西淀川交通まちづくりプロジェクト「災害に強いまちづくり」「誰もが移動しやすいまちづくり」(2011年度)
プロジェクトの目的
- 現在、3月11日に発生した東日本大震災を受けて、災害発生時の避難に対する危機感が強まっています。災害時には、高齢者や障害者、幼児や乳児といった移動に困難がある人々が逃げ遅れ、たくさんの尊い命が失われました。西淀川においては、淀川、神崎川が氾濫したり、津波が発生した場合、大きな災害が起こることが予想されます。
- 災害に強いまちにしていくためには、堤防の整備などのハード面も必要ですが、住民一人ひとりが万が一の災害に備えて対策を考えることが必要です。本年度の西淀川交通まちづくりプロジェクトでは、西淀川で災害が起きた場合を想定した避難について、みんなで考えていきます。
- また、同時並行で、日常に誰もが移動しやすい環境づくりを目指して、交通バリアフリーに関する情報収集も行っていきたいと思います。災害に強いまちづくりは、平常時の移動のしやすさとつながっていると考えられます。集めた情報は、おでかけマップとしてまとめます。
成果物
2011年度の活動内容を「にしよどがわ防災まちづくり通信Vol.1」、「西淀川おでかけマップ【御幣島編】」にまとめました。印刷したものは、西淀川区内の施設やあおぞら財団で配布しています。ほしい方はwebmaster[at]aozora.or.jp([at]を@に変えてください)まで、ご連絡ください。いずれについても、来年度以降も継続して発行していく予定です。
- にしよどがわ防災まちづくり通信Vol.1(表面)(0.9MB)
- にしよどがわ防災まちづくり通信Vol.1(裏面)(1.3MB)
みんなが自分の身の回りの防災について考える際の手がかりになるように、西淀川の防災についての情報をまとめました。
- 西淀川おでかけマップ【御幣島駅周辺】(1.6MB)
みんなが西淀川を楽しくおでかけできるように、まちのバリアフリーやおすすめ情報をまとめました。
資料
- 2011交通まちづくり第1回配布資料(西淀川区の避難対策、災害に対する西淀川区民の声)
- 2011交通まちづくり第2回配布資料(防災マップの事例)
- 防災まちづくり講演会 越山先生資料(災害に強いまちづくりに対して市民ができることは何か-大阪の災害危険性、防災対策について-)
ニュースレター
- 西淀川交通まちづくり通信Vol.3(2010年度の取り組み内容、2011年度の予定について)
- 西淀川交通まちづくり通信Vol.4(1回目の話し合いの報告)
- 西淀川交通まちづくり通信Vol.5(2回目の話し合いの報告、防災まちづくり講演会の開催について)
スケジュール
|
4~9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
話し合い |
1回目(26日) |
2回目(25日) |
3回目(27日) |
4回目(11日) |
|||
調査など |
区役所へのヒアリング調査 | 専門家による講演会
バリアフリー調査 |
|||||
事務局 |
情報収集・企画 | ニーズ調査 | チラシの発行、ブログ更新 | チラシの発行、ブログ更新 | チラシの発行、ブログ更新 | ブログ更新 | ブログ更新 |
各回の様子
- 1回目話し合い(2011年11月26日(土) blog)
- 2回目話し合い(2011年12月25日(日) blog)
- 防災について区役所へのヒアリング(2012年1月27日(金) blog)
- 防災まちづくり講演会(2012年2月11日(土) blog)
- 3回目話し合い、要援護者のサポート実習(2012年2月27日(月) blog)
- 4回目話し合い(2012年3月11日(日))
参加者の感想
おでかけマップと防災まちづくり通信について
・公的な機関では作れない、市民目線のものが作れたと思う。
・まとめた情報を発信していくことが大事。問題は継続していくこと。
・興味のある人に読んでもらえるように、高齢者が多数来る医療施設等においてもらうとよいのではないか。
・自分で今年の成果物である通信をいろんな施設に置いてもらうような活動をしていきたい。
・だれもがまちを公平に使えるように、情報を流していきたい。
まちづくりに対して
・バリアフリーや防災について、今まで知らなかったことを知る事ができた。
・いろんなことを知る事で、まちなかで今まで気にしていなかったことを気にかけるようになってきた。
・区民目線でまちづくりについて議論をし、議論の内容を「公」に伝えて行くことが大事ではないか。
外部の方からの意見
西淀川区社会福祉協議会
【おでかけマップについて】
・飲食店などの民間施設に関するバリアフリー情報は、公的な機関がまとめるのは難しい。こういった形で民間の機関が市民目線で情報を発信していくのは重要だと思う。
【防災ニュースレターについて】
・防災意識が高まっているが、西淀川区内の取り組みについて情報が伝わっていない。要援護者支援など市民の協力が不可欠であるので、こうしたニュースレターで伝えていくことが大事である。
子育て交流広場「に~よんステーション」
【バリアフリーマップについて】
・個別商店などの情報は伝わってこないため、このような形でまとまっていると使いやすいと思う。
【防災ニュースレターについて】
・読み物として手に取りやすい形で、気軽に防災に関する情報を得ることができてよい。
大阪大学大学院 新田保次教授、松村暢彦准教授
・行政の施策へと繋げていくことが大事。
・教育プログラムの中で、災害時の要援護者の支援が課題として浮かび上がってきたが、どのようにフォロ-していくべきかを考えていくべきである。
・作成したマップや通信をもとに、地域コミュニティを繋げていく方策を考えるべき。