西淀川区役所「健康体操をしよう!&ミニ講演会」にて、COPD講演と肺年齢チェック(12/22)
西淀川区役所にて、「健康体操をしよう!&ミニ講演会(COPD(慢性閉塞性肺疾患)のおはなし)」が12月22日開催され、あおぞら財団はミニ講演会と肺年齢測定(当日先着20名)を行いました。
日時=2017年12月22日(金)10:00~11:30
場所=西淀川区役所5階会議室
参加人数=29名
最初に、東大阪病院の理学療法士・椿和人先生からCOPDについての講演です。
COPDはタバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じた肺の進行性の病気です。椿先生が「『咳、痰が多い』、『階段を昇ると息切れがする』といった自覚症状を歳のせいだと思っていませんか?」と会場に質問を投げかけると、うんうんとうなずく方が何人もおられました。こういった自覚症状に加えて「喫煙経験がある」人は、COPDの可能性が高くなります。
また、COPDは早期発見、早期治療することでこれまでのように生活できます。ですが、COPDと診断されている患者が17.3万人であるのに対し、潜在患者数は530万人と推定されており、ほとんどの方が病院を受診していないという状況です。
COPDの予防・対策として重要なことには、禁煙、そして症状がある場合は病院の受診、運動があります。呼吸を止めずに行う呼吸体操や口すぼめ呼吸をみんなで実際にやってみました。
講演会の後は、に~よん健康体操をしました。に~よん健康体操は、西淀川区が独自につくった体操です。歌は初音ミクが歌っています。「いちにーさんよん に~よんよん 」と歌に合わせながら、参加者全員で元気に体操をしました。(参考:に~よん体操)
最後に、整理券を配布していた先着20名の希望者の方に肺年齢測定を行いました。肺年齢測定には、椿先生も一緒に測定しました。
この日は「息切れ」や「粘液や痰」などに関して自覚症状があったり、ハイチェッカーでも悪い判定が出る方がたくさんいました。ご自身の体調や喫煙している家族について相談する方もおられ、かかりつけのお医者さんや呼吸器内科のある病院の受診をすすめました。
COPDは、日本国内での死因が第10位で、進行すると呼吸困難となる病気ですが、認知度はまだまだ低いのが現状です。今回のようなイベントを積み重ねて、COPDを知る人が増え、早期発見を促すことが大事ではないかと思います。
本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進のための人材育成・情報発信事業(NPO法人等との協働事業)」の一環です。