記:道路環境市民塾運営委員 岡田 修(大阪大学大学院生命機能研究科博士課程)
07年4月21日(土)、西須磨都市計画道路公害紛争調停団の宗岡さん、早川さん、各務さんに案内していただき、神戸市西須磨地区の道路見学を含めた、市民塾のあり方を考える会が行われました。道路環境市民塾の運営メンバー13名が参加しました。
第一部ではJR須磨駅〜国道2号線千守交差点〜中央幹線〜月見山、天井川公園〜須磨離宮公園の交通事情、道路整備の工夫や苦労、景観保全への期待、を含め説明を頂きながら歩き見学しました。
潮の香りがする須磨駅、住民活動により苦労の上に手に入れることができた広く段差の少ない歩道、電信柱が少なくおしゃれな街灯、気持ちよく歩ける道が存在する一方で、時差信号により事故の多発する千守交差点、山陽電鉄の踏み切りのために渋滞が多発し排気ガスのにおいがひどい戸政町4丁目交差点から県道の東側、利用計画を誤り渋滞が発生する離宮公園交差点など多くの問題を目の当たりにしました。
中央幹線の景観を守る素敵な道路や月見山天井川公園の多くの動植物が生えるビオトープを見学すると、市民活動の中でしっかり行政を見ることの大切さを知りました。
*左)中央幹線。自転車と歩行者も分離されていました。
*右)大井川公園ビオトープ。高速道路の高架下にあります。
第二部では、須磨離宮公園の高台にあるレストハウスより海の眺めを楽しみながらの昼食ののち、今年度第Ⅴ期を迎える市民塾の運営方針の議論を行いました。
議論では、宗岡さんの「しっかりつっこみ入れることのできる市民づくり」「道路問題は突然ふりかかってくる」との言葉に共感しながら、一方で「どうすれば一緒に活動する人を増やすことができるか」をふくめて今後もっと市民塾の第一回までに議論が必要という結果になりました。
*左)西須磨離宮公園 *右)会議の様子
第三部では、須磨離宮公園〜須磨寺〜千森線〜須磨駅をちょっとした歴史散歩。
須磨寺の熊谷直実、平敦盛像に源平合戦の思いをはせました。またカーブが多かった道路が直線の見やすい道路へ変化した千森線の様子を紹介していただきました。
手抜きをせず真剣に問題に立ち向かえば市民、住民ができることの大きさを再認識させられるツアーでした。西須磨都市計画道路公害紛争調停団の宗岡さん、早川さん、各務さん ありがとうございました。
*左)平家物語の古戦場、一の谷の景観が守れた中央幹線。高架道路が通る計画でした。
*右)須磨寺の平敦盛
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