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ブログカテゴリー » 環境学習

菜の花プロジェクトみのお 第3回菜の花祭


これまでにもご紹介してきたように、西淀川でも昨年から西淀川高校を拠点として菜の花プロジェクトをすすめていますが、2005年から活動されている先輩、「菜の花プロジェクトみのお」さんの「第3回菜の花祭り」に参加して成果を拝見し、おはなしをうかがってきました。淀川区塚本在住で堆肥作りや菜の花栽培に携わってこられた木村さんにご紹介いただいて実現したものです。

箕面へ向かうまえに、まずは塚本の町会で堆肥作りと菜の花栽培の現場を見せていただきました。

堆肥の中の温度はおよそ60℃。空気を入れるためにフォークを使って持ち上げると、むっとした熱気が立ち上ってきます。

こちらは塚本公園で木村さんが栽培されている菜の花。堆肥のおかげか、とても立派に育っていました。

塚本を離れていよいよ箕面へ。


美しい山々に囲まれた畑は…

菜の花でいっぱい。大阪市内の菜の花はもうずいぶんと散ってしまいましたが、箕面ではまだきれいに咲いていました。

畑の面積は20アールほどあるとのこと。西淀川ではなかなかこのような畑を確保することはできません。うらやましいですね。
雪やヒヨドリによる被害を受けはしたものの、1・2年目よりも育ち具合は良好ということでした。

西淀川高校のKくんも堆肥づくりに挑戦。フォークを使って「きりかえし」の作業をおこないました。

箕面市長やプロジェクト会長のあいさつに続いて昼食・歓談。野菜がたっぷり入った具だくさんのお味噌汁やみなさんが持ち寄られた品々をいただきました。参加者は全部で50名強となかなかの盛会。ホームページや市の広報を見て参加した方もいらっしゃり、じわじわと認知度も高まりつつあるようです。とはいえ、草抜きや刈り取り、脱穀などにはかなり人手がかかるとのこと。作業する人を確保するのはやはりむつかしいようです。

食事を終えて草抜きなどの作業。

三味線とオカリナのコンサートやビンゴゲームを楽しんで解散となりました。

試行錯誤を重ねながらも着々と実績を積み重ねてこられた菜の花プロジェクトみのおのみなさん。成果が目に見えるようなかたちで活動をしてゆくことが大切だというのが会長さんのお話でした。今回の菜の花祭りがたくさんの人の参加をえて終了したのも、さまざまな取組みがすこしずつ前進しつつある証ではないでしょうか。菜の花の種などについての情報をいただいたり、同じような取組みをされている方々と交流したりと、よい勉強の機会と刺激をいただきました。西淀川でも菜の花プロジェクトを担うひとが増えてゆくといいですね。みのおの皆さん、木村さん、どうもありがとうございました。




Filed under: 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2008年4月28日8:05 PM

西淀川高校菜の花満開です


あおぞら財団の屋上でも菜の花が満開ですが
やはり畑を開墾した西淀川高校の菜の花が満開になると迫力が違います。
きれいですね〜





写真を西淀川高校の辻先生からいただきました。




Filed under: 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2008年4月8日9:55 AM

探鳥会4月5日


5日の矢倉海岸探鳥会には珍しいお客様が2人。
一人はスペインバルセロナからこられたフェルナンデスさん。
海洋調査に必要なテクノロジー開発をされていて、神戸で開かれる会議に参加するために来日。
海岸域のバードウォッチングとなりました。
もう一人は2才のバードウォッチャー姫佳ちゃん、お父さんと一緒に参加しました。
33種の鳥とであったこの日の会の参加者は、17人でした。
フェルナンデスさんによると、ジョウビタキとユリカモメが初めての出会いだそうです。日本ではなじみの鳥もヨーロッパでは希少種になるのですね。
分布の異なる生態系、ひとつひとつがかけがえのないもなのだということを教えられます。

探鳥会での収穫
大野川緑陰道路〜福〜でカンサイタンポポに会いました。
いつもより早い気がします。温暖化の影響でしょうか?

一方、セイヨウタンポポはとても元気で、2月頃から咲き始め、春本番で一気に広がったようです。
今日は1株だけだったカンサイタンポポも、4月の後半には増えてほしいものです。
4月5日 上田敏幸




Filed under: 矢倉海岸探鳥会 — aozorafoundation 公開日 2008年4月7日10:38 AM

菜の花が屋上で咲きました


西淀川高校で菜の花プロジェクトが進んでいることは以前に紹介しましたが
http://aozorabsw.exblog.jp/6360906/

実は、あおぞら財団でも菜の花の栽培を試みていたのです。


10月の芽が出てきた様子です。

プランターで育てていました

4月になって、ようやく花が咲きました。


少し茎の色が濃い緑色なのがわかりますか?
川原で咲いているのとは違って、食用の品種です。
川原で咲いているのは、エルシン酸が多くて食用に適さないようです。

プランターでもしっかり育っています。

水をやり忘れたりしていたけれど、立派に育ちました。
西淀川で菜の花プロジェクトを進めていく一歩になればうれしいです。




Filed under: 西淀川ESD菜の花プロジェクト — aozorafoundation 公開日 2008年4月3日8:22 PM

フードマイレージ買い物ゲーム授業実践報告 小学校編


*実施日   2008年2月21日
*実践小学校 大阪府池田市立神田小学校
*対象    6年生 2クラス (児童数計約80名)
*所要時間  1クラスにつき90分(45分×2) 
*講師    あおぞら財団 林 美帆

「買い物から環境を考えよう!」
【授業の流れと子どもの様子】
☆夕食の買い物をしよう!

机に並べられた食材カードには見慣れた野菜、魚、果物など子ども達の好きなものがずらり。講師から「班ごとにひとつの家族になってもらいます!」と言われ、子ども達の中から「エー!!」という戸惑いと喜びの声。みんな、これから何が始まるか興味津々。

①8つの班(現代・春/夏/秋/冬、1970年・春/夏/秋/冬/)に分かれ、各班で食材カードを使って予算内(現代=1400円、1970年=550円)で夕食のメニューを考える。買い物の行き先(近所の店、郊外のスーパー)と交通手段(自転車、バス、自家用車)も選ぶ。
 
 ゲームの説明をしっかり聞いて、買い物ゲーム開始。子ども達は、たくさんあるカードの中から食材を選び、話し合いながらメニューを決めていました。さすが6年生、メニューを決めるのに、それぞれ考えを出し合い相談が続きます。

②考えたメニューを色ペンで画用紙に描く。買った食材やその値段をワークシートに記入する。

子ども達の考えたメニューは実に多様で個性的。そして、考えたメニューを絵に描くのがとても楽しそう。絵が得意な子どもを中心にどの班もしっかり取り組んでいました。(この作業に結構時間がかかりました・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・休憩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

③各班で夕食のメニューやこだわった所を発表する。

 6年生は恥ずかしがり屋さんが多かったのでしょうか。発表は、もう少し大きな声で元気よくして欲しかった。でもメニューの“こだわり”では、「食器にこだわりました!」・「低カロリー」・「栄養を考えて」・「スタミナ!」・「安く」など子ども達のユニークな発想に感心。

☆環境の話を聞こう!

④フードマイレージとは、ある食材がどれくらいの量、どのくらい遠くから運ばれてくるかを示している。従って、食材が産地から消費地までトラックで運ばれて来る過程で、排気ガスや二酸化炭素を排出することから、フードマイレージが大きければ、二酸化炭素もたくさん出ることを理解する。

楽しいゲームで少し緊張が解けた子ども達。でも、今日の学習はここからが大切。「環境の話しをします。」の声がけで、子ども達は頭を切り換え、グラフなどを表示したパワーポイント画面を見ながら、講師の手際よい説明に真剣に耳を傾けていました。
6年生には少し難しい言葉や概念が出てきましたが、ゲームを通して体験したことをベースにした説明だったので、おおかた理解できていました。

⑤各班で、夕食に使った食材カードに書かれている産地を、地図上で探して貼り、フードマイレージを二酸化炭素に換算して表した★印(★印一つはCO2 20g)の数を計算してワークシートに記入する。

 「みんなが考えたメニューに使った食材を運んでくるのに出た二酸化炭素はどれくらいかな?★印を数えてみよう。」子ども達はカードの裏に書かれた★を数えて、喜んだり驚いたり。

⑥高速道路地図を重ねて、「交通」と「食材の流通」との関係を知る。
 

1970年代・現代の高速道路地図を重ねてみると、道路の発達と食材の輸送の関係が視覚的に分かるので、子どもたちも「なるほどー!」と納得顔。

⑦買い物に行く時に選ぶ交通手段によって、二酸化炭素の排出量が違うことに気づく。

 人が車で移動するときにも二酸化炭素をたくさん出すということを学びました。ジャガイモ一個より人間一人を運ぶ方が★印がずっと多いのですから。でも“郊外のショッピングセンターに自転車や徒歩で行く”という班もあり、子ども達の体力に感心!

⑧西淀川の1970年代の様子を見て、大気汚染について学び、買い物するときは安心・安全を求めるだけでなく、環境のことも考えることが大切だということを理解する。

 「みんなにはまだ選挙権はないけれど、買い物をするということは投票行為と同じである。」という講師の説明に、子ども達は、買い物をするということは、自分たちの環境と密接に関わっていて、自分たちが主体的に関わらなければならない大切な行動なんだということを感じたのではないでしょうか。

【子ども達にとってのフードマイレージ買い物ゲーム】

今回の授業を観察していて、子ども達が夕食作りというシミュレーショ
ンゲームに、生き生きと取り組んでいたのが印象的だった。この段階では、子ども達はフードマイレージのことや二酸化炭素のことなど何も考えることなく、食べたい食材を予算内で出来るだけ集めてメニューを考える。しかし、この楽しいゲームは、実は次の環境について学ぶ時間の重要な土台となっている。たいていの子どもは食べる事に興味があり、食べることや買い物は楽しいことなので、あとで突きつけられる深刻な問題との心理的なギャップは大きいと思われる。けれど、そのギャップを見事に埋めることが出来る柔軟性が、子どもにはあるのではないか。確かに、このゲームを通して得られる子どもの学びは、すぐに行動としてあらわれるたぐいのものではないかもしれないが、このギャップが大きいからこそ子どもの心に何らかの「引っかかり」を残し、その後の様々な学習や経験を通して、子ども自身が学びを形作っていくであろうと思った。

                                    宮本由貴




Filed under: フードマイレージ — aozorafoundation 公開日 2008年3月31日9:30 AM
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