岩手訪問第二弾「車を届けるの巻」(その一)
前回、岩手を訪問した際、遠野まごころネットに車両提供(廃油で走行するワゴン車1台)の協力を約束して帰阪しました。大阪からは遠方であることもあり、現地での車両調達をお願いしていました。ところが、現地では中古車市場が高騰し、かつ、なかなか望みの車が手に入りにくい状況にあり、現地スタッフだけでは手続きに手が廻らないため、多くのボランティアが現地を訪れるGWまでに入手できそうにない、との連絡を受けました。
そこで、急遽、あおぞら財団では、バイオディーゼルアドベンチャーの山田さんを通じて、ご自身も廃てんぷら油で走るWVO車を操るIさん(くるま販売・修理「満月屋」)に、車両の調達を依頼し、ギリギリ28日にオークションで入手できることになりました。
今回は、その移送と現地の状況についての報告です。
[日時]2011年4月29日~5月1日
[訪問した地域]岩手県遠野市
[訪問・報告者]藤江徹(あおぞら財団事務局長)
4月29日(金)「大阪→千葉→遠野」
今回、調達した車は千葉県で引き渡されるとのことで、まずは千葉県に向かう。朝7:27新大阪発のぞみ108号に乗車、車両調達に協力いただいたIさんと相席で、東京までの2時間半まるまる、バイオディーゼルや廃油で動くクルマについて熱くしゃべり続ける道中であった。今回の車は、改造すれば、てんぷら油をそのまま使うことも可能な型のディーゼル車。燃料管理やメンテナンスをちゃんと行なえるかどうかがポイントとなるとのこと。
千葉に到着したのが午前11時。車両の点検・引渡しを無事に済ませ、いざ出発。みちのく一人旅、遠野まで500kmの道程である。この時点では、早ければ午後8時前の到着を見込んでいた。
ところが、GW初日の高速道路は大渋滞。行き交う車には布団や支援物資らしきものを山積みした車も見られる。SAやPAに入るだけでも渋滞の列。SAは家族連れで皆さん楽しそう。せやね、東北を元気にするためには観光は大切やもんな、と納得。ひたすら走って遠野に到着したのは午前2:00。前回もお世話になったSさん宅に忍び込む。敷かれた布団に感謝。