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楽らく呼吸会「薬について」を開催(3/10)

3/10にあおぞらビルにて楽らく呼吸会を開催しました。今回の参加者は9人(講師、スタッフ含む)です。
ぜん息のお薬について、あおぞら薬局の薬剤師の森脇さんからお話をお聞きしました。

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吸入薬を中心にお話をききました

今回は主に吸入薬についてお話を聞きました。
吸入薬の中身はステロイドと気管支拡張剤です。吸入ステロイドは、1990年代頃からぜん息の治療薬として一般的になり、ぜん息による入院や時間外受診、ぜん息発作による死亡が減少しました。ステロイドは体のなかにある副腎皮質から分泌されているホルモンの1つで、強力に炎症をおさえる働きがあります。経口ステロイド(飲み薬)は副腎機能低下や肥満、糖尿病の悪化、白内障、緑内障、高血圧、精神症状、骨粗しょう症等の副作用がありますが、吸入ステロイドは気管支に効かせることで経口ステロイドの1000分の1くらいの少量で効果が期待できます。

そのため、ステロイドがしっかりと吸入できているかどうかが重要になります。
吸入器には大きく分けて、「粉を自分の力で吸い上げる」、「ボタンや缶を押して、でてきたものを吸う」2つのタイプがあります。

吸入方法については日本喘息学会のウェブサイトの動画をおすすめされました。

日本喘息学会吸入操作ビデオ

ネットの情報は玉石混交。日本喘息学会の吸入操作ビデオがおすすめ

次に、吸入がきちんとできているのか、実際にやってみて確認してみることになりました。確認は、テスターの笛を使います。この笛は吹くのではなく吸うと音が出るというものです。お一人の方が吸う力が弱くて音が鳴らなかったのですが、普段使っているお薬についてお聞きしたところ、薬剤を噴霧するタイプのお薬を使っているので問題ないとのことでした。患者さんの状況にあったお薬を選ぶことが大事ですね。

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テスターを使って吸入できているかチェック

また、ぜん息の画期的なお薬である生物学的製剤についてもお話をお聞きしました。体質に合えば、重症のぜん息だけでなくアトピーなどの症状も緩和されます。ですが、費用が高額であること、重篤な過敏症や心臓障害といった重大な副作用が課題としてあります。。

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重症喘息に対する抗体製剤

最後にはみんなで呼吸筋ストレッチ体操をして、すっきりして終わりました。

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呼吸筋ストレッチ体操をしてすっきり

—–

【今後の予定】

来年度も継続して実施する予定です。
次は5/12 矢倉公園にお散歩に行きます。興味のある方は是非ご参加ください。
日時:2023年5月12日(金)13:30〜15:00
集合場所:あおぞらビル一階(西淀川区千舟1-1-1)
内容:車で矢倉公園まで行き、散歩をします。
お問い合わせはこちら→ TEL.06-6475-8885(あおぞら財団 谷内・鎗山)
※新型コロナウイルスの感染状況をふまえて変更になることがあります。

過去の楽らく呼吸会の取り組みについてはこちらをご覧下さい。

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