宇陀市榛原東小学校 社会科見学の受け入れを行いました(10/11)
2019年10月11日(金)、宇陀市榛原東小学校の5年生53名があおぞら財団に社会見学に来てくれました。
2つのグループに分かれて、歌島橋交差点(地下)、国道2号線・歌島橋交差点大気測定局・大野緑陰道路をそれぞれフィールドワークしました。
「測定する機械はどれだと思いますか?」という問いかけに、
みなさん探して「あれかな?」と、指をさしてくれました。
フィールドワーク中、引率の先生と児童が「空気の臭いが違うね」と話していました。
地形のことなどたくさん質問してくれた子もいました。
エコミューズ(資料館)を見学した後、「西淀川公害について」の講義を受けました。
あおぞら財団・藤江事務局長から西淀川の大気汚染について説明があった後、
西淀川公害患者と家族の会語り部の前田春彦さん、事務局長の上田敏幸のお話を聞きました。
前田さんからは、病気を抱えながら働いたけれど続けられなかったこと、
病気を抱えて生活する辛さや、公害健康被害補償がなければ生きていけないことなどお話がありました。
上田さんからは、50年ほど前は、路面電車や車が昼間でもライトをつけながら走行していたことや、大野川がどぶ川であったことなど、当時の状況について聞くことができました。
質疑応答では、
「公害認定患者で亡くなったのはどれくらいいますか」と質問がありました。
「1万2,324人(うち公害が原因で亡くなった人は7,512人)。公害認定患者は日本全国で何人くらいいると思いますか?」という上田さんの問いかけに、「10万人くらい?」という声がありました。
「たくさんいたころは11万人くらい居ましたが、現在は31,877人になっています」
さらに、「空気の状態を監視していますか」という質問があり、「区内8カ所で24時間体制で監視していること、裁判をしたことによって他の地域よりも多いということを教えてもらいました。
「辛かったことや困ったことはどんなことですか」という質問には、
前田さんから「夜中に息ができず眠れない」と回答があり、
上田さんが、なぜ夜中に辛いのか、わかりやすく説明してくれました。
みなさん、メモを取りながら熱心に耳を傾けてくれました。
あおぞら財団では、修学旅行や学外見学の受け入れを行っています。公害についての学びを教科書だけにとどめず、リアリティのある学びにつなげるお手伝いをいたしますので、お気軽にお問合せください。
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