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第24回道路連絡会が行われました(8/25)

2019年度に引き続き、2020年度も西淀川区内のすべての測定局でPM2.5が環境基準値以下!

8月25日(水)に第24回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会が行われました。大気汚染訴訟の和解条項に基づいて年に1回行われており、あおぞら財団は原告団のサポートをしています。今年は緊急事態宣言下での開催になったため、昨年度に引き続き、国土交通省、阪神高速道路株式会社、弁護団、原告団が別々の会場に集まって、オンラインでつないで開催しました。

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第24回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2021年8月25日(水) 午後2時~午後4時
場 所:国土交通省近畿地方整備局会議室、阪神高速道路株式会社、グリーンルーム(あおぞらビル3F)、弁護団各事務所をzoomで繋いで開催
出席者:国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:31人(国土交通省・阪神高速:7人、原告側・弁護団:20人)
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最初に原告団の山下明さんから被害の訴えがあり、ステロイドの副作用により皮膚に影響があることなどをお話してくれました。それを受けて、国交省近畿地方整備局および阪神高速道路株式会社からは、コミュニケーションが大切であること、被害者の視点に立って道路環境の改善をしていくと答えがありました。
被害の訴えを行う山下さんとzoomの画面

被害の訴えを行う山下さん

現在、コロナ禍の影響もあり、交通量は減少傾向にあり、それにより大気も改善しています。西淀川区内のPM2.5は昨年度に引き続き、環境基準をクリアしました。
今日の会議の中では、大気常時測定局に看板をつけて環境改善の取り組みをPRすること、歌島橋交差点の街路樹が枯れてしまったのでサルスベリ等に植え替えることなども決まりました。他に、環境ロードプライシングのさらなるPR、自転車道の推進といった施策が出され、弁護団からはトロリートラックを検討して欲しいとの意見も出ました。
大気常時観測局に設置する看板の案。大気汚染訴訟の和解条項に基づいて設置されていること、道路環境改善が行われていることなどが書かれています

大気常時観測局に設置する看板の案

今後、大気汚染改善だけでなく、脱炭素社会の実現に向けて、道路環境が改善されることを望みます。

西淀川道路連絡会とは…

西淀川道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判の和解条項に基づいて設置されたものです。公害被害者が,道路環境対策について道路政策決定者に直接意見を述べることができるという意味で,道路公害訴訟に集団で取り組んだ原告団と弁護団が勝ち取った特別な機会です。この連絡会の議論に基づいて、西淀川内にはPM2.5の測定局が全国に先駆けて設置されたり、大型車を国道43号から阪神高速湾岸線に誘導する「環境ロードプライシング」などの施策が実施されています。

(詳しくはこちら→西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会

(谷内)

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,にしよどnote,環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2021年8月26日1:13 PM

太陽の光で一年間発電してくれました!

太陽の光で一年間発電してくれました!

~西淀川あおぞら発電プロジェクト~

太陽光

 

あおぞら財団では、「環境再生のまち」を目指して、大阪市西淀川区の未利用空間を活用して太陽光発電設備を設置する「西淀川あおぞら発電プロジェクト」を実施し、再生可能エネルギーによるエネルギーの地産地消をすすめています。

その一環として、2019年1月に、社会福祉法人あゆみ福祉会の協力の下、看護小規模多機能型居宅介護施設「ソラエ」の屋上をお借りし、設備容量5.5kWの太陽光発電を設置しました。

2019発電量

おかげさまで、1月から12月まで太陽の光を浴びたソーラーパネルは毎日休まず発電してくれたので、総発電量は、6,705kWhとなりました。これらの電気は全て同施設にて使用しました。この総発電量を電力会社が発電した場合は2,239kg-CO2の二酸化炭素が排出されます。※1これは160本の杉の木(50年杉で高さが20~30m)が1年間に吸収・固定する二酸化炭素の量に相当※2します。

本設備設置にあたり、寄付や建設協力金をいただいた皆様、ご協力、誠にありがとうございました。引き続き、同施設を通じて、太陽の恵みを地産地消のエネルギーとして活かし、また、本施設を再生可能エネルギーの学びの場としていきます。
2020年3月

※1 2018年度のCO2 排出係数(関西電力)0.334㎏‐CO2/kWhを参照
※2 出典・林野庁 杉一本で平均14㎏/年のCO2を吸収・固定するとして試算

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協力団体
ECOまちネットワークよどがわ
自然エネルギー市民の会

「大阪府地域環境活動を広げる府民共同発電事業」
http://www.pref.osaka.lg.jp/eneseisaku/fumin-kyodo/index.html

過去のブログはコチラ

 

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,にしよどnote,環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2020年5月25日3:00 PM

西淀川あおぞら発電所ができました

西淀川あおぞら発電所ができました

    ~みんなでつくろう!太陽光発電所~

太陽光発電チラシ2

 あおぞら財団では、「環境再生のまち」を目指して、大阪市西淀川区の未利用空間を活用して太陽光発電設備を設置する「西淀川あおぞら発電プロジェクト」を実施し、再生可能エネルギーによるエネルギーの地産地消をすすめています。

 その第一歩として社会福祉法人あゆみ福祉会の協力の下、看護小規模多機能型居宅介護施設「ソラエ」の屋上をお借りし、2019年1月に、設備容量5.5kWの太陽光発電を設置しました。

 本設備は、市民からの寄付金(26名)と建設協力金(7名)、ならびに「大阪府地域環境活動を広げる府民共同発電事業」の補助金交付をいただき、建設することができました。ご協力、誠にありがとうございました。

 今後も、かつて激甚な大気汚染公害に苦しんだまち・大阪市西淀川区からの「環境再生まちづくり」の取組みとして、太陽の恵みを地産地消のエネルギーとして活かし、また、本施設を再生可能エネルギーの学びの場としていきます

                                                            2019年3月

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「大阪府地域環境活動を広げる府民共同発電事業」
http://www.pref.osaka.lg.jp/eneseisaku/fumin-kyodo/index.html

 

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,にしよどnote,環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2019年3月26日5:16 PM

第22回道路連絡会が行われました(3/20)

3月20日(水)に第22回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会が行われました。

西淀川道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判の和解条項に基づいて設置されたものです。公害被害者が,道路環境対策について道路政策決定者に直接意見を述べることができるという意味で,道路公害訴訟に集団で取り組んだ原告団と弁護団が勝ち取った特別な機会です。(詳しくはこちら→西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会

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第22回西淀川地区道路沿道環境に関する連絡会
日 時:2019年3月20日(水) 午後2時~午後4時
場 所:グリーンルーム(あおぞらビル3F)
出席者:国土交通省近畿地方整備局、大阪国道事務所、阪神高速道路(株)、原告団、弁護団、あおぞら財団
参加者数:40人(国土交通省・阪神高速:14人、原告側・弁護団:26人)
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道路連絡会の様子

道路連絡会の様子

 

1.被害の訴え

最初に、西淀川区内の公害患者の須恵佐輿子さん、鷹雄さんのご夫妻から被害者の訴えがありました。鷹雄さんが失明したちょうど同じ時期に、妻の佐輿子さんが大気汚染公害によりぜん息になってしまいました。盲学校に通いマッサージ師の資格を取った鷹雄さん、それを佐輿子さんが支えましたが、毎晩ぜん息の発作に苦しんだそうです。佐輿子さんの公害病と鷹雄さんの失明が重なり、将来の不安で押しつぶされそうになりながら、二人で協力しながら生きてきた半生について語られました。最近になって鷹雄さんもぜん息と診断され、「大気汚染のない街で安心して過ごせるようにしてほしい」と訴えました。

2.資料説明

続いて、国土交通省および阪神高速道路(株)から、西淀川区において実施されている道路環境対策について説明がありました。

  • 西淀川の大気は改善傾向にあるが、2017年度は2016年度よりも上昇した。(NO2は観測場所8箇所のうち半分の4箇所が環境基準値の下限値0.04ppm以下。資料1
  • 環境ロードプライシングにより、国道43号の大型車は減少傾向にある(平成21年には約26,000台/日だったが、平成30年 は約22,000台/日。資料2
  • 歌島橋交差点の地下歩道案内板を平成31年度に改善工事を実施する予定(資料4
  • 大気汚染観測局のPR看板を設置予定(資料5
  • 環境ロードプライシング(RP)対象車両を有している事業者へのアンケートを行った結果、環境RPを十分に認知していない事業者は6割、環境RPに登録したいと考えている事業所は35%(資料6

3.原告からの提案

次に、あおぞら財団の谷内から、 原告からの提案を説明しました(原告側スライド資料)。

提案1 大型型車交通量、自動車交通量総量の削減

  • 環境ロードプライシングの拡充を。
    • 国道43号の大型車を5号湾岸線に転換することができれば大気は改善する。国道43号を利用している事業所に対する総合的な調査を。
    • 3号神戸線から5号湾岸線への転換の促進
    • バス会社へのアプローチ

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【歩行者・自転車にやさ しい沿道対策・交通環境対策を!】

【PM2.5の環境基準の早期達成に向けた対策】

【人にも環境にもやさしい歌島橋交差点】

  • 自転車活用推進法が施行されたように、自転車は車道を通行することが基本。歌島橋交差点の地上を自転車で横断できない現状は問題! 国道2号など、自転車の通行を検討できないか?
歌島橋交差点

歩行者と自転車が地上から排除されている歌島橋交差点

 

【国道43号沿道環境を考える 実務者ワーキングの継続】

  • 大気測定局のサインについて、ワーキング会議で共に検討を!

4.意見交換

その後、意見交換が行われました。

原告側から「二酸化窒素は環境基準の下限値の達成をいつまでにどのようにのかを示してほしい。行政目標としてたて ることができる段階にきたのではないか」と質問がありましたが、「目標時期をいつまでにと決めるのは難しい」と回答ははぐらかされました。また、「なぜ二酸化窒素の濃度が減ってきたのか?」「何を行うのか優先順位をつけてやってほしい」という投げかけに対しても、「明確な要因はない」「これをやったから下限値を達成できると約束できない」という回答で、明確な回答は得られませんでした。

歌島橋交差点については、現状の自転車で地上を横断できない状況が問題であるとの原告側からの訴えに対し、「来年度は大阪から兵庫県までの自転車道の整備について、協議をする予定である」との回答が得られた。自転車が地上から排除されている歌島橋交差点ですが、近年中に自転車で横断することが可能になる可能性が高まりました。

大気測定局のサインについてですが、大阪国道事務所側の提案した案に「大気汚染があったという経緯を入れてほしい」と原告側から提案があり、ワーキング会議で継続して協議していくことになりました。

意見交換の様子

意見交換の様子

 

■今までの取り組みについて

西淀川道路環境対策連絡会/道路検討会

今回の資料、議事録も↑掲載しています。

Filed under: イベント報告・ホームページ更新,にしよどnote,地域づくり,環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2019年3月25日11:23 AM

3/20に第22回道路連絡会が行われます!

来たる3月20日(水)に、第22回西淀川道路連絡会が行われます。

日時:2019年3月20日(水)14:00-16:00
場所:あおぞらビル3F グリーンルーム(大阪市西淀川区千舟1丁目1番1号)

青空が当たり前になった西淀川区。見た目の空気はきれいになりましたが、PM2.5の環境基準をクリアしていないところもあり、今も日に何万台もの大型車が西淀川区を横切っていきます。

道路連絡会は、道路連絡会は、大阪・西淀川公害裁判において、原告(公害病患者ら)・国・公団との間に交わされた和解条項に基づいて設置されました。この会議では、「大型車と交通量の削減」、「歩行者・自転車にやさしい沿道対策・交通環境対策」、「PM2.5の環境基準設定の早期達成に向けた対策」、「歌島橋交差点の改善」「効果的な環境ロードプライシングの実施方法」などについて話し合います。

会場の都合で、参加人数に限りはありますが、どなたでも聴講可能です。交通について興味のある方、ぜひご参加ください。

原告からの提案1

原告からの提案の1つ 「大型車・交通量削減を!」

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道路連絡会についてはこちらをご覧ください。

前回の第21回西淀川道路連絡会の資料や議事録はこちらにあります。

Filed under: イベント案内,にしよどnote,地域づくり,環境再生・まちづくり — aozorafoundation 公開日 2019年3月15日10:08 AM
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