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ブログカテゴリー » 西淀川公害がわかる資料集をつくろう

エコミューズ館長日記No.33

参議院選挙の余韻いまだ収まらぬうちにあおぞら財団へ行く。先日来、整理を終えた序言をはじめとする本文の前付け、および後付けに付属する文章を手入れしたデータをコウタくんに渡し、共有した。ほぼ終了したと見てもよいのだが、略年表のみ途中までのものにとどまっている。それから資料本文の校訂作業についてコウタくんに尋ねた。ほぼ準備ができていると判断できたので、最終的な手入れをやってもらうことに決めた。資料本文のなかに出てくる数字表記や、NOx、SO₂とかいった表記をどうするか、基本原則を定めて、それで上手くいくかどうか現物で確認した。そんなに難しい問題はなかったように思うので、翻刻文の校訂作業はコウタくんとミナコさんの二人に一任することにして、どうにも判断がつかないところだけ、相談することにした。コウタくんは漢字の使い方など一家言を持っていることがわかって、その方面の話をいろいろとやった。久しぶりに楽しい時間だった。

 

それで、自分は略年表の作成途中であるのをそのまま引き続いて作成することにして、パソコンを使いはじめた。10件ほど作業が進捗したところで「何か変だな」と気が付いて、よくよく点検してみると、打ち込んだはずのデータが消えている。それを知らないで、新規に数件のデータを打ち込んでいることも判明した。どうも知らぬうちに楽園の時間を過ごしていたようだ。いくら探してもどこにも元のデータが見当たらないので、仕方なくもう一度いちから作り直すこととした。若い頃はこんなことはなかったんだが、歳をとることはいやなことだと思ってしまった。開票後、比較第一党の責任という人が出てきたようだが、自分といっしょの症状が出ているのかなと、、、思うか、思わなかったか……。それは秘密。

 

校訂原稿

2025.07.23 小田康徳

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あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)では、西淀川公害がわかる資料集を作成しようと、ほぼ毎週、小田康徳館長が来館し、調査作業を進めています。そのようすを「エコミューズ館長日記」にてお届けします。

【ご寄附のお願い】「西淀川公害がわかる資料集」のための寄附を募集しています。どうぞみなさまの寄附でこの活動を支えていただきますようお願いいたします。
■寄附の方法はこちら https://www.aozora.or.jp/ecomuse/contibution_doner

※資料集のウェブ版作成には、(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成金を活用しています。

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#エコミューズ
#西淀川公害がわかる資料集

エコミューズ館長日記No.32

関東地方は今日梅雨が明けたとのこと。大阪の梅雨明けは6月中だった記憶がある。それでもやっぱり梅雨明けは洪水と共に来るのか。何とも言えない、律儀と言えば律儀、調子が狂うと言えば調子が狂う・・・。変な気象かなぁ。これをちょっと575で言うてみたい。

梅雨明けは やはり豪雨と ともにあり

傘持たず 空の晴れ間が 気にかかる  (ちょっとしょうもない陳腐な歌になっちゃった・・・)

午後からエコミューズ定例会議。いろいろ議題はあったが、メインは出版社と結ぶ予定の出版協定案の検討。一冊の値段をいくらにするかが、重要となることを確認。第二に1ページの組み方が詰めすぎると、読む人が苦痛を感じるのではだめ。そうするとページ数が増える。そうするとハンディーではなくなる。そうすると最初の目標が実現しがたくなる。そうすると、どうすればいいのか。うーーん。苦しい判断が求められたなぁ。しかもページ数が増えると定価に影響する。適正な定価はいくらか・・・。悩ましい。ただ、出版協定書は出版業者さんとあおぞら財団とが協力して一冊の本を作成することを確認する面で、社会に対する多大な責任を確認しあうものであるから、どこに出しても恥ずかしくないものにしておきたい。いくらの定価で、なんぼの部数つくればいいのか。たくさん買ってほしい、安くつけたい、という気持ちは強いのだが、たくさんつくったら、たくさん売れ残ったというのでは洒落にはならない。安く作ったら、売れただけ損するということにもなりそうだ。あぁどうしよう。ちゃんとした資料集をちゃんとした本でちゃんと残すという気持ちに悩みはないけれど、現実は簡単ではない。今日は悩みの連絡になりました。

皆さん本が出来たら買ってね☆

定例会の後は、ミナコさんの資料紹介。「西淀川まちづくりプラン(解説)」と、それを地図上に落とした絵図。1991年第一次訴訟の第一審判決が下されるのとほとんど同時に作成された。いろいろ意見を交換するうち、このプランが西淀川区の範囲内でのプランであることに気づいた。そもそも西淀川公害とは、西淀川区内で完結していた公害問題ではなく、隣接する尼崎市や大阪市此花区などと一体となって展開していた問題である。そこを考えると、

この地域の再生プランを、もっと広く考えるべきではなかったか、という考えがむくむくと湧いてきた。ひょっとするとなにか大事なポイントを突いたかもしれない。それはまあ、もう少し楽しみを先にまわして、今日はここまでにしておきたい。

 

2025.7.18 小田康徳

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エコミューズ館長日記No.31

いよいよ梅雨明けとのこと。真夏日が続き、明日あたり大阪は猛暑日が来るとも聞いた。地球温暖化は異常な天候の出現とともに来るようで、これを真剣に取り組まなければ、まもなくとんでもない事態が展開するのかもしれない。あれだけ、省エネだ、と騒いでいたのが嘘のように、このごろはエアコンの使用がテレビで勧められる。「命を守ってください」というのは、なんなんだろう。何かよほどの事態の出現が当局には予感されているのかもしれない。なんだか薄気味悪い話。

 

本日はエコミューズの定例会議と資料の勉強会が行われた。定例会では最近、大学の研究室などからの見学が増えていることが報告された。公害や環境問題に気を遣う研究者が増えているのかな。つぎに、今朝出かける前に手を入れた資料集の序言を参加者で検討した。序言の趣旨を説明し、表現が適切かどうか検討した。一部手直しが行われて、終了。全体として西淀川公害の説明が具体的となり、資料調査の方法が明らかとなった。たいへん貴重な資料も集められ、いろんなことに配慮が行き届いた資料集となったことが証明されるものとなった。つづいて、資料の勉強会を実施した。第一次訴訟の第一審判決と、その直後における被告企業との交渉に関する資料が取り上げられて、評価された。担当はコウタくんである。判決骨子と判決直後に行われた「なのはな行動」すなわち被告企業との直接交渉での原告側の姿勢が明らかにされ、その意義が語りあわれた。原告側は裁判を有利に進めるためにたいへんな行動をとったことが偲ばれて、よくやりきったと改めて感心した。

 

今日はここまでにしておきましょう。

2025.6.30 小田康徳

 

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エコミューズ館長日記No.30

今朝は、家を出た途端大雨。一歩歩くたびに、雨が、傘をさしていても背中に足元に遠慮会釈もなく降りかかった。電車に乗ったら体が濡れているので椅子を濡らしてしまうので、座るのを遠慮しようかと思ったが、しんどかったので座ってしまった。背もたれは使わなかった。あおぞら財団のあるJR御幣島駅に着いて地上に出たら、雨は降っていない。周りを見たら、薄紫色から群青色の、いや、黒っぽい色の空が周りを取り囲んでいた。局地的な雨、局地的な雨上がり地区の展開を感じた。

今日は午後から西淀川公害資料集の編集委員会。編集委員の佐賀朝先生と松岡弘之先生その他財団事務局職員総出で会議に臨んだ。最初に鎗山さんが今までの活動の振り返りを行い、続いて私が編集作業の進捗状況を報告した。本文資料の翻刻が終了し、各章ごとに配列を終えたこと。序言が書き終わったこと。資料解説の執筆が各章終了したこと。それから、出版挨拶は財団前理事長の森脇君雄さんが快く引き受けていただいていて、間もなくできるという事。本文の校訂作業も少しずつだが進展していること。残された課題は後付け部分となっていること。出版社への協力依頼は改めて電話をし、この本の興味深いところかつ歴史的な意義などを積極的に説得したこと(だが、なかなか当節の出版事情では簡単に「任しておけ」とはならないようだ。だがきっと出版社の方もこの本の意義を認めて協力をしてくれることを信じている。)。以上のことを報告した。

編集委員会ではいろいろな意見が交わされたが、第3章のテーマ「攻勢的時代到来のなか」の表現が分かりにくいとの意見があった。私は、これは1969年頃の国民的な公害意識・環境意識の転換を理解していただきたいと述べた上、産業優先から自然環境・人間の健康優先に社会の思想が全体として移り変わっていく時代であることを説明して、そのような状況を「攻勢的時代到来」と述べたものです、と語った。編集委員の方もそのことは納得していただけた。続いて、原資料を使用することについて、原資料を利用することのメリットが語られているが、同時に、原資料が持っている主観主義的な歪みにも注意しておかねばならないことを力を込めて述べておいたところ、色々な反論が出された。詳しくは後でゆるゆるとしゃべりたいが、私はこの問題はこれから原資料を使って歴史を再現しようとするときの基本課題になるものだと、若干無理を承知でつっぱねる姿勢をとった。批判される方の気持ちもわかるが、何事も最初が肝心だと、これから先、原資料を使って公害の歴史やその経過を知ろうとすることが増えていく中で、あまり生易しく取り組むことのデメリットがあることに注意を喚起しておきたかったのだ。「その気持ちはわかるが、あまりにも厳格すぎるのはいかがなものか」という批判もあり、半分は納得したんだが、ここはやっぱり突っぱねておきたかった。というわけで、和気あいあいとその他の議論も展開して今日は有意義な一日であった。

本日来館された方からいただきました。美味しかったです。ありがとうございます!

2025.6.23 小田康徳

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エコミューズ館長日記No.29

本日は、解説文の手直しが終った。最初に全体の序言、併せて資料の解説第1章と第3章の書き直しにチャレンジした。序言の書き直しはこれで10何回か、20数回か、自分でもあきれるほど、修正を重ねている。結局、原資料をどのように編集すればいいか、それの持つ主観主義的歪みの存在を前提として、そこから歴史の真実の流れを把握する必要性を説く文章となってきた。個別の章の解説は、第1章については最初の出だしを時系列に沿うものに変更して、読みやすくした。第3章は、中島水道・大野川緑地化推進委員会、西淀川公害追放委員会及び西淀川から公害をなくす会・西淀川公害患者と家族の会の運動紹介と、その特徴の解説を中心とした。これは西淀川公害追放委員会の活動ぶりがもう一つ具体性をもって浮かびあがってこないため、全体の位置づけがなかなか確定できなかったものである。

午後1時30分から2時45分まで、大阪医科薬科大学の学生15名の方々に資料館の見学をしてもらった。若々しい声でいろいろ質問してくれた。

2025.6.16 小田康徳

 

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