環境省現地研修受入、二日目(2/20)
2月19日に続き、2月20日も環境省職員の方の現地研修受入でした。
二日目は12名の方の参加でした。
(一日目の様子はこちらのブログからどうぞ。)
朝一番は村松昭夫弁護士からの公害裁判の話でした。
西淀川公害裁判の話だけではなく現在村松弁護士の関わっているアスベストについても話はおよびました。
公害裁判の立証の難しさや、公害裁判を通して考えた産業発展について話して下さり、環境省の方々もメモを取りながらも真剣な様子で聞き入っていました。
現在起こっている裁判なのも大きな理由になったと思います。
その後はバスに乗って43号線を通り、尼崎や西淀川の工業地帯の見学を行いました。
淀川通には大型トラックが何台も並んでいる様子にバスの中で驚いた様子を受けました。
43号線はこの日はあまり車の量は多くはありませんでしたが、それでも工業地帯などを見て回っている時はバスの外を真剣に見ている様子がうかがえました。
バスは一度淀川沿いで止まると遠くに見える風景を眺め、43号線緩和のために作られた湾岸線について話を聞きました。
この日は天気も悪くはなく、よく見えていたと思います。
お昼は大阪ハラールレストランにていただきました。
ビッフェ形式で皆さん好き好き取っていました。
意外とカレーが辛くない!とおかわりをしている人もいました。
その後デイサービスセンター あおぞら苑の見学を行いました。
通っている方も昔から住んでいる方や移り住んできた方もおり、参加者の皆さんはそれぞれ話しをしていました。
最初は戸惑う様子も見受けられましたが、見学が終わる頃には通っている方に手を撫でられている姿がありました。
皆さんとても盛り上がっていました。
最後にあおぞら苑代表の辰巳到さんから話をいただきました。
たまに冗談を盛り込みながらも熱くあおぞら苑のあり方について話をしてもらい、環境省の方々へ語りかけていました。
そこから大野川緑陰道路を歩き、あおぞら財団へと帰ってきました。
戻ってきてから3グループに分かれてワークショップを行いました。
まずは感想を書いてグループの中で共有をしてもらいました。
皆さん色々感想があったようで、感想が書かれた青のポストイットが班ごとに渡された模造紙にたくさん貼られていました。
次に班に配られた模造紙には西淀川への提案を書いていただきました。
ピンクのポストイットに書いてもらいましたが色々悩みながらも書いていただき、班ごとに共有をしていきました。
それを森脇さんや上田さん、財団の職員の前で発表をしました。
どのグループも統一してあるのが43号線の混雑緩和と湾岸線の利用についての発言がありました。
また公害への教育や独居老人のことにも話が及びました。
どのグループも1日半の短い研修の中でしたが、その中で沢山学んでくれたのだと思います。
今回西淀川でのフィールドワークを経て、考えたことや思ったこと、学んだことを環境省に持って帰るだけではなく少しでも周りの人と共有して欲しいと思います。
普段どうしてもお互いの運動や仕事の枠の中で相手を見てしまいがちですが、こうして話をする機会を得ると違う見方も見えてきます。
このような機会が今後増えていくことも必要だろうなと思っています。
(松ヶ平)