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中国・北京で環境NGOと交流(12/2~5)

「平成25年度 大気汚染経験等情報発信業務」として、2013年12月2日から5日にかけて、中国の環境NGOとの交流を目的に、北京を訪問しました。

※本業務は、日本の公害経験やそれに関連する資料を、中国側と共有するために、情報発信・人的交流を行うものです。

調査日程及び訪問先
12月2日~3日
◎2013中華環境保護民間組織の持続的発展のための年次例会
主催:中華環境保護連合会
場所:北京化工大学

・中国全土から約300の環境NGOが集まる会議で、今回の参加登録人数は335人でした。さまざまな分科会で報告や活発な意見交換がおこなわれていました。
・分科会は2日間通じて、全部で9つあり、「環境公益訴訟」、「資金調達」、「生物種の保存」、「気候変動」、「河川の保護」、「大気汚染」などでした。

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●会場の北京化工大学

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●中央は分科会責任者の李力氏(環境友好公益協会:通称=環友科技)

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●スマートフォンで各都市のPM2.5の値を見ることができます

・「大気汚染」の分科会では、昨年度の本業務において日本での研修に参加した劉峻氏(武漢緑江南)が大阪市西淀川区での大気汚染問題の歴史や住民の取り組みなどを報告していました。
・深刻な大気汚染の問題に対して、PM2.5など汚染物質のデータをインターネットを利用して配信したり、住民の健康被害調査などの取り組みが、「公衆と環境研修センター」や「天津緑領」、「グリーンピース」などから報告されました。

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●劉峻氏(武漢緑江南)

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●馬軍氏(公衆と環境研究センター

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●趙亮氏(天津緑領

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●張凱氏(グリーンピース

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12月4日午前
◎グリーンチョイス「紡織企業調査報告記者発表会」
主催:緑色選択連盟(GCA:Green Choice Alliance)
場所:北京新僑諾富特飯店 会議室

・企業の生産活動におけるサプライチェーンからの汚染をなくそうと活動しているGCAの記者発表会がおこなわれました。各マスコミの記者の他、NGOメンバーなど合わせて約140人が参加していました。
・前回はアップル社などIT企業を対象におこなわれた調査ですが、今回は紡織産業の48のブランドを対象に7つのNGOが参加して、調査がおこなわれました。
・とくに染色工場が排出する汚染水の問題が指摘され、日本企業では、ユニクロのサプライヤーによる汚染が取り上げられていました。
詳しくはコチラ

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●大勢の聴衆でいっぱいの会場

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●ユニクロの問題点を報告

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●茶色になった汚染水を見せるスタッフ

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●動画で排水口の様子を映写

12月4日午後~5日
◎グリーンチョイス「研修会」
主催:緑色選択連盟(GCA:Green Choice Alliance)
場所:北大荒賽館 会議室

・韓国や台湾からのNGOメンバーも参加しての研修会には約50人が参加していました。
・1日目は中国におけるグリーンチョイスの活動や韓国のNGOの活動報告の他、日本からは櫻井次郎・神戸市外国語大学准教授が、大阪市西淀川区の大気汚染公害の経過とその後の地域再生の活動、公害問題解決における企業、行政、市民の役割などを報告しました。

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●会場の外観

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●報告する櫻井次郎氏

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●活発な意見交換

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●代表メンバーで記念撮影

・2日目は大気汚染情報の共有化の問題、企業の汚染物質の排出量データの公開申請について報告と意見交換がおこなわれました。

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●張伯駒氏(自然の友)の報告

4日間という短い期間ではありましたが、中国全土から環境NGOが集まる機会に、多くのNGOメンバーと交流することができました。PM2.5など、中国でも大気汚染の問題がますます大きな課題になっており、NGO側でもさまざまな取り組みをおこなっていることがわかりました。また、日本の公害経験については、分科会や研修会、意見交換の場などで発表、発言がおこなわれ、市民レベルで情報交換していくことの大切さを感じました。
一方、日本をはじめとする外国企業が中国における環境汚染の原因になっている問題については、私たち日本側でもっと情報発信し、互いに理解を深め、消費行動を転換するなど、解決に向けて取り組んでいく必要があると思います。

記・鎗山(あおぞら財団スタッフ)

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