6月21日(日)、西淀川交通まちづくり「意見交換会」が西淀川区民会館ホールで行われました。
西淀川交通まちづくり「意見交換会」とは?!
意見交換会は、「西淀川・交通まちづくりビジョン研究会(以下、研究会と示す)」によって運営されています。研究会は、大阪大学・京都大学・あおぞら財団の協働によって構成されており、住友財団の環境研究助成を受けて進められています。
研究会では、これからの時代には、地域に暮らす人たちが話しあいながら、まちづくりの方向性を決めていくことが重要だと考えています。このため、西淀川がもっと住み続けたいまちとなるように、専門家の知恵を借りながら、まちづくりの方向性を話す場を設けようということになりました。
意見交換会は、“交通まちづくり”をテーマにしています。
交通は、私たちの暮らしに欠かせない重要なものですが、交通事故、自動車の排ガスによる環境悪化、高齢者や障害者にとっての危険など様々な問題もあります。これらの交通問題を考えることは、私たちの暮らしについて考えることになります。また、交通問題を解決することは、私たちの暮らしを変えることです。
意見交換会の流れ
意見交換会に先立ち、研究会では、西淀川区にお住まいの方2000名を無作為抽出し、アンケート調査を実施しました。このアンケート調査において、「意見交換会」への参加意思をおたずねし、「参加してみたい」と回答のあった方を対象に、参加をお願いしました。
意見交換会は合計3回開催する予定です。
第1回(6月21日)「西淀川、こんなまちに住みたいな。夢を語ろう!」
第2回(7月26日)「難問解決?専門家にヒント、アイデアの源を聴く」
第3回(8月30日)「西淀川での実践にむけて!」
意見交換会終了後、広く区民の方に参加いただける「公開討論会」を秋に開催する予定です。ご期待ください!
第1回意見交換会
第1回の意見交換会は、20名もの方にご参加いただき、大阪大学新田先生から、意見交換会の趣旨説明が行われ、会がスタートしました!
まず始めに、西淀川の交通問題に関する住民意見の紹介や交通と地球環境の関わり、西淀川の現状について報告後、参加者全員で旗あげアンケートを実施しました。
全員が西淀川に10年以上お住まいのベテラン住民であること、自転車で会場までのこられた人が多いことなどがわかりました。
前半は、「なんとかしたい!この問題〜交通の困りごとあれこれ〜」と題し、意見交換を行いました。各班ともに活発な議論が行われ、発表では、さまざまな視点から西淀川の交通の問題について意見、提案がありました。
例えば、便利になったはずの“阪神なんば線”が、地域住民にはかえって不便になっていたり、踏切渋滞の問題が発生したりと問題があるようです。また、廃止がウワサされている“赤バス”は、大型の路線バスとあわせて見直せば、便利で快適な住民の交通手段になるという声もありました。さらに、環境にやさしい“自転車”は、西淀川ではとても便利な乗り物ですが、歩行者との事故が増えているなど、安全に快適に利用するには解決すべき問題が多そうです。
後半は、「10年度の西淀川〜こんなまちなら住みたいな〜」と題し、今度は夢を語りあいました。
各班共通して、“水と緑、自然豊かなまちに”と願われているようです。その中で、大阪市内の唯一の自然海岸が残る矢倉海岸をもっと活用したいという意見がありました。
また、子どもからお年寄りまで、快適に安全に、また世代間交流が活発なまちにしたいという意見も多くありました。そのために、商店街の活性化や交通の利便のよいまち、まちの歴史を大切にするなど、様々なアイデアが出されました。
今回は、問題点の指摘に留まらず、実行可能な解決策や、実現できたら楽しいなと感じる奇抜な(?)アイデアまで、本当にたくさんの意見をいただきました。皆さんの西淀川に対する“愛着と誇り”を感じる意見交換会でした。
次回は7月26日(日)に開催予定です。第1回の意見を踏まえて、(1)専門家から交通の問題を解決する手法の提案、(2)専門家の提案について、グループ討議と投票を行う予定です。