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ブログカテゴリー » 地域づくり

環境NGOと市民の集い 近畿ブロック


2008年10月11日(土)


関西の環境NGOが一堂に会するこの集い。
あおぞら財団も「エコドライブ」と「フードマイレージ」を報告しました。

感想では
「公害について60〜70年代の空が汚かったと聞いても85年生まれの私にはピンときませんでしたが、今日納得できました。」
「学校の先生と一緒にプログラムを作っているのが良いと思います。内容だけでなく実施の際の広がりができているのがすばらしいです」

などなど、うれしいコメントをいただきました。

環境NGOとして各地でがんばっている皆さんの報告を聞くと、私達もがんばろうと元気をもらいます。
みなさんとつながって、みんなで発展できればいいなぁと感じました。(林)




Filed under: エコドライブ — aozorafoundation 公開日 2008年10月14日2:14 PM

第26回日本環境会議水島大会


はじめに
 第26回日本環境会議水島大会(以下、今大会)が、2008年9月20日(土)〜22日(月)の日程で、「環境再生と健康なまちづくり」を全体テーマとして、倉敷芸術科学大学で開催された。大会には、述べ500名が参加し、成功裡に終わった。
 以下では、財団の事業内容や今後の課題と関連させて、今大会の報告を行う。 今大会に関して、財団は第3分科会の企画内容の討議を中心として、実行委員会に参加した。
■1日目の全体大会の様子(2008年9月20日)

水島大会の特徴
 日本環境会議は、学者や弁護士などを中心に1979年に設立された学際的な団体であり、公害環境問題の現場を踏まえた調査・研究や政策提言等を行い、時々の重要なテーマを取り上げた総会やシンポジウムなどを開催している。
 水島大会の前後の開催地は、前回が四日市、次回が尼崎と、3地域全てが旧公害指定地域である。日本環境会議は、発足当初から公害被害者の支援を重要な柱として活動を続けており、最近は、公害被害者の健康回復や公害防止の取り組みはもちろん、公害地域の環境再生・地域再生に関する政策提言にも力を入れている。

包括的呼吸リハビリテーションの取り組みに関する報告
 初日の全体会議においては、財団が環境省からの請負事業として、水島協同病院やみずしま財団と協力して実施している「包括的呼吸リハビリテーション −その効果と課題」が報告された。
 報告では、2006年から2年間継続している高齢認定患者のリハビリテーションプログラムについて、今後より多くの旧公害指定地域で実施していくために関係者に広く知らせることを目的として、患者の希望にあわせたプログラムの実践内容や効果等について詳細が紹介された。

■里見和彦先生(水島協同病院院長)からの報告

 また、水島協同病院で死亡した公害認定患者501例のうち、病理的解剖所見を分析した剖検95例に関する報告が行われた。報告では、公害患者の急性増悪や症状悪化を未然に予防するためには、定期的な健康管理としてリハビリテーションを行うことが極めて重要であることが触れられた。以上のように、2つの報告から、剖検95例とリハビリテーションプログラムの実践との相関的な内容が明らかとなった。

■松岡健一先生(水島共同病院名誉院長)からの報告

第3分科会における活動事例報告
 2日目(21日)に開催された第3分科会では、森脇会長の冒頭挨拶の後、「公害経験の教訓を活かした環境再生のまちづくり−地球温暖化防止の視点から」というテーマで、特別報告が1件、海外からの事例報告が2件、大気汚染公害地域から事例報告が4件行われた。


大阪・西淀川からは、主に、大気汚染公害反対運動と裁判の経過、区内の大気環境や区民の居住意識の実情、それらを踏まえて、持続可能な社会づくりに向けて、エコドライブを中心とした交通まちづくりや中国・アジアへの公害経験の情報発信を進める財団の活動を紹介した。

パネルディスカッション−公害経験の情報発信と交流—
 まず、早川光俊先生(弁護士、地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)専務理事)の「地球温暖化防止の視点から公害経験と環境再生への取り組みについて」と題した特別報告があった。次に、中国・韓国の公害環境問題の実情、さらに、大阪(西淀川)・名古屋・倉敷・尼崎における環境再生・地域再生に取り組む活動の事例紹介があった。


 つづくパネルディスカッションでは、日本から中国、韓国を中心としたアジアにむけて公害経験の情報発信をどのように行っていくか、また相互交流をどのように進めていくか等が中心的に議論された。
■パネルディスカッションの様子

討論の柱①海外の被害実態、②市民活動の視点、③今後の交流における展望
 はじめに、座長の大久保規子先生(大阪大学大学院法学科教授)から、討論の柱として、以下の3点が提起された。


①中国・韓国における公害被害に関する具体的な状況、問題発生後の対策や
  その後の経過について
②公害被害者や環境NGOなどの支援者が市民活動や公害反対運動に関わる
 視点について
③公害経験の情報発信・協力に向けた今後の展望について

 討論の冒頭、公害経験の情報発信と交流の出発点が、公害被害者の視点から公害被害の苦しみを把握することであると参加者全員で共有した。そのうえで、以下のことを確認した。

・実際の被害を把握するためには、被害者と会って話を聞くことが重要である。
・しかし、距離や時間、言語や政治制度上の制約などにより、被害者と直接対面することが
 困難な場合がある。
・そうした場合には、被害を知っている人・被害者を支援しているグループを介して、直接被害
 を把握することが必要である。
・交流を進めるにあたっては、まず顔見知りになり、信頼関係を築き、お互いの状況を共有で
 きる間柄になる。 < br /> ・最終的にはそれらをネットワーク化していくことが重要である。
・同時に、そうした人間関係を形成していく過程も大切である。

韓国や中国の事例報告を展望に
 次に、公害経験で得られた教訓を活かすための課題を明らかにする議論が行われた。
 立教大学の石坂浩一先生から、韓国のBSE事件について、目に見える健康被害が発生する前に、被害者が補償を求めて立ち上がったという、韓国では初めての事例であるという解説があり、被害者や支援者が被害の未然防止に取り組む重要性が指摘された。

 また、鳥取環境大学の相川泰先生より詳細な報告があった、中国の松花江汚染事件や淮河流域の「がん村」問題、韓国のフェノール事件、日本における大気汚染公害問題の事例等を踏まえると、各国で、都市と農村の関係、法制度や文化、裁判の社会的機能、政治の仕組み等が異なることは、相互に経験や教訓を伝える際に工夫が必要なことを示している。

 討論の最後に、市民活動の限界や活動資金の厳しさはあるが、被害の苦しみを共有することを出発点に、広い視野を持ち、現状を変えていく取り組みを継続し、情報公開と市民参加を切り口として、こうした活動に関わる人材を育てていく意義が確認された。
■尼崎、倉敷、名古屋、西淀川からの報告



今後の協働実践に向けて
 本大会全体のプログラムや開催趣旨等の詳細については、日本環境会議及びみずしま財団のホームページを参照されたい。また、本大会全体の報告については、「環境と公害」(2008年11月刊行予定)において、特集記事が組まれる予定である。
 次回は、第9回アジア太平洋NGO環境会議が2009年11月19日、20日、21日に京都で、第27回日本環境会議30周年記念大会が2009年11月22日、23日に尼崎で開催される予定である。
 あおぞら財団では、交通まちづくりの活動や公害経験の教訓を中国やアジアに情報発信する活動を重点事業として位置づけている。今後も、日本環境会議に集う研究者、被害者、様々な個人や団体等との交流を通して、活動を一層前進したいと考えている。そのことが、西淀川区における環境再生のまちづくり、そして、各地の公害地域の環境再生の活動に蓄積されるよう、関係者と連携し、協働して取り組みを進めたい。
                                                   以上
  ■日本環境会議ホームページ(第26回日本環境会議水島大会の概要)
                                       
 (記・矢羽田薫) 




Filed under: 環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2008年9月26日11:26 AM

エコ安全ドライブで講習会


 大阪市東部地域を中心に病院、診療所、介護施設などを展開している「ヘルスコープおおさか」。病院と診療所を結ぶ送迎車など自家用車50台のドライバーを対象にした運転業務者研修会が9月6日、同本部会議室で開かれ38人が参加しました。研修会では、はじめに池田憲専務理事が「基調報告」。医療・介護の現場がおかれている厳しい状況、命と向き合う仕事とヘルスコープおおさかの役割などについて明らかにするとともに、「安心して利用してもらうためのサービス」向上のためにも、エコ安全ドライブに取り組む意義を強調しました。
 つづいて「エコ安全ドライブの実践」と題して、あおぞら財団の上田敏幸氏が講義。トラック事業者とドライバーとともに取り組んだエコドライブの成果をふまえて、①コスト削減②安全運転③環境対策④ドライバーとしての誇りの「一石四鳥」効果、エコ安全ドライブを支えるコミュニケーションの重要性について語りかけました。参加者からは「エコドライブの目的や効果がよくわかった」「観念的には解っているつもりだってが、より具体的に理解できた」「これはすぐに実践すべきだと思う」などの感想が寄せられました。






Filed under: エコドライブ — aozorafoundation 公開日 2008年9月10日7:51 PM

市民塾・第4回講座「市民塾カーフリーデー特別講座」


転送歓迎
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*第Ⅵ期 道路環境市民塾* 9月23日(火 祝日) PM3-6時
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第四回テーマ 「市民塾カーフリーデー特別講座」
市民塾HP https://www.aozora.or.jp/siminjyuku2008.htm
主催:道路環境市民塾
後援:カーフリーデージャパン(予定)
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気候変動の影響や石油高騰から、もはやクルマ依存が限界に達しており、都市ではクルマを使わないことを真剣に考える必要があります。本来都市では、クルマより自転車や公共交通の方が便利なはずです。本当にクルマを使わないと不便になるのか?自転車が自由に走り回れると街はよくなるのか?いろいろ疑問がわき上がってきます。
じゃあ、一度試しにクルマを止めてみよう!と始まったのが、ヨーロッパを中心に行われている「カーフリーデー」です。カーフリーデーに参加した都市は、一日都市域全体で自動車の通行を一切禁止(バス、路面電車、タクシーならびに公共車を除く)し、クルマの無い街はどんなふうになるのかを市民に体験してもらいます。カーフリーデー実施中は、町中自転車を堂々と走らすことができます。市民合意の啓発イベントであるカーフリーデーをきっかけとして、本当はクルマではなく自転車や公共交通を活用した方がよいのではないか?と市民で議論する場を作っていくことの大切さを考えてゆきたいと思います。

■日時:9月23日(火 祝日) 15:00-18:00(受付開始14:40) 
*終了後、懇親会を予定しています。(3000円程度)

■会場:あおぞらビル3階 公害患者と家族の会付属 グリーンルーム
最寄駅:JR東西線「御幣島(みてじま)」駅
地下道④番出口(西淀川税務署方面)より徒歩3分
国道2号線沿い・UFJ銀行の左手2軒隣
*アクセス→ http://www.aozora.or.jp/access.html

■参加費:500円(資料代・会場代)

■募集人数:30名(定員になり次第、締切) 

■申込方法:
申込欄の①〜⑦をご記入の上、メール、ファックス、郵便、e-mailにて、事前に、事務局(あおぞら財団)までお申し込みください。

■申込・問合
道路環境市民塾運営委員会
事務局:(財)公害地域再生センター(あおぞら財団)
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885
E-mail: webmaster@aozora.or.jp

■申込欄(::線、枠内をご返信ください)::::::::::::::::::::: 
①氏名(ふりがな) 
②年齢( 歳代)
③メールアドレス 
④住所(自宅・職場・その他 を明記)〒
⑤電話 
⑥ファックス
⑦所属

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
*受付確認の返答はしません、予めご了承下さい。
*申しこみ後、変更がありましたら、ご連絡下さい。




Filed under: 道路環境市民塾 — aozorafoundation 公開日 2008年9月8日2:13 PM

自転車に関する様々な会による交流会


8/31日
大阪経済大学 3回生 インターンシップ生 稲野 宏樹

大阪府の堺市にある堺市役所で、自転車に関する活動をしているさまざまな団体が交流・連携し、「適正な自転車利用環境づくり」を促進する活動を拡げていくことを目的とする交流会が開催されました。

 
 開会のあと、まず、「堺市」の取り組みが報告されました。堺市では、『堺自転車環境共生まちづくり』に取り組んでいます。
その基本理念は、『自転車のまち堺において、意欲ある市民のパワーを結集し、「自転車力」が活かせるまちづくり』と定めています。
「自転車力」とは、自転車に元々備わっている移動力や健康力、ふれあい力、産業振興力といった力です。この力は、市民のくらしだけでなく、観光・地域産業の振興などにも役立ちます。堺市では、不法駐輪などの諸問題を解決し、この力を活かしていこうと努力されております。

堺市のホームページはこちら  

そして、この堺市のまちづくりの中心となって取り組んでいるのが、「堺自転車のまちづくり・市民の会」です。
 この会では、「さかい自転車デー」というものを毎月20日に開催しており、ここでは、ルールマナーの呼びかけや、自転車の無料点検などを行っています。また、「堺市自転車地図」の作成や、サイクリングイベントの実施を行っています。

「堺自転車のまちづくり・市民の会」のホームページはこちら

3番目に、あおぞら財団の藤江さんが幹事長を務める「自転車文化タウンづくりの会」の報告がありました。
この会では、「自転車力を生かした文化に満ちるまち」を目指し、さまざまな方々と連携し、伴に考え、それを実践しています。
特に、「自転車まち巡りツアー」というサイクリングイベントの数は、8月までに6回というボリュームを誇ります。

「自転車文化タウンづくりの会」のホームページはこちら

4番目に、『環境市民自転車チーム「ちゃり民」』の報告がありました。
 この会では、サイクリングツアー、講演、勉強会の実施のほかに、交通社会実験に協力しています。
 この会のすごいところは、ラジオ番組に出演していることです。それも2つも!
しかも、そのうちの1つは、第二金曜日のレギュラーです!

『環境市民自転車チーム「ちゃり民」』のホームページはこちら

5番目に、「おおさか自転車マップづくりの会の報告がありました。
 この会では、「自転車を日常的に利用するひとのためのマップ」をコンセプトに、商品としてのマップを製作しています。
 このマップの面白い所は、マップに「スロープをとおって」「頭をぶつけないように!」といったアドバイスが書かれていることです。

「おおさか自転車マップづくりの会」のホームページはこちら

6番目に、「じゃらん じゃらん」が紹介されました。
 この会では、長居商店街の中にある、循環足湯と手湯の店であり、そのかたわらで、自転車に関する取り組みに参加しています。
 活動の一環として、ボロボロになった自転車をリサイクルしたり、自転車発電でのコンサートを開いたりしています。

「じゃらん じゃらん」のホームページはこちら 

それぞれの会の報告が終わった後、休憩をはさみ、自由な話し合いが行われました。その中では、「自転車パトカー」といった面白い意見も飛び出しました。
また、「大阪自転車ホリデー」という本も話題になりました。
この本は、観光名所を紹介し、それらを自転車でめぐるコースを提案しており、地図には「この辺り歩行者とクルマに注意」などのアドバイスが書き込まれています。

「大阪自転車ホリデー」の情報(アマゾン)はこちら

実は、この日の午前中にこの本にのっている堺東駅から海や仁徳陵古墳をめぐるコースを藤江さんとインターンシップ生3人(自分を含む)でサイクリングしました。
そのブログはこちらですので、よろしければご覧になって下さい。

 
 
話し合いの後、閉会となり、その後、希望者のみで堺市役所の展望台ロビーに行きました。そこからは「仁徳陵古墳」を上から眺めることができます。古墳の周りを自転車で走った時には実感がありませんでしたが、上から眺めることで実感がわいてきました。

 堺市役所の展望台ロビーから見た仁徳陵古墳






Filed under: 自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2008年9月4日5:29 PM
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