肺年齢チェックにスパイロメーターを導入!(2/24)
2/24に西淀川区役所内で行われた「がん検診・特定健康診査」の会場の横で肺年齢測定を行いました。今回は23名の方を測定しました。
この肺年齢測定は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)を広く知ってもらい、COPDの早期発見、早期治療をすすめる目的で行っています。COPDは、有害物質の吸入や大気汚染によって起こりますが、中でもたばこの煙が最も大きな原因です。COPDは病状が進行すると日常生活に大きな支障をきたしますが、早期発見・早期治療を行い、適切な治療を行うことができれば病気の進行を遅らせ症状を改善することができる病気です。(参考:独)環境再生保全機構:COPDってどんな病気ですか?)
今まではハイ・チェッカーという簡易な測定器だけを用いていましたが、今回の測定からは、より正確に肺の状態を計測できるスパイロメーターを導入しました。呼吸により肺から出入りする空気の量を測って、肺の容積や気道が狭くなっていないかなど呼吸の能力を調べて、COPDやぜん息などの病気の疑いがないかを検査します。今回は、ベルランド総合病院の理学療法士 高重治講師(環境再生保全機構 呼吸ケア・リハビリテーション指導者養成研究終了生)に参加いただき、測定してもらいました。
ハイチェッカーでC・D・Eの判定が出た人、COPD集団スクリーニング質問票で4点以上となった人、呼吸に不安を抱えている人の合計13人に対して、スパイロメーターでの測定を行ってもらいました。スパイロメーターでより正確に計測したところ、「現時点では異常なし」の人もいましたが、肺疾患やCOPD等の疑いがある人がいました。こういった人々には、医療機関での受診をすすめました。
2018年度も西淀川区役所で肺年齢チェックを行います。無料でどなたでも受けていただけますので、興味のある方は是非受けにきてください。
記録:谷内
2018年度の予定はこちら。
次は、6月3日(日)に行います。
会 場: 西淀川区役所(大阪市西淀川区御幣島1丁目2-10)
参加費:無料
問合わせ先:あおぞら財団(電話:06-6478-8885)
がん検診等については、西淀川区役所「がん検診等について」をご覧ください。
本事業は独立行政法人環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進のための人材育成・情報発信事業(NPO法人等との協働事業)実施業務」の一環として実施しています。