「みんなで話そう!にしよど防災カフェ」に参加(2/10)
2/10に「みんなで話そう!にしよど防災カフェ」が開催されました(主催:西淀川区役所、にしよどにこネット)。あおぞら財団は、話題提供、コーディネーターとして参加しました。
最初に、あおぞら財団の谷内から「親子で取り組む防災」というテーマで防災の基礎知識についてお話しました。生活の中に防災を取り込もうということで、ママ防災リーダーの加藤さんから、ふだん食べなれた食品で始める防災備蓄のお話をしてもらいました。
続いて、防災シミュレーションワークを行いました。
金曜日の9:30に南海トラフ地震が発生したという想定で、一人一人がワークシートに記入しました。災害発生時、揺れの最中、直後、数分後、そして津波が到着する1.5~2時間後、その日の夜まで災害が発生してから時間が経過するごとに、どこにいて、誰と、何をしているのかを想像して記入しました。
ワークシートにだいたい記入できたら、そのあとグループごとに情報を共有しました。
人によってワークシートの書きやすさがかなり違っていたようです。
阪神淡路大震災や第二室戸台風の経験がある方は水や電気、ガスが止まるかもしれない、電車は動いていないだろうとかなり具体的に書き込んでいました。また、保育園や幼稚園、小学校等に子どもがいる場合は、どういう対応になっているのかわからないと言う方もいました。
防災に対する備えということで、指定避難所にどのような備品があるのか、防災リュックにどのようなものをいれるとよいのかといったことを紹介しました。
今回お見せして反響があったのが、防災トイレにどのくらいの量の水を吸い込ませることができるのかというのを試してみた結果です。災害断水時のトイレは、お風呂の水で流せると思っている方もいるかもしれませんが、下水道の配管が破損していたらトイレは使えなくなります。復旧にもかなりの時間がかかります。そのために災害時に使えるトイレを準備しておくことは大事です。
ポリ袋の底におむつのような吸水シートが装着されている吸水トイレパックでは、だいたい1リットルぐらいの水を吸い込ませることができました。大人の1回の尿の量が150〜250mlで4~7回ぐらいいきます。だいたい大人一人分の量が給水トイレパックに吸い込ませることができることがわかりました。
次に、子ども用紙パンツ(Mサイズ)では800mlぐらい、大人用おむつ紙パンツでは900mlぐらいを吸い込ませることができました。子ども用紙パンツは大人用の半分ぐらいしか吸い込まないのではないかと思っていたのですが、意外にもそれほど遜色のない量を給水させることができました。
避難時には、トイレに行きづらいということでトイレを我慢して水分を控えて、そのせいで慢性的な脱水状態となり病気になってしまう方がいます。こうやって防災用のトイレパックや紙おむつを何枚か家に置いておけば、災害時でもトイレにいくのを我慢しなくてもすみます。
今回の防災カフェには、小さいお子さん連れのお母さん、お父さん、もう少し上のお子さんがいるご家庭、高齢者の方などいろんな立場の方、いろんな経験をお持ちの方が参加していました。
そのため、グループで話し合うと、立場や経験の違いによって考え方や対応の仕方が違うというのがわかって、多角的に災害を捉えることができたように思います。参加された方は、防災グッズを揃えるとか、幼稚園に災害時の対応を確認する、防災伝言ダイヤル171を調べるといった防災の取り組みへのモチベーションが上がって帰っていきました。こうやって、時々、いろんな人が集まって、防災について気軽に話し合うのは大事だなと思いました。
にしよど親子防災部へのお誘い
災害時に子どもたちを守るためには、お父さん、お母さん、地域の人みんなでつながっていると安心です。
被災時等いざという時に子どものことを任せれたり、普段から防災について気軽に相談できたりするゆるやかなネットワークが「にしよど親子防災部」です。
「にしよど親子防災部」では、お父さん、お母さん、地域の人みんなで共に学びあい、育てあいながら、いざという時のために備えます。
まだ準備段階ですが、facebookページを立ち上げました(https://www.facebook.com/NishiyodoOyakoBousai/)。西淀川の親子防災に関するお役立ち情報を発信していこうと思っていますので、フォローや「いいね!」をよろしくお願いします。
(谷内)