防災絵本「西淀川にたいふうがきた」
あおぞら財団では、防災絵本「西淀川にたいふうがきた」を作成しました。
西淀川区は周囲が海や川に囲まれており、水害に弱い地域です。今までも何度も西淀川では大きな水害の被害にあってきました。その一方で、核家族の増加、共働き世帯の増加などにより、子どもだけで家庭で過ごす時間が長くなっています。そのため、子どもだけが家庭にいる時に災害が起こってしまうかもしれません。
そこで、子どもだけで家にいるときに災害がおこってしまったらどうするのか? ふだんからどういうことに備えておくといいのかを、子どもたちや子どもをもつ保護者の方々に考えるきっかけにしてもらいたいと思い、絵本を作成しました。
作成した絵本は、西淀川区内の小学校、にーよん文庫、西淀川図書館をはじめとした大阪市内の地域図書館などに寄贈しています。
あおぞら財団に予備がありますので、もし興味のある方はぜひお問い合わせください。
防災教育において絵本を用いる理由
- 防災教育では「無関心」「気づき」「正しい理解」「災害時の的確な判断と行動」という4段階の学習過程を経ます。
- 特に児童の学習において大事なことは「気づき」ですが、多くの子どもは防災・災害に強い関心を持っていません。
- 子どもたちが防災・災害に対して「興味、関心、好奇心、不思議さ、疑問が湧き上がる」という気づきの部分を誘発することが重要です。
- 「一人の人間が、時間経過に伴ってどのようなことを考えて行動し、どう変化していくか」という一人の人間に焦点を当てた物語を用いると、子ども達は主人公に自分の身を重ねることができ、「気づき」を誘発することができます。
絵本を活用した防災授業案
◯ねらい
- 防災絵本を読み、災害について考える。
- 災害が起こった時の対応について考え、日頃の備えの重要性について学ぶ。
◯時間:45分
◯授業内容
5分 | この授業の目的、授業内容の説明 |
10分 | 防災絵本「西淀川にたいふうがきた」の読み聞かせ絵本の感想。 |
15分 | 「災害が発生したら・・・」絵本の場面を見せながら、防災について学び、こういう時に自分だったらどうするのかを考えてもらう。「自分たちが住んでいるところではどんな災害が起こる?」
「避難って何?」 「過去の災害を知っていますか?」 |
15分 | 「ふだんから災害に備えて何ができますか?」グループに分かれて、普段から災害に備えてできることを考え、最後に発表してもらい、意見交換をします。 |