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ブログカテゴリー » 環境学習

緑陰道路の今と昔をたずねる ・開催報告


・農業環境の向上、公害の克服など、西淀川を良い環境にする為に活動してきた先人の努力を伝えたい。
・緑陰道路や淀川等、様々な自然で遊びができる西淀川。そのすばらしさや楽しさを、伝えたい。
・西淀川の歴史や自然を知って、西淀川をもっと好きになってほしい。

そんな思いで元学校教諭や地域の自然活動団体が集まり、立ち上げた「大野川緑陰道路の教材作り研究会」。西淀川の自然や歴史がぎゅっとつまり、区民に愛される大野川緑陰道路に着目し、05年2月より、教材にするために検討をしてきました。ついに今年の5月、小学生から大人まで楽しめるカラー刷の本「西淀川の自然と歴史にふれあおう〜地域の宝 大野川緑陰道路〜」として完成しました。

今後は本やイベントを通し、大野川緑陰道路をはじめとする西淀川の魅力を伝え考えていく会として「緑陰道路サロン」と名称を改め、6月7日(土)に完成イベント「緑陰道路の今と昔をたずねよう」を開催しました。(参加者:33名(講師含む))

前半は、大野川緑陰道路の散策。水運として利用された大野川、江戸時代に掘られた中島大水道が、埋め立てられてつくられた大野川緑陰道路。
たくさんの歴史の跡が残っています。
中島大水道の付け替え箇所や中島大水道跡の石碑など要所で解説を聞きながら、緑陰道路を散策しました。途中、司会の天野先生による、石碑に関するクイズなども出題されました。

後半は、「喫茶店サザンカ」に会場に移し、コーヒーを飲みながらの座学の時間。
講師の小田康徳先生(大阪電気通信大学教授、西淀川・公害と環境資料館館長)に中島大水道開削について書かれた江戸時代の古文書の解読をしていただきました。
小田先生の解説による、壮大な土木工事の中島大水道の話しや農民たちの苦労に、参加者は熱心に話に耳を傾けました。

また、今回のイベントには多彩な参加者が集まりました。 
歴教協会員の方、地域史家の方、古文書に出てくる庄屋さんの御子孫、高校教員、地域の事業者の社長、地域で活躍するガールスカウトのリーダーなど、参加者に大野川緑陰道路に対しての思いを話していただき、閉会しました。

閉会後に行なわれた昼食会にも、引き続いてたくさんの人が参加し、大人気のサザンカランチ(680円・ドリンク付)を楽しみながら、話に花を咲かせました。

なお、ケーブルテレビBay communicationsの取材も来ていました。
当日の様子は、Bay communicationsの「週刊まちかど情報局
6月16日(月)〜22日(日)間、毎日20:00〜20:30の時間帯に放送されます。

第2回は、「緑陰道路の自然観察とこれから(7月5日(土)」です。
みなさまのご参加、お待ちしています。

参加者の感想(一部抜粋)
・中島大水道・・・水と人との戦い又は共存について学ばせていただき、大変有意義でした。今後のご活動を期待します。
・完成した「本」と今後の緑道サロンの活動に大いに期待しています。交流会でいろんな分野の活動の方のお話が聞けました。ぜひもっとお一人お一人に詳しく聞いてみたいものです。
・難しいかもしれませんが高校生も参加できるイベントができればと思います。
・あまりにも身近な歴史を知らなすぎると日頃思っているので参加しました。緑陰道路は大好きですし。とてもよかった。掘られた時の話をチョコッと聞くだけでも勇気がわきました。
・地域の歴史、大変興味深くお聞きしました。(小田先生のお話、続きをお聞かせ下さい。)
・西淀川に住んで32年になりますが、緑陰道路を利用して1年がすぎいろいろな問題を見つけました。せっかくの道路なのにと住民の生活態度や問題意識をいかに喚起するか、歴史もさることながらこれからの発展と良い部分の保護と育成をなるべく早く実行してほしいと思います。





Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2008年6月9日9:28 PM

中国からのお客さんと一緒に探鳥会!


第85回矢倉海岸定例探鳥会

第85回定例探鳥会が開催されました。毎月第1土曜日に開催しています。


日時:6月7日(土)午前9時30分福駅集合、12時30分解散
天候は晴れ、参加は15人、確認数は合計26種でした。
主催は、日本野鳥の会大阪支部で、あおぞら財団は共催しています。

カワウ、ササゴイ、アオサギ、カルガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、
スズガモ、ミサゴ、バン、コチドリ、キアシシギ、チュウシャクシギ、
コアジサシ、キジバト、ヒバリ、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、
メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

例年この時期は、あまり多くの鳥が見れないそうです。
他の探鳥地でも、20種、15種という声を聞いていました。
矢倉でも少ないかな、と最初は心配していました。

今回の探鳥会には、スペシャルゲストとして、なんと、中国から北京出身の留学生の
ヤンさん(左の写真で、中央の女性、右の写真では左端に写っています)
が特別に参加してくださいました!!
日本野鳥の会大阪支部の橋本正弘から、
探鳥会や野鳥観察に関する国際的なインターネットの掲示板を通じて、
探鳥会のことを知り、「ぜひ」とのことで、神戸から、足を運んで下さったと紹介を受けました。
3週間の滞在で、もうすぐ日本を離れるそうです。日本に来るのは2回目で、
中国でも探鳥会は5年くらい前から行われていると話してくれました。

ヤンさんと緑道で記念撮影をしました。


ヤンさんの紹介の後、橋本さんから、
「以前にも、バルセロナやオーストラリアのお客さんと一緒に探鳥会をしたことがある」
とご挨拶。とても国際的な野鳥の会の活動です。
この時期は、「普段となき声が違うカワラヒワやシジュウガラを見ることがある。
また、コアジサシが抱卵のためにでてくる。」とのお話がありました。

緑道の中で、イソヒヨドリの泣き声が「ヒーヒー」としました。セッカラと泣き声がよく似ているそうです。イソヒヨドリの次は、ヒバリ。いつ聞いてもすがすがしい泣き声です。

メタセコイヤの巨木(写真)を見て関心した後、緑道を進みました。


この季節、緑道では、突然上から落ちてきたり、首をかまれたりする毛虫に要注意だそうです。
長時間、野外で作業等を行う場合は、長袖、首にはタオルを巻くのが無難だそうです。

淀川にでると、早くも閑散とした様子。「25種以上鳥を見つけるのは、ギブアップか??」との
声も多く聞かれました。

そんな時に、淀川でササゴイを早速発見!
また、福の船だまりでは、薄いグレーのきれいな羽をもつバンの幼鳥を発見。
その横には、カワウの幼鳥もじっと、親がえさを運んでくるのを待っていました。
あわせて、チュウシャクシギも淀川の護岸で発見しました。
場所は、右の写真の奥から2つめの石の護岸のところです。


いつも鉄塔にいるミサゴも発見。相変わらず、鋭いまなざしでした。

グラウンドのほうに移動する手前の工場のちょうど、白い屋根の左はし(写真右)に、
イソヒヨドリを発見。首からおなかにかけた濃いブルーの色が、とてもきれいでした。

グラウンド(写真左)では、コチドリを発見。
すばやく逃げるので、フィールドスコープにその姿を一瞬を捉えるのに四苦八苦。
専門家の野鳥の会の方は、さすがです。さっとおさめて、みんなにみせて下さいました。
その周りには、コチドリの卵を耽々と狙う、
ハシブト・ハシボソガラスが大量に散見されました。



神崎川に着くと、早速観察。この日は、干潮が午後3時だったので、
そんなに数多くはいませんでしたが、コアジサシやキンクロハジロを発見。
矢倉にも、途中でみた、ササゴイやチュウチャクシギの姿がありました。
野草のかわいさにも目をとめつつ、自然とふれあいました。


30分ほど観察して、公園で恒例の鳥あわせ。
橋本さんいわく、「みんなで見ていれば、あんがいと、(鳥が)でるもんやな」
の言葉に、参加者一同、「うんうん」とうなずき、納得の一言。
無事、26種を確認することができました。
最後に、ヤンさんを囲んで、参加者全員で記念撮影をしました。


次回は、7月5日(土)午前9時30分福駅集合、
毎年恒例のクリーン大作戦(矢倉海岸周辺のごみ拾い)です。
いつにもまして、動きやすい格好でお出かけ下さいね。

◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら

◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら

記:あおぞら財団・矢羽田薫




Filed under: 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 10:10 AM

『西淀川の自然と歴史にふれあおう』が出版されました


もっと知りたいわたしのまち 西淀川の自然と歴史にふれあおう〜地域の宝 大野川緑陰道路〜


すべての西淀川の人々へ
自然と歴史にふれあおう
西淀川にある貴重な自然や江戸時代からの貴重な財産がわかります
子どもから大人まで楽しめる一冊です
財団でも事務局としてお手伝いしています。
購入ご希望の方は、あおぞら財団まで、ご連絡下さい。

編集・発行 大野川緑陰道路の教材づくり研究会
事務局:財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)
発行日 2008年5月
定価 800円(税込み・送料別)
B5版64ページ
※お問い合わせ・ご注文は
事務局のあおぞら財団(06-6475-8885)まで。

○もくじ
はじめに
 この本のねらい
 西淀川 しょうかい
自然
 大野川緑陰道路
  春あそび/夏あそび/秋あそび/冬あそび
 自然観察のこころえ
 まめちしき
  野鳥を見に行こう/虫とあそぼう/淀川であそぼう/植物であそぼう
 小学校でのとりくみ
  2年生の生活科/3年生の総合的な学習
 しらべてみよう
  西淀川の自然度/空気のよごれ
 大野川緑陰道路の四季のカレンダー
 みんなつながってるよ
歴史
 土地のなりたち
 400年ほど前の大野川緑陰道路
  中島大水道がつくられました
 100年ほど前の大野川緑陰道路
  中島大水道が大野川とつながる
 100年〜40年ほど前 明治・大正・昭和前期のできごと
  地いきのうつりかわり/交通のうつりかわり/戦争のころ/たびかさなる水害
 40年ほど前の大野川緑陰道路
  大野川緑陰道路ができる
 40年ほど前〜今 昭和後期・平成のできごと
  西淀川公害裁判
 今
  地域の宝 大野川緑陰道路
 まめちしき
  むかしのあそび/むかしのようすをきいてみよう/小学校ごとのむかし話
しりょう
 年表
 ワークシート
おわりに
 ここで調べられるよ
 本の作成にかんして

新聞各紙でもご紹介いただいています。
『朝日新聞』2008年6月5日大阪版


『読売新聞』2008年6月16日大阪版

『大阪日日新聞』2008年6月17日版





Filed under: 中島水道サロン(事務局) — aozorafoundation 公開日 2008年6月5日4:31 PM

ハクセンシオマネキに出会う


大潮の日(08年5月4日)、矢倉海岸のハクセン シオマネキに会いにいってきました。
前日、世界湿地デーに会わせ て開催されたシギチドリ観察会で、干潟に巣穴がいくつもあいていて、最初に現認した2002年夏よりもうんとたくさんの生息を確信したからでした。

この日、干潟には、シギやチドリにで会おうと、何本ものフィールドスコープが並んでいましたが、その足下にそっと3脚を据え、400ミリレンズをつけたカメラをセット。待つこと10分、撮影者が海岸を吹きぬける風と一体になると、ようやく巣穴から顔を出してくれます。人の気配を感じると素早くバックホーム、「風になる」ことを心がけてシャッターを切りました。


こっち向け1こっち向け!と小声をかけるのですが、なかなか振り向いてくれません。


気温27度、夏日となった太陽にジリジリと照りつけられながらの撮影は、あっという間に3時間がすぎていました。

この日の干潮は12時、11時頃から準備して…おなかもグウゥ!
写真もグウゥ!久しぶりのハクセンシオマネキとの再会にグウゥ!
グウゥ!グウゥ!(笑)




Filed under: にしよどnote,環境学習 — aozorafoundation 公開日 2008年5月7日7:05 PM

「たんぽぽ博士」誕生!


「もう大丈夫。セイヨウタンポポとカンサイタンポポを見分けることができるよ」——日本に昔からあるタンポポを探す「タンポポ調べ」が4月26日、大野川緑陰道路で実施しました。この日の調査には、学童保育所やガールスカウトの子ども達50人が参加。半日かけて緑道の約半分を歩いて、3カ所・7株のカンサイタンポポを発見しました。

カンサイタンポポ(在来種)は、日本に昔からあるタンポポで、里山など農村的環境で生育し、虫や蝶がいないと子孫を増やすことができません。一方、セイヨウタンポポは荒れた土地やコンクリートの隙間でも根を張り自家受粉で広がります。

見分け方ですが、タンポポの花の裏をみてください。

総苞外片(花びらのまわりをとりまくガクのような部分)がそりかえっているのが、セイヨウタンポポで、まっすぐ上をむいているのが、カンサイタンポポです。

ちがいがわかりますか。

セイヨウタンポポ(総苞外片がそりかえっている)

カンサイタンポポ(総苞外片が上をむいている)

あおぞら財団では、このタンポポの違いを使って、まちの「自然度をはかろう」と長年子ども達といっしょに調査を続けています。あなたもぜひ「タンポポ博士」になって、近くの公園や緑陰道路を調べてみませんか?

お問い合わせは、あおぞら財団まで。


Filed under: にしよどがわこどもエコクラブ — aozorafoundation 公開日 7:00 PM
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