第16回道路連絡会が行われました
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第16回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2012年11月20日(火) 午後2時~午後4時
場 所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
出席者:国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:51人(国土交通省・阪神高速:15人、原告側:36人)
当日の資料:原告側の資料、スライド
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11月20日(火)に第16回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会が行われました。
道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判の和解条項に基づいて設置されました。
西淀川地域の道路における環境施策の円滑かつ効率的な実施に資することを目的とし、国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団との間で年に1回開催されています。
■国土交通省、阪神高速道路からの資料説明
まず、国土交通省および阪神高速道路(株)から、西淀川区において実施されている道路環境対策について説明がありました。
新たに行われている対策としては、5号湾岸線への迂回促進のための情報提供、環境省の基準に合わせたPM2.5測定機の更新検討などです。
- 5号湾岸線への迂回促進(NO2濃度をホームページで公開(記者発表資料(pdf)、国道43号沿道NO2濃度)、迂回案内表示、協力要請)
- 阪神高速道路の距離料金移行。環境ロードプライシングは継続(平成13年からみると湾岸線の分担率が14.5%増加)
- PM2.5測定機更新の検討(平成24年度中に新佃公園前局を更新。25年度に大和田西交差点、26年度 歌島橋交差点に更新予定。)
■原告からの提案
次に、あおぞら財団の藤江から、原告からの提案を説明しました。提案内容は下記のとおりです。
- 大型車交通量、自動車交通量総量の削減
- PM2.5の環境基準の早期達成に向けた対策
- 歌島橋交差点の提案(同工事に関する評価・早急な対策、歩車分離型信号の導入、「人が集う」交差点として整備)
■意見交換
その後、意見交換が行われました。
歌島橋交差点について、国土交通省からは、「現在の地下歩道が安全面、環境面、渋滞対策から考えると、現状の横断歩道を撤去した形がベスト」という見解が出されました。
一方、原告側は「地下歩道は、喘息患者や高齢者にとって本当に辛い」「人を大事にした道づくりを考えると、今の形がベストだとは思えない。もっと改善策に知恵を絞ってほしい」という意見を出しました。
PM2.5の測定機種の更新については、国交省からは1年度に1基ずつ更新していくということでした。ですが、原告側からは、「PM2.5の測定は和解条項の大事な項目の一つであるため、できるだけもっと早く測定する体制を整えてほしい」と伝えました。
また、「沿道に住んでいる人の苦しみを減らすために、どうやって具体的に大型車を減らすかがを考えてほしい」と、大型車および自動車交通量の総量を削減してほしいと訴えました。
この道路連絡会では明確な回答はありませんでしたが、今後も原告側は国土交通省や阪神高速道路会社に対して、歌島橋交差点の検討継続、PM2.5測定機種の更新、自動車交通量の削減について意見を出していく予定です。
■今までの取り組みについて
西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会