2011年11月17日第9回ぜんそく患者こんだん会(千北診療所)
第9回ぜんそく患者こんだん会を開催いたしました。(千北診療所)[同志社大学大学院 村上]
11月17日(木)14:00~15:30 14名が参加しました。(うち患者さん9名)
西淀病院のリハビリテーションの先生2人(三島先生、田中先生)を招き、「呼吸リハビリテーション」を教えていただきました。
この「呼吸リハビリテーション」は、呼吸器の病気によって生じた障害をもつ患者さんに対して、呼吸器の機能を可能な限り回復、あるいは維持させて患者さんのQOL(生活の質)を高め、患者さんが自立した生活を送るための支援です。
患者さんや家族ができるだけ楽に、心地よく生活してもらうために、急性増悪を防ぎ、身体機能を維持・改善させるための知識や技術を提供するというものです。
まずは、みなさんで、口すぼめ呼吸と腹式呼吸の練習をしました。
胸に手を当て、横隔膜が上下することを確認しました。
つぎに、日常のくらしのなかでのちょっとした運動の大切さを教えていただきました。
息切れが起こることを恐れて運動をしないと、徐々に身体機能が低下し、息切れはより悪化していくそうです。身体機能の低下は、ますます動けなくなったり、食欲もおち、気力までなくなってしまいます。そうした悪循環を予防するために、運動することが大切なのです。
そして、自宅で簡単にできる「呼吸リハビリテーション」を教えていただきました。
ポイントは「力を入れたときに息を〈はく〉こと」だそうです。
私のようにみなさんと動きが逆になって先生を困らせてしまったり、置く手の向きが逆になってしまわれる方がおられたり、みなさんと笑みを交ながら行うことができました。
15時からは、みなさんから先生方への質問や意見交換の交流会を行いました。
患者さんからは「発作がでたら、今やったことはできない」「この時期、寒暖の差があるから厳しい」「痰を出すのがしんどいから、入院している患者さんのように自分も吸ってほしい」等の意見がでました。
このような意見に対して、患者さん同士でひとりひとりどのように対応されているか具体的にお話ししてくださいました。そして、他の患者さんの対処法を聞いて「こんな方法もあったんだ」と意見を共有する機会になっていたように感じました。
私自身もアレルギー体質で、風邪をこじらせると、せきが止まらず息を吸えない苦しさを感じることがあるのですが、皆さんの病状をお聞きして、日常的な呼吸の苦しさは、非常に辛いものだと感じました。
また、みなさんと「呼吸リハビリテーション」を行うことができたことで、からだが少し楽になり、実践していきたいと思いました。ひとりでは、なかなかはじめることができないので、今日のように、お仲間さんがいることが大切かなと思いました。習慣になるように取り組んでいきたいですね。
(村上紗央里)