8月9日の大野川緑陰道路(エルモ西淀川周辺)で、ミンミンゼミの成虫をみつけた子供がいました。
また、本日13日、ミンミンゼミの成虫の死がいを、天野先生が2号線歌島橋の上でみつけました。
裏返したらオスでした。鳴くのはオスだけなので、鳴き袋の有無でわかります。
クマゼミは鳴き袋は鮮やかなオレンジですが、ミンミンは黒なんですね。
セミの鳴き声といえば、「みーんみんみん」というミンミンゼミの鳴き声を連想する人も多いのではないでしょうか。
ミンミンゼミは、日本中に分布しているセミですが、耐熱性に弱く、西日本では涼しい場所(低山や海風が通る樹林など)にみられるということです。
もちろん大阪市内では、とてもめずらしいセミです。
大阪自然史博物館によると、ミンミンゼミは市内ではなきごえは聞こえるそうですが(つまり成虫はいるということ)ぬけがらはみつかっていない(幼虫時は大阪市内ですごさない)ということです。
大阪府下をみると、ミンミンゼミのぬけがらは、低山地でみつかるということでした。
大阪自然史博物館 初宿学芸員によるミンミンゼミ紹介
私も今までミンミンゼミの成虫(なきごえも含めて)に、西淀川で出会ったことがありませんでした。
大発見です。
さて、この2匹のミンミンゼミは、どこで生まれ、育ったものなのか―
ミンミンゼミのぬけがらとアブラゼミのぬけがらはとてもよくにているので、今年のぬけがら調べでみつけたアブラゼミのぬけがらの中にミンミンが混ざっていないか、どうにか鑑定してみたいものです。
ちなみに、ひろったミンミンゼミの死がいは、標本にします。
セミの標本づくりは簡単で、冷凍庫にいれるだけ。
何日か冷凍庫にいれ乾燥させて、完成です。
生きているセミも冷凍庫にいれれば標本になるのですが、無駄に命をとるのはかわいそうですので、ぜひ落ちている死がいでお試し下さい。
ただ、セミの死がいが冷凍庫にあると、家族や職場の人がびっくりしますので、どうぞご注意ください。
(小平)