矢倉干潟は10,000キロの旅の途中の休息地~5/7定例探鳥会報告
5月7日(土)は、矢倉緑地定例探鳥会でした。
写真はチュウシャクシギ。ハトとカラスの間くらいのサイズの野鳥です。
今月の探鳥会では、淀川河口、神崎川河口の多くのポイントで見られました。
今月の見どころはシギやチドリの仲間。
シギ、チドリ類の多くは、冬はあたたかな南半球で過ごし、夏は北半球、それもシベリアなどの高緯度で子育てをします。
春は越冬地から、繁殖地への移動の時期。種類によって差はありますが10,000kmに及ぶ距離です。
旅の途中の春と秋に見ることができるので「旅鳥」と分類されます。
長距離を旅をするためには、エネルギー補給が必要です。
中継地として、西淀川区の神崎川の河口の干潟などには多くのくのシギチドリが集まります。
望遠鏡でのぞくと・・・
左上の鳥の群れがハマシギです。
右下を歩くのがチュウシャクシギです。
エサとなるゴカイやカニなどが姿をあらわす干潟には、たくさんの鳥たちが集まっていました。
今回みられた野鳥を紹介します。
まずは、シギチドリの仲間。
キアシシギ。黄色い足が特徴です。
夏鳥(冬を温かな東南アジアなどで過ごし、夏に日本で繁殖する鳥)も見られました。
コアジサシの後ろ姿。
環境省のレッドリストに掲載されています。絶滅も危ぶまれる鳥です。
写真にはないですが、ツバメもたくさん飛んでしました。
ツバメも夏鳥です。
探鳥会の集合場所に向かう途中、野里地区のマンションの軒先でツバメが巣をつくっていました。
区内では、佃でツバメの巣はみたことありましたが、野里地区でツバメの巣は初めてみました!
留鳥(一年を通してみられる)では、
矢倉探鳥会の名物
ハシボソガラスが、羽を広げてじっとしていました。
水にもぐってエサをとるカワウは、乾かすために羽を広げてとまっていることがあるのですが、カラスは水に潜りません。(カラスの行水という言葉もありますが・・・)
さて、何のためにしているのでしょうか??
探鳥会終了後に見かけたのでその場で確認できなかったので、後から野鳥に詳しい人にきいたところ、幼鳥では、親にエサをねだるときに羽を広げるポーズをするそうです。でも幼鳥だったのかな?(・・・古いですが、お笑い芸人レッド吉田の「命!」のみたい。)
花もたくさん咲いていました。
タニウツギ@矢倉緑地公園。きれいなピンクです。
ヒメユズリハの花@大野川緑陰道路。ユズリハには、こんな花が咲くんですね。
シャリンバイ@大野川緑道道路。ソメイヨシノに花の形は似ています。ソメイヨシノもシャリンバイもバラ科です。
昆虫もいました。
オオキンカメムシ。大野川緑道の樹木の裏に。区内在住の虫に詳しい人が、見つけてくれました。
さかな!? 福の住吉神社でコイノボリが泳いでました。
5月の探鳥会で見られた野鳥(計27種)
オカヨシガモ、カルガモ、カワウ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、コチドリ、メダイチドリ、チュウシャクシギ、ダイシャクシギ(幼鳥)、キアシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、トウネン、ハマシギ、コアジサシ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、エゾムシクウイ、セッカ
参加人数14人
6~8月はお休みし、9月から再スタートします。
(9月は清掃探鳥会)
次回は 9月3日(土)
集合は9時30分~ 集合は阪神なんば線福駅
解散は12時30分 矢倉緑地公園です。
◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のページはこちら
◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら
記:ボランティアN