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ブログカテゴリー » 西淀川公害がわかる資料集をつくろう

エコミューズ所蔵資料の勉強会(5/23)

先月、5/23に月に一回行なっている所蔵資料の勉強会を開催しました。

この日は千北診療所の検査技師であった田中千代恵氏の資料を取り上げました。
その中からは、西淀川公害患者と家族の会が発足(1972年10月29日)した際の議案書の草稿らしきメモ(手書き)が出てきました。
当時の状況や公害問題解決を目指して真摯に取り組む様子を、一次資料から追体験する事が出来ました。

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エコミューズの活動は、みなさんから頂戴するご寄附を財源にしています。

いただいた寄附をしっかりと役立てられるよう活動をしていきたいと思います。

また、今後もぜひとも活動を支えていただきたく、寄附を募っております。
どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

あおぞら財団への寄附についてはこちら。
http://aozora.or.jp/aboutkifu

あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)
http://www.aozora.or.jp/ecomuse/

利用時間:月および金 曜日 10:00-17:00
※事前にあおぞら財団まで電話連絡をお願いします。

西淀川公害=資料の紹介(3) 大野からみた福駅方面の写真 

※機関誌りべらで連載をしている所蔵資料紹介コーナーの転載記事です。
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写真は、大野の集落から今は緑陰道路と呼ばれる大野川をはさんで東の方向を見た1956年頃の風景である。写真には大野川を隔てて阪神電鉄福駅や、その右側には当時伊藤と呼ばれた日本化学の工場が増設のためか、足場を組んでいるのが写り、右端には大阪製鉄(後の合同製鐵)の木造2階建て社宅も大きく写っている。日本化学については「煙がすごかった」との注釈が写真裏面に記されている。当時小学校高学年でときどきこの地を訪問していた女性の記憶によれば、川は灰色で、何がいるのかわからなかったとのこと。一方、大野の集落側の川沿いは小さな船着き場だったのか、大人が子供たちと並んで、季節の陽気を楽しんでいるようにも見える。右側の男性は船の中か。当時草むらの中には野生のアヒルが卵を生み、それを探す人もいたという。くつ・ぞうり・はだしといった子どもたちの足回りにも注意してほしい。

農漁村の面影を多分に残しながら、大阪市の北西~西部地域では戦後朝鮮戦争の影響下急速に工業生産力を伸ばしていた。そこでは、無計画に立地した中小の工場を中心に、労働者の住宅・商店などが密集し、地域の姿も農漁村から工業地域へと急速に変貌しはじめていた。行政が空気や水への環境汚染を放置し、都市の公共的な生活基盤への投資をないがしろにしていた歴史を物語る写真と言っていい。西淀川公害の歴史的背景でもある。(塚口アキエ氏資料No.3)

エコミューズ館長 小田康徳
3 大野からみた福駅方面 1956年ごろ

りべらVol.158(2022年4月発行)より抜粋

エコミューズ所蔵資料の勉強会開催中。資料集作成をめざして(3/24、4/19)

あおぞら財団附属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)の所蔵資料をもちいて、西淀川公害のことがわかる資料集を作成しようと、昨年度(2021年度)よりそのための勉強会や委員会を開始しました。
3月24日は、喜多幡龍次郎氏の大野川緑陰道路に関する資料や、井上善雄弁護士の西淀川公害訴訟前の検討資料などを見ました。

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喜多幡氏の資料のいくつかは、4/22からはじまった図書館での展示にも活用しています。
詳しくはこちら→ http://aozora.or.jp/archives/37701

また、4月19日は、資料館長でもある小田康徳氏からの寄贈資料や大阪から公害をなくす会からの寄贈資料について確認しました。小田康徳氏の資料の中には、「西淀川聞き取り調査(姫島)」と題した、1980年作成の聞き取り調査の書き起こし資料がありました。地域の変化、生活の変化、その中での公害問題について、語られています。

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エコミューズの活動は、みなさんから頂戴するご寄附を財源にしています。

いただいた寄附をしっかりと役立てられるよう活動をしていきたいと思います。

また、今後もぜひとも活動を支えていただきたく、寄附を募っております。
どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

あおぞら財団への寄附についてはこちら。
http://aozora.or.jp/aboutkifu

 

あおぞら財団付属 西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)
利用時間:月および金 曜日 10:00-17:00
※事前にあおぞら財団まで電話連絡をお願いします。

 

西淀川公害=資料の紹介(2) 中津コーポ高速道路反対ニュースビラ 

※機関誌りべらで連載をしている所蔵資料紹介コーナーの転載記事です。

写真は、大阪市大淀区(現在北区)中津コーポ住民による高速道路反対のニュースビラの一部です。1971年5月から72年8月31日まで全95号がまとめられています。書き手は、のちに大阪空襲の研究やその被災者運動で知られる故小山仁示関西大学教授。当時40歳になったばかりで、B4版の紙面いっぱいを使い、大量の字数になることもしばしばでした。

ニュースでは、号を追って道路公害に関する認識を深め、解決すべき課題を明確にしています。当局や府・市議会、そしてマスコミ等との交渉を通じ問題の所在を明らかにし、その解決の社会的意味を論じていきます。また、道路で結ばれる関係地域の住民運動に何度も連帯のエールを送っています。そのなかには西淀川公害反対運動を進める人びとも含まれていました。運動を点から線へ、線から面へと広げる意義が何度も語られています。

今回見つけ出された資料は、その運動の実際を再現する根本資料です。西淀川公害反対運動も、こうした広い背景を持って展開したことが確認できます。

エコミューズ館長 小田康徳

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りべらVol.157(2021年10月発行)より抜粋

西淀川公害=資料の紹介(1) 第1回公害問題講座のポスター

※機関誌りべらで連載をしている所蔵資料紹介コーナーの転載記事です。

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1970年10月、日本科学者会議大阪支部・新日本医師協会大阪支部・大阪民主医療機関連合会はそろって公害問題講座を開きました。これはそのときのポスターです(エコミューズ保管)。参加者は4日間で延べ1,000人以上。うち384人に上ったアンケートのまとめもガリ版刷りで残っています。公害問題を知りたい、理解したいという願望は大阪でも広がっていたのです。

講座の主催者たちも知らない多様な人びとがこの講座を聴講しました。10歳代34人、20歳代243人、30歳代50人と圧倒的に若い人が多く、参加のきっかけは、8割以上がポスターやビラを見てと答え、もっと早く知りたかったとも語っています。公害問題は日本を揺るがす大問題で、自分にも関わると広く認識されていたのです。翌年1月には第2回の講座が実施されています。

公害をなくそうとの声を一つにまとめ、公害を押し付ける大阪府や市などの行政と渡り合おうとする永続的な組織「大阪から公害をなくす会」が結成されるのは、1971年2月17日のことでした。

エコミューズ館長 小田康徳

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