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ブログカテゴリー » イベント報告・ホームページ更新

オール3歳児のキックバイク教室開催(11/14)

※(一社)市民自転車学校プロジェクト(CCSP)の記事の転載です。

※あおぞら財団は(一社)市民自転車学校プロジェクト(CCSP)の事務局です。
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,自転車まちづくり — aozorafoundation 公開日 2020年11月14日2:17 PM

リバティセミナー2020で西淀川フィールドワークを実施(11/7)

11月7日、時々雨が降るような天気の中で、リバティおおさか主催「リバティセミナー2020」として、フィールドワークを実施しました。

リバティおおさかは現在、休館中ですが、これまでの展示で取り上げられていた人権課題に関連したセミナーを実施されています。

今回のテーマは、「SDGsの原点・公害と人権を考えるー大気汚染公害患者さんのお話と西淀川フィールドワーク」です。参加者は、リバティおおさかの職員も含めて26名でした。

公害患者の須恵佐與子さん、須恵鷹雄さん、西淀川公害患者と家族の会事務局長の上田敏幸さんに、ゲストとしてお越しいただきました。

セミナーの開始前に、西淀川・公害と環境資料館を多くの方が見学してくださいました。

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13:30からはまず、あおぞら財団の栗本知子から「西淀川大気汚染公害について」の講義を20分程度でお話しました。講義に於いては、SDGsの原点として公害問題があることをはじめに確認し、西淀川公害の歴史や、公害反対運動と公害裁判の話、そしてあおぞら財団の活動を紹介しました。
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14時からは、上田敏幸さんが聞き手として、公害患者である須恵夫妻のご経験をシェアしていただきました。

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須恵夫妻は、当時の西淀川は青空がなくなり、洗濯物を干してもすぐに汚れてしまったと語りました。公害病については、最近、加齢により悪化していく傾向がみられるということで、須恵佐與子さんは、今も定期的に病院に吸入しに行くが、コロナで行けない時期もあった、と話しました。最後にお二人の最近の生活の様子について伺ったところ、須恵鷹雄さんが最近民謡にはまったということで、みんなの手拍子にあわせて、一曲歌ってくださいました。

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14:40から、あおぞら財団を出発し、出来島駅までの西淀川フィールドワークを始めました。
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環境対策の措置は、あおぞら財団ビル前の歌島橋交差点周辺にもたくさんあると、栗本から紹介しました。具体的には、歩道の美化の他、車道が低騒音の舗装になっていることや、中央線に低い遮音壁を設置していることなどの工夫を説明しました。

それから大野川緑蔭道路を歩き、中島大水道跡の碑のところで栗本が、まだ川だった時期の話と、埋め立てまでの経緯を紹介しました。DSCF6375

中島水道は昔、地域の舟運や治水などに利用されてきましたが、工場などからの排水で汚染されてドブ川になって、市民運動のおかげで最後は車の道としてではなく緑陰道路として埋め立てられたという経緯でした。

次に、あおぞら財団の谷内久美子から、西淀川の水害の話を説明しました。

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西淀川では、地盤が低い場所があり、昔水害が起きた時には、町が浸水した後、海面より低いため排水が困難であり、浸水状態が二週間も続いたという話がありました。今は浸水対策として、淀の大放水路、立て坑が設置さるなど、浸水被害を減軽できるようになりました。

続いて北上し、大和田街道を歩きながら、公害の歴史を引き続き説明しました。

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大和田小学校前の海抜の表示は、0m以下でした。水害被害がひどかった地域で、そのうえ、公害被害者が多かったという話もありました。

静かな住宅街からでると、国道43号線にたどり着きました。公害として、騒音や振動が問題となっていたこの道路には、今は、遮音壁や、高活性炭素繊維で排気を浄化するパネルなどが設置されています。また、PM2.5の測定局が設置されています。更に、環境改善の観点で、沿道住民への影響を減軽するために、車両を5号海岸線へ誘導するように工夫をしています。DSCF6393

こういう風に話しながら歩いて、あっという間にゴールの出来島駅に着きました。

緑陰道路を出たら、歩道がせまくなり、説明するときには多少距離があって、若干聞きにくくなりましたが、皆さん真剣でメモをしているところに感動しました。長い距離を歩いたにもかかわらず、公害の歴史を勉強する熱意を十分感じました。

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以上、今回の西淀川フィールドワークの体験報告でした。

(インターン生 鹿)

セミナー終了後にいただいた感想には、大阪市や豊中市にお住まいだった方で、お子さんや家族がぜん息に苦しんでいたことを思い起こしたといったものもありました。いくつか抜粋してご紹介します。

・患者さんのお話では、洗濯物やクリーニング屋での預かりものが煤煙で洗い直さないといかんかった、夜になると咳が止まらなかったという症状のお話をうかがい、被害の実態に自分なりに迫れたように思います。民謡が健康対策というのはおどろきました。いいお声でした。
・上田さんの「被害」を明らかにして「加害」を止めるという言葉が大変印象に残りました。須恵さんの民謡もよかったです。ありがとうございました。
・大気汚染の歴史と公害対策、公害裁判の経過を知ることができました。国の(公害対策基本法における)「調和論」の巻き返しに対して西淀川公害裁判がこれに対抗するものであったという歴史的意義があったことを知りました。
・講話の中に人権のことも話され、感動したと同時に、SDGsは17目標を設定されていますが、そのすべての前提としては「人権」。人の生きる権利の元にSDGsが存在すると考えます。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,視察受入,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2020年11月13日3:40 PM

審査結果発表 NAT企画展「キャンバスチャレンジ」

※「みてアート・御幣島芸術祭」の記事の転載です。

審査結果発表 NAT企画展「キャンバスチャレンジ」

2020年11月6日~10日に西淀川アートターミナルで開催された「キャンバスチャレンジ展」はおかげさまで無事終了いたしました。ありがとうございました。「小箱」をテーマキャンバスに、応募作品52点、地域・キッズ作品17点を展示いたしました。

また、本展は作品展示と同時にコンペティションを兼ねており、審査員と来場者による審査をおこないました。

ここに審査結果を発表します。

■グランプリ:副賞 NAT 企画展

ずっとこのまま/イマナミナナミ

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■審査員賞:副賞 NAT 企画グループ展

◯企業 (株式会社ダンボる 代表取締役 大久保博明)賞

 覗く/ゆーな

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◯田中おと吉(プロダクトデザイナー)賞

 たからばこばこ/高橋ふたみ

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◯中島政人(西淀川区長)賞

 箱蟲(カプセル)/藤原正和

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◯山口アキオ(アーティスト)賞

 冬眠/池田 澪

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◯山田龍太(アートプロデューサー)賞

 ずっとこのまま/イマナミナナミ

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■オーディエンス賞:副賞 NATオリジナルグッズ作成

夜空の街/川筋朋代

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■審査員賞 ノミネート作品

Yellow Box / Mayumi Sun

交錯 / Phil Satow

ブルー /HITOMI SETO

妄想小箱 /Yuimomushi

墓場にて/濱本綾乃

まてまて /濱田恵子

ご応募いただいたみなさま、作品を制作いただいた地域のみなさま、子どもたち、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。この取り組みを土台に、あたらしい展開もしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

<開催概要>

NAT企画展 キャンバスチャレンジ

CANVAS CHALLENGE

テーマキャンバス「小箱」

開催期間:2020.11.6(金)-10(火)

場所:西淀川アートターミナル

  (555-0012 大阪市西淀川区御幣島2-4 1Fもと歌島橋バスターミナル)

開催時間:13:00-19:00(入場は閉館の30分前まで) 

会期中無休|入場無料

今回のキャンバス

提供:株式会社ダンボる

材質:段ボール

サイズ:高さ17cm /幅13cm /奥行3cm(外寸)

表現テーマ:特になし(自由)

◇審査員

大久保博明 株式会社ダンボる 代表取締役

田中おと吉 プロダクトデザイナー

中島政人 西淀川区長

山口アキオ アーティスト

山田龍太 アートプロデューサー

主催:みてアート実行委員会

共催:西淀川区地域振興会

企画:アトリエヤマダ

助成:大阪市助成事業/共同募金配分金助成事業

協賛:株式会社ダンボる

協力:大阪市高速電気軌道株式会社/西淀川社会福祉協議会/西淀川区役所/公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)

※あおぞら財団は「みてアート実行委員会」、「西淀川アートターミナル運営会議」の事務局です。
みてアート・御幣島芸術祭:https://miteart.blogspot.com
西淀川アートターミナル:https://nishiyodo-art.com
〒555-0013 大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4階(あおぞら財団内)
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,みてアート — aozorafoundation 公開日 2020年11月12日10:05 AM

祝・奈良解禁タンデムツアー!

※「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の記事の転載です。

祝・奈良解禁タンデムツアー!
今日(11/3)はCVJ(サイクルボランティアジャパン)のみなさんと、奈良でのタンデム走行解禁を記念して、京都→奈良→大阪をタンデム自転車8台で走ってきました。これは三都物語だ!あ、ちょっと違う(笑)?
いろいろハプニングはありましたが、チームプレイで乗り切れました!
みなさま、ありがとうございました&おつかれさま~
公道走行できる都道府県がさらに増えることを願います。

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※あおぞら財団は「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」の事務局です。
タンデム自転車のレンタルをおこなっています。詳しくは下記連絡先まで。
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】http://www.tandem-osaka.com/
【FB】http://www.facebook.com/osaka.tandem
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Filed under: イベント報告・ホームページ更新,タンデム自転車 — aozorafoundation 公開日 2020年11月3日9:45 AM

築港中学校にて「大阪の大気汚染公害の歴史と空気測定」の授業実施(10/24)

大阪市環境局の主催事業として、港区の築港中学校にて、大阪の大気汚染についての講義と空気調べの授業を実施しました。
10/24(土)に、築港中学校独自の「海遊館部」の活動として、1年~3年生まで、12人の参加でした。
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授業に先立ち、生徒の皆さんは、天谷式NO2簡易測定カプセルを一人2~3個ずつ、自宅や学校の周辺などに設置。24時間後に回収したカプセルは約40個でした。

授業当日は、まず生徒のみなさんが自分の担当したカプセルにザルツマン試薬を入れるところからはじめました。反応を測るには、15分以上放置する必要があります。
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その時間を利用して、栗本から「大阪汚染公害の歴史と空気測定の意義」と題して小講義をしました。西淀川公害裁判の資料の中から、築港中学校付近の上空から撮影した1961年の大阪の空の写真を示し、西淀川だけでなく港区も大気汚染のひどい地域であったことなどを紹介しました。
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その後、エコアナライザーを使って各カプセルの測定を谷内を中心に進めました。生徒は交替で各自の設置したカプセルの測定結果を記録し、地図に汚染濃度がわかるように色シールを貼っていきます。
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すべての地点が環境基準値の0.04ppmを下回りましたが、築港中学校の周辺の道路は、トラックの交通量の多い道路もあり、0.02ppmを上回る地点は複数ありました。
全員がシールを貼り終えたところで、地図をみながら結果を確認。公園に設置していても、交通量の多い道路の近いところでは少し高い数値が出ていることなどの気づきがありました。

最後に、谷内から「大阪の大気汚染の現状と課題」として講義。大阪の大気汚染の変化をグラフを示して説明した他、地球温暖化と大気汚染のかかわりや、大気汚染を防止するためになにができるかをお話し、授業は終わりました。
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授業後のアンケートで生徒のみなさんからは、
「けっこう近い存在なのに気にしてなかった大気のことについて、汚れていたことや改善点など、いろんなことを知れてよかった」「今、地球が抱えている問題を、もう一度勉強し、大気汚染の理解を深めることができた」「いままでどれだけ大気が汚染されていたのか、歴史を知れた」といった感想をいただきました。

環境の変化を自分たちで測定して把握する大切さを理解してもらえればうれしいです。

築港中学校のブログはコチラ
なにわエコスタイル(発信責任者:大阪市環境局)の報告記事はコチラ

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,環境学習,西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2020年10月29日5:56 PM
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