淀川勤労者厚生協会の新人研修がありました。
4月1日15時から淀川勤労者厚生協会の新人研修を、あおぞらビル3階グリーンルームで行いました。
参加者は淀川勤労者厚生組合で4月1日から働く職員26名でした。
淀川勤労者厚生協会とは、「人権を尊重し、安全・安心・信頼の医療・介護・保健活動を行います」を理念に掲げ、西淀病院をはじめとする病院や薬局などの医療機関を運営している財団法人です。
まず研究員の眞鍋から西淀川にある公害の歴史や財団のできた経緯、財団の事業内容などの説明がありました。患者さんの呼吸リハビリや、未認定患者の方々の認定のための運動など、参加者にも関わりのある事業の話もありました。
眞鍋は説明の最後に「医療に携わる上で環境の事を考えながら仕事をしてほしい」というメッセージを送りました。
次に患者会の方が、公害について語ってくれました。
今回お話いただいたのは、患者会の永野千代子さんと岡崎久女さんです。
永野さんは西淀川について「若い人に夢を託して、西淀川をきれいにしてほしい」という思いを語られ、参加した新人の方達に「患者は本当にわがままで言いたい事を言うが、それは本当にしんどいからなので、しっかり受けとめて対応してほしい」というメッセージを送りました。
岡崎さんは発作が起こると体が固まってしまい、うまく呼吸できなくなる苦しさや、患者は入院した時にはすごい心細くなることなどについて語られ、声をかけてもらえることで支えられていることを感じることから「こわくてもいけど、優しい職員になってほしい」というメッセージを送りました。
そのあとで財団の理事であり、患者会の代表でもあります森脇君雄さんがお話をしました。
淀川勤労者厚生協会の職員になったということを自覚するためにも、歴史を学ぶ必要性を挙げ、これまでの淀川勤労者厚生協会の活動や、地域医療と公害のこと、公害訴訟に関することなどをご自身の経験を交えながら説明されました。
そして西淀川に住んで一緒に西淀川をきれいにしてほしいということや、これまで築きあげられてきた淀川勤労者厚生協会を守り、発展させてほしいという願いを参加者に伝えました。
最後にあおぞらビルの5階にありますエコミューズを見学しました。
私も今日から財団の研究員として働くことになりました。スタッフとして入りながらも自分の研修のような感覚で話を聞き、気持ちをを引き締められました。同じ西淀川で地域のみなさんのために働くということで、一緒に西淀川をよくしていきたいです。
(写真は配布資料)
(研究員 相澤翔平)