韓国司法修習生の研修
2008年7月4日(金) 9:30−19:00
韓国から司法修習生(17名、通訳1名)が研修であおぞら財団にこられました。
テーマは「日本の公害・環境訴訟について」です。
00年から連続して毎年研修があります。
今年はバスをチャーターしてくれたので、
尼崎の工場を見学しました。
本当は、阪神高速湾岸線に乗って、海から西淀川を見てもらおうと思いましたが、
湾岸線の利用料の高さ(1400円)を払うのはちょっと・・・となったので
43号線を往復することになりました。
利用料の高さで二の足を踏むということは、
ロードプライシングの必要性を物語っています。
出来島小学校で大気汚染の測定局を見学しました。
西淀川の大気汚染の現状と、裁判の和解によって取り組まれた対策を紹介しました。
バスの中から公害医療センターを見学し、
大野川緑陰道路の木陰で西淀川の歴史を紹介しました。
その後、場所をあおぞら財団に移し、
あおぞら財団の説明と公害患者さんからのお話がありました。
村松専務理事(西淀川公害訴訟弁護団)から西淀川公害のレクチャーです。
韓国からのお客様はどの方も質問が活発です。
今日は、裁判の賠償金の配分や、立証の難しさなど、裁判に関する質問が集中しました。
その後、懇親会でいろんなことを片言の英語を交えて会話をしました。
日本の公害問題は、住民運動を基盤とした裁判が解決の糸口をつけてきました。
この経験は、海外でも生かされ、中国や韓国等で裁判が起こされています。
司法に携わる方々には勿論ですが、
一般の方々にも、この経験を伝えていく工夫が必要だと思います。
まだまだ、裁判用語でしか説明できていないので、反省しています。