌汁、きゅうりの漬物
★8個
2004年Aチーム 寄せ鍋、グリーンサラダ、オレンジ
★22個
2004年Bチーム チキンカレー、サラダ&フルーツ
★68個
という結果が出ました。(★1つ=CO2 20g)
現在でも徳島産の食材が多いので
進行役の私としては、1974年チームと現在チームの差がでないのではないか?
と懸念していたのですが、
1974年チームが★8個だったのに対し、
現在チームが★68個と
格段の差が出たのは驚きでした。
2004チームは食材が豊富になっており、
オレンジやグレープフルーツなど、
遠いところからやってくる食材が多くなっています。
また、値段の安い北海道産たまねぎなどをまぜていたので、
どうしても、値段の安い食材を選ぶという普段の行動が出てしまったようです。
参加者の感想には
「値段を重視すると、つい地元ではなく北海道産を選んでしまったが、フードマイレージが高くなってしまい驚きでした。主婦としてはつらい。けど・・・」
「これからこのようなことを子ども達にすすめたい」
「実際に疑似体験ができてとてもわかりやすかった」
「地産地消をこころがけたい」
など、環境に関心がある人達でも、買い物ゲームを疑似体験して、
びっくりすることが多かったようです。
みなさんに好評の「買い物ゲーム」
徳島でも徳島市ecoリーダー会が中心となって広げてもらえるとうれしいです。
ちなみに、四国放送で12月21日の「おはよう徳島」にて放送予定です。
(林 美帆)