11/20(木)楽らく呼吸会(千北診療所)で体力測定をおこないました!
2014年11月20日(木)、千北診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんを講師に迎え、呼吸体操と体力測定を行ないました。参加者は12人(内、患者さん8名(家族の方を含む)、理学療法士1名、スタッフ3名)でした。
呼吸器疾患の患者さんの場合、体を動かすと息切れするからしんどい→だんだん体を動かさなくなる→体力がおちる…という悪循環に陥りがちです。そのため、体力が維持できているかを定期的にチェックする機会はとても大切です。そこで、楽らく呼吸会では、定期的に体力測定を行なうようになりました。今回は、5月の呼吸会から半年後の測定です。
笹本さんより、最初に、「体調はどうですか?」という投げかけがありました。「調子の悪い時は、運動するのは無理!」と返す患者さん。最近調子が悪くて今日もこのあたりがしんどい…と喉や胸のあたりをさすりながら話されました。だんだん寒さが強まっていくこの季節、とくに呼吸器疾患をかかえる患者さんにとっては、息苦しさが出やすくなる時期です。「湿気のある季節もしんどい。まあ、一年中ずっとやなあ…」と皆さんそれぞれの体調についていろいろ話をされていました。
体調を崩している人は無理をして体力測定をしなくてもOK、と確認をしましたが、最近調子が悪いと話していた患者さんも、せっかくだからやる!と、積極的に参加されていました。悩みを話せたり体のしんどさを共有できたり、患者さん同士でわいわいおしゃべりしながら、励まし合いながらだと、力が湧いてくるのだなと感じました。
体力測定の前に、お馴染みの呼吸体操を行ないました。体を動かすとき、息をゆっくり吐きながらするのがポイントです。
首の筋肉を意識しながら、首を左右に倒したり
首を前後に倒したり、左右にまわしたり
腕をまわして肩の筋肉をほぐしたり
両腕を左右に動かして腰をひねったり
脇腹の筋肉を伸ばすことを意識しながら、「シェー」のポーズ
最後に、深呼吸をして体を整えました。
そして、いよいよ体力測定。個々の半年前の記録と比べて、体力維持ができているかをチェックしながら行ないました。まずは、握力測定から。握力は、全身の体力と相関しているといわれ、今どのくらい体力があるかを見る指標になります。
次に、30秒椅子立ち上がりテスト。30秒間で何回立ち上がりができるかを数えます。転倒の不安がある人は、机や椅子などに手をつきながら行ないます。
少しでも記録を伸ばそうと、気合いが入るみなさん。ほとんどの方が前回より記録がアップしていて、半年間がんばってきたことを労い、またこれからも運動をがんばりましょう、と声をかけあいました。記録を伸ばすことが目標ではなく、下がらないように意識して運動を続けることが大切なのです。
最後に、「MRC息切れスケール」(過去のブログをチェック)を使って、息切れを感じる段階をチェックしました。
これらの3項目の記録を個別にまとめ、また今後の呼吸会で活かしていきたいと思います。
そして、笹本さんより、「呼吸リハビリテーション日誌」をいただきました。ぜひ活用して、自宅でも継続的に意識して呼吸リハビリに取り組んでいきたいですね。
次回の呼吸会は、もう新しい年。年明けに元気に会いましょう、と言って別れました。来年も元気に集えますように!
開催後のアンケートでは、8人中8人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、8人中1人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、5人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・のざと診療所…12月12日(金) 14:00~15:30(禁煙について)
・千北診療所……1月15日(木) 14:00~15:30(禁煙について)
・姫島診療所……1月16日(金) 14:30~16:00(禁煙について)
吉田