干潟は野鳥のレストラン! 秋の探鳥会開催(9/20)
長くて厳しい夏を乗り越え、ようやく暑さがやわらいだ9月20日(土)、矢倉海岸・緑陰道路探鳥会が開催されました。参加者は35人(うちリーダー8人)。
阪神なんば線「福」駅を出発し、大野川緑陰道路を通って矢倉海岸まで約3.5km。日本野鳥の会大阪支部のリーダーの楽しい解説とともに、渡り鳥から身近な鳥まで、さまざまな野鳥を観察できました。
野鳥の詳細な写真は、日本野鳥の会大阪支部の報告をご覧ください。
緑陰道路には野鳥たちが好む木の実が実る樹木が多数あります。たとえば、トウネズミモチの実はまだ緑色でしたが、秋になると黒くなり、ヒヨドリなどが好んで食べます。
途中で、野鳥の会のリーダーが「カラスやスズメがありふれた鳥だからといって、馬鹿にしてはいけません。この時期だからこそ見れる姿があります」とお話されました。秋には巣から飛び立ったばかりの若鳥を観察できます。カラスの若鳥は口の中が赤く、成長すると黒に変化します。スズメの幼鳥はくちばしが黄色いのが特徴です。野鳥観察ではこういった成長の変化も楽しめます。
また、福漁港ではアオサギ、カワウ、イソシギ、ササゴイ等を観察できました。
3月にはカラスに巣を襲撃されていたミサゴですが、無事に繁殖できたようです。この日は3羽観察できました。都市部のミサゴが繁殖できる例は珍しいそうです。
淀川ではカワウがいました。カワウは高度経済成長期には絶滅の危機にさらされましたが、現在では数が回復。カワウの目は美しいエメラルドグリーンの色をしています。よく似た鳥であるウミウは、大阪では岬町のみで観察できるそうです。
そして干潟では、たくさんのサギやシギが忙しく餌を探す姿が見られました。干潟にはカニやゴカイなど、野鳥のごちそうがいっぱい。水辺の生き物と鳥たちの命のつながりが目の前に広がります。シギが長いくちばしで干潟のゴカイやカニ、エビ、貝などを食べる姿は、この季節ならではの観察の楽しみです。(今回は残念ながらチドリには出会えませんでした。)
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
観察種数 23種
キジバト、ソリハシシギ、イソシギ、キアシシギ、アカアシシギ、カワウ、ササゴイ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ミサゴ、トビ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ドバト
カワセミ、ハシボソガラス、(解散後、残って観察を続けた方々が確認)
(記:谷内)
次回 2026年3月8日(日)予定
■集合時間9:30 阪神なんば線福駅
■解散12:30 矢倉緑地公園
■参加方法 当日、集合場所へお集まり下さい。
■参加費(保険代) 200円
■持物・格好 水筒、双眼鏡(あれば)、筆記用具
冬は多くの渡り鳥を観察できる季節。 冬にしか見れない鳥を見つけて季節の移ろいを感じませんか?
子どもさんの参加もお待ちしています。
============================
■主催(問合先)
公益財団法人 公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号あおぞらビル4階
(Tel) 06-6475-8885 (Fax) 06-6478-5885
https://aozora.or.jp/
—
■共催
日本野鳥の会 大阪支部
〒543-0011 大阪府大阪市天王寺区清水谷町6-16
https://wbsjosaka.com/
============================
※2025年度 西淀川区役所共創事業として、西淀川区と連携しながら実施しています。