エコミューズ館長日記No.39
あっという間に正月も終わりに近づいた。あおぞら財団職員の鎗山さん、アルバイトのミナコさん、コウタくんがここまで熱心に校正その他に取り組んでいただいた。それから、岡山大学の松岡弘之先生には、資料本文の問題点を逐一チェックしていただいた。おかげで初校ができあがって、見た時、手入れがたいへんしやすいものに仕上がっていた。わたしといえば、年頭のころに体調をくずして、予定された日に財団に来ることもできず、その間、電話でやりとりをするにとどまるという状況で、皆さんの足を引っ張ることも多々ありました。本日は昨年12月15日の作業以来、はじめてあおぞら財団を訪れました。いろんな課題が山積していたのをひとつひとつ、方向性を確認して解決していきました。ちょっと例をあげると、個人情報に属するような氏名・住所・電話番号などの掲載をどうするか。わたしとしては、公害闘争を自分の生命を賭けてたたかった人が、資料の中から勝手に名前を消されるというのは、本人にとって自分の名誉を削除されるようなものであって許せない、という気持ちを持っている。しかし、個々にみていけばこれは掲載する必要があるのかなあという記載も、やはりわずかではあるが存在することが判明する。それらをひとつひとつ取り出して、掲載不可のガイドラインを定めていく必要がある。それを編集に携わった皆さんで話し合った。おかげでだいたいの方針を定めることができた。
つづいて財団の方から、今回の書物発行のための寄付金募集が、目標の300万円を15万以上も上回って集まった、という報告がなされました。120人以上の人が、寄付していただきました。これで出版できるということで一安心するとともに、われわれの出版活動に心から期待を寄せてくれているのだと感じて、気持ちもさらに截然となりました。活字の組み方については、担当の出版社の方がたいへん熱心に取り組んでいただき、読みやすいかたちとなって示されています。これなら安心して世の中に出していける、という確信を得ました。このあと、さまざまな課題を解決しつつ、組版を完成させるために、努力しようと決心しています。
つぎに、資料勉強会を開きました。本日は大阪市当局が1979年~1982年の間に出した、環境保健局、建築局、そして総合計画局の部長・局長の談話を掲載するチラシを勉強しました。市民がほとんど大多数、反対している前に立って、「工業専用地域に公害の心配はありません」と論陣を張った内容です。大阪市が市民の声をどのように考えていたか推測することができる、貴重な歴史資料になるのでないかと思いました。
2026.1.26 小田康徳
—————————
あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。
【お礼:目標達成】西淀川公害がわかる資料集 出版プロジェクト
2024年8月から呼びかけてまいりました「西淀川公害がわかる資料集 出版プロジェクト」への寄附募集ですが、おかげさまで、約315万円が集まり、目標としていた300万円を達成することができました。本当に多くの方々に支えていただき、スタッフ一同、心より感謝を申し上げます。いただいたご寄附は大切に使わせていただきます。
本プロジェクトはこれからも資料集の出版、普及など続いてまいりますので、どうぞ今後も引き続きご支援ご協力をいただけますと幸いです。
■寄附プロジェクトはこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner
※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。
#おもろいわ西淀川
#にしよど
#魅力発信サポーター
#エコミューズ
#西淀川公害がわかる資料集








