あおぞら財団 公害スタディツアー2018 新潟水俣病

公害スタディツアー2018 新潟水俣病

2018年8月30日~9月3日に行った「新潟水俣病・公害スタディツアー」で行った聞き書きの記録です。
紹介文末にPDFファイルをリンクしています。
様々な立場の人たちの声をぜひお聞きください。
報告書の全文ダウンロードはこちらからkougaistudytour2018-2
斉藤恒先生の聞き書きはご本人のご意向により未公開

(環境省 平成 30 年度ユース世代による公害体験の聞き書調査業務)

ツアーの詳細についてはこちらkogaistudytour2018niigata


小武節子さん

一生懸命語り部をしてきたから周りが変化した

阿賀野川流域で生まれて生活を続ける小武節子さんは、水俣病の申請が遅れたために、水俣病として認められず、第2次訴訟の原告になります。病や家庭での苦しみ、運動の支援や新潟水俣病資料館が誕生してからの語り部活動について語ってくれました。kotake

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関川智子さん

自分の診断が「違う」と言われて頭に来ないのか

関川智子医師は数少ない新潟で水俣病の診断を行う医師であり、新潟水俣病裁判に関わってきました。ノーモアミナマタ新潟裁判では水俣病患者の掘り起こしの中心を担っています。裁判のこと、患者さんのことをお話しいただきました。sekikawa

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塚田眞弘さん

新潟水俣病に見る差別と偏見

新潟県立環境と人間のふれあい館の館長である塚田眞弘さんは、獣医師として保健所を中心に勤務していました。県庁生活衛生課長の時に水俣病行政を主管しておられ、そこで水俣病を学ばれたそうです。「新潟水俣病にみる差別と偏見」というテーマでお話しいただきました。tsukada

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鹿瀬フィールドワーク

旧昭和電工(株)鹿瀬工場の光と影を学ぶプログラム

新潟水俣病のもやい直しを行うあがのがわ環境学舎の山崎陽さんに鹿瀬町を案内していただきました。また、旧昭和電工(株)鹿瀬工場の跡地で操業している新潟昭和(株)の方々から会社の歴史と現在の排水処理について説明を受けました。kanose fieldwork

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昭和電工担当者

企業活動の根底には新潟水俣病の経験があります

新潟水俣病の原因企業である昭和電工(株)の現在の経営と水俣病への向き合い方について、水俣病に関する業務を行っている担当者からお話を聞きました。showadenko

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高野秀男さん

党派を超え、共に闘い、共に支える

高野秀男さんは新潟水俣病共闘会議の事務局として、第2次裁判およびノーモアミナマタ裁判に関わり続けています。被害者からの影響や、裁判の差異、環境省や県の対応についてお話を伺いました。takano

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坂東克彦さん

半世紀を振り返ってみえてきたこと

坂東克彦弁護士は、四大公害裁判の先陣を切った新潟水俣病1次裁判のきっかけを作った人物です。第2次裁判の和解前に原告弁護団長を解任されますが、その後の新潟水俣病を伝える活動を精力的に行ってきました。近年の心境の変化について語っていただきました。bando

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新潟水俣会館

新潟水俣病第1次裁判後につくられた新潟水俣会館

認定患者さんたちの集会所である新潟水俣会館で昼食をいただきながら、館の利用状況についてお話を伺いました。niigata minamata kaikan

 

水俣会館

斉藤恒さん

新潟水俣病第3次訴訟の意味

斉藤恒さんは新潟水俣病の発生時から医師として被害者に寄り添い続けており、新潟水俣病患者の診察を続けています。第3次訴訟を起こした理由や成果について語っていただきました。(聞き書き内容について斉藤先生より当日配布資料の公開を望まれたため、当日配布資料を公開いたします)saito

斉藤先生

旗野秀人さん

関わり合うことを取り戻す活動

旗野秀人さんは、阿賀野川の中流域である安田で「安田患者会」をつくって水俣病患者の掘り起こしと運動を行ってきました。水俣病を文化として発信するために、映画作製や絵本の作製などに携わってきました。安田患者会の市川さんとの掛け合いをしながら、活動について語っていただきました。hatano_ichikaw

旗野秀人さん、市川新美さん

川上耕さん

裁判を大きなモーメントとしてどう全体解決につなげるか

新潟水俣病の第二次訴訟の経過,その和解においてどんな議論があったか、ノーモア第二次訴訟で運動をしているという経過などについて、また、そんな中で弁護士はどんなふうに考えていたかということについて,個人的な思いを含めてお話いただきました。kawakami

川上耕さん

 

 

酢山省三さん

酢山さんと阿賀野患者会の関わり

新潟水俣病2次裁判が積み残した問題を解決するために、阿賀野川患者会が結成され、ノーモアミナマタ新潟裁判が提訴されました。阿賀野川患者会の事務局長の酢山さんからノーモアミナマタ新潟裁判と運動についてお話を伺いました。suyama

酢山省三さん

 

 

神田栄さん

アユほど水銀に汚染された魚はいない

ノーモアミナマタ新潟第二次訴訟の副原告団長の神田さんが歩んだ人生と、家族の被害の様子と水俣病への思いを語っていただきました。kanda

 

神田栄さん

皆川栄一さん皆川年江さん

結果、苦しんでいるのはわれわれ阿賀野川の住民なんだ

皆川栄一さんはノーモアミナマタ新潟第二次訴訟の原告団長です。自身が水俣病患者であると自覚したエピソードや運動に立ち上がったきっかけ、阿賀野川の変化についてご夫婦で語っていただきました。minagawa

皆川夫妻

あがのがわ環境学舎

阿賀野川流域再生プロジェクトについて

あがのがわ環境学舎の設立経緯と、阿賀野川流域で行っている公害の地域再生とは何かを、具体的な事例から語っていただきました。yamazaki_aganogawa

山崎陽さん

新潟県保健福祉部生活衛生課公害保健係

仕事として新潟水俣病を伝える

新潟県職員として環境と人間のふれあい館設立時の展示や冊子作成に関わった際の苦労や、現在の県職員の新潟水俣病研修についてなどをお伺いしました。niigataken hokenfukushibu

新潟県保健福祉部生活衛生課公害保健

高齢者生活支援ハウス三川、阿賀町担当者

新潟水俣病リハビリモデル事業の試み

水俣病の患者だけではなく、地域の人に開かれた形でリハビリモデル事業を展開している高齢者生活支援ハウス三川の活動について、利用者が改善していく様子を具体的に説明してもらいながら、お話を伺いました。house mikawa_agamachi

高齢者生活支援ハウス三川、阿賀町担当者

波多野孝さん

ギリギリのところが一番おもしろい

新潟出身の波多野さんは、京都の大学で水俣病について学び、新潟の小学校の先生となって新潟水俣病を教える基礎をつくり、新潟県の新潟水俣病指導資料集の作成を行っています。新潟水俣病を学校現場で教える苦労について語っていただきました。hatano_takashi

波多野さん