6/12(金)楽らく呼吸会(のざと診療所)で呼吸リハビリと体力測定をおこないました!
2015年6月12日(金)、のざと診療所で楽らく呼吸会を開催しました。今回は西淀病院から理学療法士の笹本さんと寺澤さん、作業療法士の石本さんを講師に迎え、呼吸リハビリと体力測定を行いました。参加者は12人(内、患者さん7名(家族の方を含む)、理学療法士2名、作業療法士1名、スタッフ2名)でした。
楽らく呼吸会では、半年に一度のペースで、どのくらい体力維持できているかをチェックするため、体力測定を行っています。自分の体の状態を定期的に確認することで、日常の生活を振り返る機会になればと考えています。
今回は、主治医の先生からすすめられて来ました、という初めての人も参加してくださいました。うれしいですね!
講師の笹本さんより、初参加の方もいらっしゃったので、あらためて「運動がなぜ必要なのか」についてお話がありました。
肺などの呼吸器の患者さんは、
息苦しさを感じる→あまり体を動かさなくなって日常の活動が減る→体力がおちる→食欲がなくなる→気分がおちる→息切れが強くなる→・・・という”負のスパイラル”に陥りがりです。その悪循環を断ち切るためには、運動と栄養について考えることが大切です。(栄養についての勉強は、次回の楽らく呼吸会で行います!)
「何か運動をやっていますか?」という笹本さんの投げかけに、
「ウォーキング」「毎日自転車こいでる」「筋トレしてる」といった声が返ってきました。すごいですね!みなさんがんばってますね!という講師の方々の反応に、うれしそうな患者さんの表情が印象的でした。中には、10年くらいプールで水泳を続けているという人もおられました!
運動の目安として、翌日に疲れが残らないくらいの運動で、持久力をつけるトレーニングとしては、ウォーキングや自転車をこぐのが良い、ということです。
お話の後は、呼吸体操をみんなで行いました。
⑤体を横に倒す(脇腹をのばす)
※④と⑤では特に、息を吐きながら体を動かすことがポイント!
⑥深呼吸
腹式呼吸の練習も行いました。みぞおちの下あたりに手を置いてやると、わかりやすいですね。鼻から息を吸って、口からゆっくり(吸う時間の倍くらいかけて)息を吐き出します。呼吸器疾患と長年付き合っている患者さんたちは、とても慣れた様子。
そして、体力測定。握力測定、30秒椅子立ち上がりテスト、MRC息切れスケールに取り組みました。
(前回のブログを参照)
少しでも記録をのばそうと、気合いが入るみなさん。少しでもいい数値を出したい、と張り切って取り組む様子に、お互いに良い刺激を与えあっているという雰囲気でした。「次はもっとがんばるわ!」と言いながら、日々の生活の中での運動に取り組む気持ちを新たにされていました。
最後に、呼吸リハビリ日誌を配りました。いつ、どんなトレーニングに取り組んだのかがわかるように書き込むことができるものです。日誌を活用して、家でも呼吸リハビリを続けていくことが大切ですね。がんばって続けられるのも、一緒に励ましあえる仲間の存在が大きいと感じました。
開催後のアンケートでは、7人中7人が今回の講習は【分かりやすかった】と答えています。また、7人中2人が呼吸リハビリなどの運動を【毎日している】、3人が【2・3日に一度ぐらい】と答えています。
少しでも興味があれば是非、各診療所に足を運んで楽らく呼吸会にご参加ください!
■次回予定 ~お問い合わせはあおぞら財団まで~
・千北診療所……7月16日(木) 14:00~15:30(呼吸リハビリと体力測定)
・姫島診療所……7月17日(金) 14:30~16:00(呼吸リハビリと体力測定)
・のざと診療所…8月7日(金) 14:00~15:30(栄養について)
本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環として実施しています。
吉田