サギ勢ぞろい(9/7矢倉干潟定例探鳥会)
6~8月の夏の間は休みだった、矢倉海岸定例探鳥会。
9月7日(土)、再び始まりました。
この日は雨も上がり、暑さも落ち着き、とても歩きやすい気候です。
大野川緑陰道路ではエノキの実がおちていました。
とても小さな実で、果実も少なく食べるのはスズメくらいとか。
これから実りの秋を迎えますが、草の実、木の実、それぞれにどんな鳥が集まるのが、バードウォッチングのポイントだそうです。
今回の見どころは、福の船だまりにサギ大集合。
もちろん、野鳥のサギです。悪い輩のことではありません。
福の船溜りにある、廃船(?)の上に集まっています。この写真の中にどんなサギの仲間がいるか、わかりますか。
クロサギ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギ、ササゴイ,アオサギ、がいます。
ダイサギ
ダイサギは「ダイサギ」という「種」より更に細かい「チュウダイサギ」「ダイサギ」の亜種に分けられるそうです。
チュウダイサギは夏鳥(夏に日本で繁殖して冬は南方へ渡る)で、ダイサギは冬鳥(北方で繁殖し冬に日本で越冬する)。野外で正確に見分けるのは難しいそうで、見れた時期で判断するとのことです。
その名の通り、体長90cmの日本最大級のサギ(アオサギよりは若干小さいそうです)。
じっと水面をにらみ、餌をねらっています。ダイサギは待ちの漁。
コサギ
なんだかくたっとしています。
コサギは歩きまわり餌をおいかけ漁をします。
しゃがみこみじっとしているなんて、珍しいです。
写真はうまく取れなかったのですが、今日はクロサギも見られました。クロサギはここでは珍しいサギ。
クロサギは、足の色が黄緑色なのが特徴。日本野鳥の会大阪支部の杉本さんが矢倉海岸定例探鳥会を担当するようになってから、矢倉で初めてみたとか。
クロサギという名前ですが、黒色型と白色型がいて、今回みられたのは白色型の方でした。
ちなみに鳥の写真は、スコープの覗き穴(レンズ)にカメラのレンズをつけて撮影します。
淀川鉄塔のまわりに、猛禽類のミサゴ三羽を確認。
ちなみに左側鉄塔のトゲトゲは、野鳥が巣をつくらないようにするためだそうです。
カラスとミサゴがとびまわっている姿も見られました。
ミサゴとカラスは、競合することはないのですが、若いカラスはそれが分からず、ミサゴを追い出しにかかるとか。年をとったカラスになると、ミサゴと一緒に並んで留まっている姿も見られるそうです。
カラスも学習するのですね。
淀川河口にはうなぎとりの仕掛けが増えていました。
今、注目を浴びる淀川産うなぎ。一度、食べてみたいものです。
大阪市漁協「淀川天然うなぎ」HPはコチラ
天然うなぎを狙っているのは、人間だけではありません。カワウもです。
以前、矢倉海岸定例探鳥会でも、カワウがうなぎを捕まえ食べる姿が目撃されています。
コチラ
カワウは水にもぐり漁をします。ぬれた羽を広げて乾かしていました。
矢倉でよくみられる光景です。
また、今月の探鳥会は、フィールドに感謝をこめてゴミ拾いをしました。
矢倉緑地公園で大きなゴミ袋1袋分のゴミを集めました。
本日、観察した野鳥の種類は18種類。
カルガモ、キジバト、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、イソシギ、ウミネコ、ミサゴ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、クロサギ。
次回は10月5日(土) 9時30分~12時30分
集合:阪神なんば線福駅
解散:矢倉緑地公園
◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら
◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら
※大阪支部長ブログはコチラ
(小平)