淀川勤労者厚生協会の新人研修を実施しました(2022/4/5)
4月5日淀川勤労者厚生協会の新人研修にあおぞら財団の藤江が講師として参加しました。
『西淀川の公害の歴史と住み続けられるまちづくり』をテーマに、写真をよく観察し、写された状況や撮影者の視点、考えを読みとる〈フォトランゲージ〉・西淀川大気汚染〉、市の職員・公害患者の住民・工場長・地元診療所の医師などそれぞれの役割になりきり、公害の解決を考える<ロールプレイ「あなたの町で公害が起きたら」>、そして公害患者さんの生のお話を聴き、身近な町・西淀川の辿ってきたこれまでの歴史とこれから先繰り返さないようにどうすれば良いのか?未来をみんなで話し合い、考えました。
ロールプレイについて、参加された方の振り返り・感想は
・どうしてもお金の話になってしまうため、金額で命の価値をはかるような議論が苦しかった。
・それぞれの立場があるという理解・自己の利益のみを求めあって対立、その後の遺恨が生じる。win-winというカタチに近づける策を探す。
・世の中には曖昧な問題が溢れていると改めて思った。
公害に限らず、世の中には様々な問題が山積しています。
これらの研修を通じて、多様な意見に耳を傾けつつ、弱者に寄り添いながら問題の解決を探っていけるような医療従事者として羽ばたいて欲しいと思います。
あおぞら財団では、西淀川の公害の問題解決の経過を通したフォトランゲージやロールプレイを使いながら、どのように問題解決に向けて話し合えば良いかといった研修事業も行っております。
(記:スタッフ 岸本)