2020年6月の二酸化窒素の自主測定結果の報告です
2020年度の西淀川区内の二酸化窒素の自主測定結果の報告です。
あおぞら財団では、年に2回、西淀川区内で二酸化窒素(NO2)の自主測定をしています。この自主測定は、大阪から公害をなくす会が主体として大阪府下で行っている調査に協力する形で行っています。
今回はコロナ禍の影響もあり、参加する団体が少ない中での測定になりました。二酸化窒素は燃料を高温で燃やすことで、空気中の窒素と酸素が結びついて発生します。発生源は、工場や火力発電所、自動車、家庭などです。二酸化窒素は、のど、気管、肺などの呼吸器に悪影響を与えるので、排出量を減らしていかなければなりません。
■測定概要
測定方法:大気中のNO2濃度を測定できる「天谷式カプセル」を用います。24時間暴露したカプセルにザルツマン試薬を入れ、NO2を化学反応、発色させ比色分析により濃度を測ります。
測定場所:西淀川区内 5か所
測定日:
2018年度 | 6月7日(木)17時~8日(金)17時 |
12月6日(木)18時~7日(金)18時 | |
2019年度 | 6月6日(木)17時~7日(金)17時 |
12月5日(木)17時~6日(金)18時 | |
2020年度 | 6月4日(木)17時~5日(金)17時 |
■測定結果
2018年6月 | 2018年12月 | 2019年6月 | 2019年12月 | 2020年6月 | ||
1 | 出来島小学校(国道43号) | 43 ppb | 40 ppb | 53 ppb | 21 ppb | 36 ppb |
2 | 大和田交差点(国道43号) | 56 ppb | 50 ppb | 66 ppb | 29 ppb | 35 ppb |
3 | 歌島橋交差点(国道2号) | 49 ppb | 34 ppb | 50 ppb | 21 ppb | 30 ppb |
4 | あおぞらビル前(国道2号) | 40 ppb | 31 ppb | 46 ppb | 17 ppb | 30 ppb |
5 | 緑陰道路(エルモ前) | 31 ppb | 21 ppb | 30 ppb | 9 ppb | 12 ppb |
全体的に、2019年12月と比較すると、二酸化窒素の濃度が高くなっています。例年12月より6月の方が濃度が高い傾向にあり、2018年6月、2019年6月よりも濃度が下がっています。
今回は、コロナ禍の影響が見て取れるかどうかわからない結果になりましたが、12月も測定し、今後も大気の状況を継続してみていきたいと思います。
※二酸化窒素に係る環境基準:1時間値の1日平均値が40ppbから60ppbまでのゾーン内又はそれ以下であること。
参考:大阪から公害をなくす会「ソラダス・NO2測定運動」