西淀川高 公害語りべの授業
先月、12月16日ですが、西淀川高校で「西淀川公害病患者の方のお話を伺う会」がありました。3年生の環境の授業の一環です。
生徒たちは視聴覚教室で「証言『複合大気汚染~西淀川公害患者会闘いの日々』」のドキュメント番組のビデオを見、その後あおぞら財団から西淀川公害裁判や、公害患者さんたちが託したあおぞら財団への思い、西淀川高校と一緒にとりくんできたことなどをお話ししました。
次に3つの教室に分かれて実際に公害患者さんたちに西淀川公害のお話を聞きます。
語りべは、西淀川公害患者と家族の会の永野千代子さん、岡崎久女さん、酒井美代子さんです。あおぞらの職員と組みになり、お話をました。
私(小平)は酒井さんと一緒に1,2組合同のクラスを担当しました。
酒井さんは、和歌山県出身。
結婚し、夫婦で一生懸命働き西淀川区の大和田に念願の家を買いました。
ところが、大気汚染がひどくなり酒井さんも旦那さんも病気になってしまいました。
公害裁判の原告になれば、仕事を休み裁判に出る必要があります。
家計のために、旦那さんだけが原告となり、酒井さんは原告にはならずに病気を抱えながらも仕事を続けました。
苦しい中でも夫婦で乗り超えてきた話に、高校生はみな真剣に耳を傾けていました。
また酒井さんのお孫さんは西淀川高に通われていたとのことです。
健やかに成長して欲しいと願う酒井さんの優しいまなざしは、高校生に伝わったのではないかと思います。
写真:西淀川高校撮影
西淀川高校HP「校長だより」にも当日の様子が記されています。
ぜひご覧ください。
*コチラ 「#049」です。
(小平)