第8回ぜん息こんだん会
第8回西淀川ぜん息こんだん会を開催しました。(9月16日姫島診療所、22日千北診療所)
9月16日14:30-16:00 姫島診療所
17名参加しました。
そらプロジェクト の調査結果の報告をしました。大型車がぜん息の原因となっているかを調べる疫学調査ですが、調査結果は学童に関してははっきりと因果関係が認められ、幼児に関しても1歳で発症して三歳までの持ち越しが多いと言う結果が出ていますが、環境省の判断としてははっきりと認める態度を示していないという報告でした。
ipadを使って調査場所や資料を見ました。みなさん、ipad初体験でした。
その後、前回行った「呼吸リハビリ」の導入の体操を行いました。
「前回教えてもらった通り、毎日やっているよ!吐きながら自転車に乗るようになったらずいぶん楽になったよ!ペダルを踏む時に吐くんだよ」と嬉しい声が。
呼吸リハビリのテキストは環境再生保全機構のホームページから見る事ができるので、ぜひご覧ください。
患者さんとの意見交換も活発でした。
「定年退職後、淀川の河原でゴルフをやっていたら、ボールがドロドロまっ黒けになった。そのうち咽喉がやられてしまった。」
「息切れがきつい」
「肺気腫は治らないからあきらめた。在宅酸素治療でお金がかかる。」
「今日は点滴をしている。点滴をすると2~3時間 は楽だけど、ぼちぼち息苦しくなってくる。毎日それのくり返し」
「今年ぜん息になった。45歳の息子は西淀川に住んでいた時はぜん息が出たけれど、小学校2年生で池田に引っ越したら良くなった。ぜん息になって息が苦しくて死ぬかと思った。はじめて息子の気持ちが分かった。」
「45歳から病気になった。針の穴から息をするくらいしんどい。10年前くらいから薬が良くなって楽になった。アルコールが一番悪い。今でも痰が続いてつらい。自分でコントロールできるようになったけれど」
「薬が良く聞いてきたけれど、冬が怖い。冬は咽喉がやられる。」
「毎月1万円の治療費を払うのは苦しいです」
顔なじみになってきているので話がしやすいみたいです。薬談義にもなり、治療の情報を共有したり、病気の状態を共有するだけでも患者さんたちは治療に前向きになってがんばろうと思うのではないでしょうか。しんどい思いをしてもこうやって懇談会に出てきてくれることをとてもうれしく思いました。
東京は ぜん息の医療費助成制度があります。この制度で、きちんと治療が受けられるおかげで、入院が減り、結果的に医療費が抑えられているそうです。患者さんたちが日常生活でぜん息がコントロールできるようになったら、働きにも行けます。そうなると税収も増えるのです。ぜん息の医療費助成はお金がかかるばかりではないのですが、そういう部分をきちんと伝えていくことが大切だと思います。
9月22日 14:00-15:30 千北診療所
9名参加しました。
こちらでも、呼吸リハビリの導入の体操を行いました。肩を上げ下げしています。
「ごついなぁ!頭の中にゴツンと来る!」とのコメントもありました。この動きをすると首のコリがとれます。ぜん息の患者さんはどうしても呼吸の苦しさを首の筋肉で補おうとするので、首の筋肉が緊張してこってしまうのです。
それから、「あなたの肺は大丈夫?」と題し、すずらん薬局の小野さんからお話ししてもらいました。
みんなめっちゃ勉強しています。
それから、肺年齢測定を行いました。ぜん息の患者さんはのきなみ90歳代・・・みなさん苦しい呼吸の中で生活しているんだなぁと実感しました。
小野事務長も一生懸命吹いています。患者さんたちは一生懸命吹こうとしても、なかなか息が吐き出せず、エラー音がなってしまいます。辛いなぁ・・・
この肺年齢測定、西淀川の薬局であれば無料で検査できます。西淀川区の薬剤師会の取り組みなのだそう。すごいですよね。
「お父さんにやってもらおう!」なんて声も出ていました。
数値より、年齢で出る方がリアルでわかりやすいですよね。タバコの喫煙歴がある人は肺年齢気になりますよね。
ちなみに私は実年齢より10歳も若かったです。
次回のこんだん会
11月17日(木) 千北診療所 14:00~15:30
11月 18日(金) 姫島診療所 14:30~16:00
(林美帆)