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中国・北京訪問記(2011秋/その1 10/25の巻)

平成23年度 大気汚染経験情報発信事業」の一つとして、2011年10月24日から27日にかけて、中国の環境NGOとの交流、また汚染地域の視察を目的に、北京を訪問しました。
※本事業は、我が国における公害経験やそれに関連する資料を、中国側と共有するために、情報発信・人的交流を行うものです。

10月25日
〈ホテルの朝食〉
 バイキング形式です。
主食は、お粥、チャーハン、マントウなどがありました。
野菜が盛りだくさんです。 
写真1
〈道中の河川〉
 対岸の方で水生植物の刈り取りをしていました。
 看板には、①水を汚さないように、といったことが書いてあります。
また、捨ててはいけないものなども。
さらに、②遊泳や、スケートなどその他活動を禁止する、とありますが、
日本でもありますよね。
写真2水辺
写真3
〈道中の果物屋さん〉
 日本のリンゴと比べて、真っ赤でなく、またひと回り小ぶりです。
北京市内なのに、素朴なお店の感じが素敵です。
 写真4

〈自然之友へたどり着くまで〉
 団地内で、少し迷いました。
 階段を上がっていくと、自然之友の事務所の看板が。
 写真5
写真6

≪自然之友(http://www.fon.org.cn/)ヒアリング調査≫
回答者:李波氏(下写真右)、常成氏(左)
 写真7 コピー

2009年の訪問では、
①公園の自然調査を行って散策マップを作成
②車利用を控え、公共交通や自転車利用を呼びかけるリーフレットの作成
などの活動についてご紹介いただきました。

今回は、さらに詳しい活動内容と、重金属の問題対応、またIPEで伺った内容と関連する話題(GCA、サプライチェーン)などについてお伺いしました。

①重金属汚染企業への活動について(上海支部の周辺住民との共同調査の事例)
②IPEへの情報提供(武漢にある日系企業の排水が汚染調査事例)
③GCAの運用体制、実際の活動内容について(自然之友の国内ネットワークを活かしたサプライチェーン調査の事例)
④住民主体の訴訟の事例と方法・問題点(雲南の毒性廃棄物企業の公益訴訟の事例)

動画で「武漢の汚濁に関する説明(日系企業の事例)」を受け、排水の色が異常だという話題とデータを提供して頂きました。
また、中国でのサプライチェーンの構造について説明して頂きました。
 
あおぞら財団の空気調べの活動を紹介したところ、市民自身で大気汚染の程度を調べていることに大変な関心を持たれ、「自然之友の活動誌に掲載したい」と、李氏。
写真8 
〈道中にて〉
 食堂と、道路で水をみるアヒル…。
 写真9

〈达尔问自然求知社前〉
 次の訪問先は、达尔问自然求知社。
写真10 

≪达尔问自然求知社(www.bjep.org.cn)≫
回答者:王秋霞女史,刘慧莉女史,邵文杰氏
〈王秋霞女史は写真左,刘慧莉女史は左から2番目,邵文杰氏左から3番目〉
写真11コピー
こちらを訪ねるのは今回が初めてです。
中国語で「ダーァルウェン」のように読みますが、活動を開始された時、丁度ダーウィンが誕生して400年であり、ダーウィンを見習って、様々な疑問を、様々な領域で知識を得て、解決していくようにという願いが込められているそうです。

組織のご紹介と、緑色選択、IPEと関連する事例や今後の予定についてお伺いしました。
 ①2009年に設立され、自然大学、測定センター、調査センターの3つの組織を持ち、調査測定データをもとに観察会や勉強会などを行い、一般市民に自然環境に関心を持ってもらうための活動を行う
 ②IPEの提起した緑色選択に関わる汚染現場に行き、調査活動や従業員に対し、安全指導を行う(雪花ビールの事例)
 ③緑色選択として、今後はIT系のみではなく、紡績系、飲料系企業の調査へと拡大予定

〈汚染企業の説明〉
 北京の南に位置する、ビール企業の水汚濁について説明されています。
 写真13
〈調査事例の説明〉
写真12
○オリンピック会場付近を散策
〈ゴミ箱〉
 街中で見られるゴミ箱よりひとつ数が多く、分別方法がよくわかります。
写真15
〈駐輪場〉
 きれいに自転車が整理されています。
写真16 
〈案内板〉
 英語、日本語、韓国語の表記があります。
写真
 ○北京の銀座通り
 若者でにぎわっています。外資系のお店が多くみられました。
写真17 
○屋台で…
 ヒトデ、イモムシ、タツノオトシゴ…。
食べている人は見かけませんでしたが…??
 写真18

最後に、
本活動は平成20年度より始まり、今回で4度目の発信となります。
これまで北京の他、武漢、南京、上海、ハルビンの4都市に赴き、中国NGO、大学機関、法律事務所、病院や周辺住民の方に対してヒアリング調査や、汚染地域の現状視察などを行ってまいりました。
これらは過去に開催した日中交流セミナーで議論され、本事業の報告書として発行されております。
http://aozora.or.jp/katsudou/tsunagaru/kouryuu

↓過去の視察の様子は下記リンクから御覧下さい!!
平成21年度
http://aozorabsw.exblog.jp/11145923/

平成22年度
http://aozorabsw.exblog.jp/13200101/

↓イベントのお知らせ
「日中の公害・環境問題を考える学生セミナー -中国環境NGOから環境問題を聴く-」
http://aozora.or.jp/archives/6990

中国・北京訪問記(2011秋/その2 10/26の巻)へ続く

本訪問にあたり、次の皆様にご協力いただきました。どうもありがとうございました!

中国側コーディネーター:李力、随行:呉東建、通訳:程芸氏

訪問者:相川泰准教授(鳥取環境大学),冨田行一氏(東アジア環境情報発伝所),
藤江徹氏(あおぞら財団),山口奈津美(徳島大学博士前期課程)※順不同

(文責:山口奈津美)

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