12/2 明石市魚住地区避難訓練を行いました。
日時:2012年12月2日(日) 9:00~11:45
場所:明石工業高等専門学校
参加人数:約350名
主催:あおぞら財団
協力:錦浦校区5自治会(防災対策実行委員会)・明石高専建築学科大塚研究室・地区在宅ゾーンサービス協議会・明石市
後援:兵庫県
12月2日に明石工業高等専門学校(明石高専)にて、「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!魚住地区避難訓練」を開催しました。
この避難訓練は錦浦校区5自治会の初の合同避難訓練で、当初250名程度の参加者を想定していましたが、実際は約350名が参加しました。そのうち要援護者は37名でした。
■各自治会で避難訓練放送→避難開始→明石高専へ
■訓練趣旨説明と防災講話
■各ブースに分かれて避難時の体験と学習(応急手当、避難所体験、負傷者搬送方法)
■訓練の講評とまとめ
■訓練終了・解散
■各自治会で避難訓練放送→避難開始→明石高専へ
「12月2日午前9時、南海トラフ巨大地震発生(マグニチュード9.0、魚住地区震度6.0)」という想定のもと、2次避難所である明石高専へ避難しました。各自治会にて自治会館などに集合したあと、自治会リーダーなどの指示に従って列をなして歩きます。避難経路においての参加者の感想では、車イスの要援護者を押したり、健常者による車イス疑似体験をしたことによって、「段差があった」「道路の凸凹が気になった」といった気付きがありました。また幹線道路の側道など車の交通量が多い場所を通る地域もあり、車の多さを心配する声も多々ありました。
■各ブースに分かれて避難時の体験と学習(応急手当、避難所体験、負傷者搬送方法)
訓練趣旨説明と防災講話の後、体育館と図書館に分かれて、各コーナーを体験します。応急手当コーナーでは消防署の職員や保健士の方が、三角巾を使った被覆、固定などを教えてくれました。避難所体験では防災・避難所グッズの展示、避難所体験(ダンボールで作った寝床や簡易トイレ)、福祉避難所について考えるコーナーになっており、参加者に具体的に避難生活について考えてもらいました。搬送方法では、竹と毛布で作った担架で自動車まで乗せる搬送方法などの体験をしました。
■訓練後の感想
参加者のアンケートからは、「周りの人との助け合いがとても大切。小さい子どもがいるので、自分たちだけで精一杯かもしれない」、「近所で要援護者となる方がわかっていれば、何かできることをお手伝いできるかもしれない。しかし、近所の様子がわからないので、わかる機会があれば良いと思いました」など、実際避難訓練をしたからこそ実感できたことがあったようでした。他には、「災害対策を何もしていないことに気が付きました」「最低限、自分など自宅でできることは準備する」と日頃の防災対策不足を反省する感想も見受けられました。
今後の要望としては「電柱に標識・海抜何mかをもっと貼って欲しい」「今後適度に(避難訓練を)開催してほしい」などがありました。
■終わりに
当日は体育館ということもあり、とても寒い1日となりましたが、予想を大きく上回る参加人数で、地域の災害に対する関心の高さと熱意が感じられました。しかしこうした訓練は1度だけではなかなか身につきません。参加者の感想にもあったように、定期的に回を重ねることによってはじめて日常に活かされると思っています。今後も地域でこうした避難訓練の定期開催が根付いてくれることを願っています。
本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。
フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。
平田