11/10西淀川区佃連合総合防災訓練に参加しました
■平成25年度佃連合総合防災訓練
■日時 2013年11月10日(日) 9:00~12:00
■場所 佃西小学校(大阪市西淀川区)
11月10日、大阪市立佃西小学校にて佃地域の総合防災訓練がおこなわれ、約400人が参加しました。
マグニチュード8.5の東南海・南海地震が午前9時に発生し、上町断層で震度6.5弱の震災がおこったという想定の訓練でした。内容としては、安否確認、要援護者救出・搬送、無線機を使った通信・伝達訓練、非常食の炊き出し・配給訓練、AED取り扱い訓練、初期消火訓練などがおこなわれました。要援護者の救出・搬送は、西淀川区の災害時要援護者支援事業としての取り組みでもあります。あおぞら財団からは、布製担架や車いすの牽引器具などの紹介、防災・避難グッズの展示をおこないました。
当日は雨のため、予定していた内容を変更して、講堂内や屋根の下で訓練が実施されました。
■安否確認報告訓練
町会の各班長が、避難人数や倒壊個数、死者、救助依頼者などの安否確認状況を町会災害対策本部へ報告し、それらの内容をホワイトボードに貼られた「災害時の情報記載シート」に記載する、という訓練がおこなわれました。
■要援護者救出・搬送訓練
校舎内から講堂舞台上まで、要援護者2人を車椅子および布担架を使って搬送する訓練がおこなわれました。
■AED取り扱い訓練、初期消火訓練
消防署の指導のもと、AED取り扱いや水消火器を使った初期消火訓練がおこなわれました。
■要援護者救出のための担架や車いすの牽引器具などの紹介
布製の担架やおんぶひも、車椅子に取り付ける牽引器具、水がなくても薬が飲めるゼリー剤の紹介をおこない、実際、その場で体験をしてもらいました。
■防災・避難グッズの展示
簡易トイレや発電式ラジオ、度数を自由に調整できる眼鏡、補聴器など、災害時に必要となる防災・避難グッズの約20点、展示しました。
■通信・伝達訓練
無線機を使って、災害対策本部と区役所職員が避難状況・負傷者状況などを交信しました。
■非常食の炊き出し・配給訓練
お湯で炊ける非常食のお米が配給されました。
■おわりに
10月30日に大阪府が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定では、西淀川区は多数の死者数が算出され、とくに佃地域は周りが川でかこまれていることから、大きな被害が想定されています。この発表後すぐの防災訓練だったこともあり、主催者や来賓の方の挨拶で何度もこのことが課題としてあげられていました。佃地域の合言葉として、佃連合災害救助部長からは「逃げろ」という言葉が提案されました。佃地域では、安否確認報告や要援護者救出など、多様な訓練に取り組んでいます。
記録・鎗山(あおぞら財団)