1/26堺市エスコープ大阪スタッフ向け要援護者支援セミナーを行いました。
1/26堺市エスコープ大阪スタッフ向け要援護者支援セミナーを行いました。
日時:2013年1月26日(土) 17:30~20:00
場所:ファインプラザ大阪
参加人数:27名
主催:あおぞら財団
協力:エスコープ大阪
1月26日にファインプラザ大阪にて、「災害時要援護者の避難を一緒に考えよう!エスコープ大阪・要援護者支援セミナー」を開催しました。今回は生活協同組合エスコープ大阪の福祉・介護事業に携わるスタッフの方々が参加しました。
■はじめに
■講演「地域みんなが助かるために」 講師:栂紀久代氏
■意見交換:知的・精神障害者(児)施設における要援護者支援について
■要援護者の避難支援体験&意見交換
■はじめに
あおぞら財団より挨拶と趣旨説明をしました。
■講演「地域みんなが助かるために」 講師:栂紀久代氏
栂さんからは、要援護者の定義やユニバーサルデザインの7原則の説明、各障害者と介助者のマッチングができるお手伝いバンダナ、医療バンダナの紹介、各障害者の介助方法の紹介、防災グッズの紹介がありました。
■意見交換:知的・精神障害者(児)施設における要援護者支援について
参加者からは、「まずはどんな備えをしておけばいいですか」「災害時、知的・精神障害者はどんな行動を起こしますか。またどう対応すればよいですか」「停電時への備えで必要なものは」「(災害後)保護者と会うには何かいい方法はありますか」などの質問がありました。
基本的な備えとして、まずは避難所と避難経路を把握しておくこと。そしていざという時のために行政と福祉避難所として協定を結んでおくことや、民間の福祉タクシーの会社と協定を結んでおく方がよいと説明しました。知的・精神障害者については、パニックを起こすため、知った人が隣にいて安心させることが大切です。停電時の備えとしては発電機やカセットボンベを用意しておくことを勧めました。保護者と会うためには、NTTなどが扱っている伝言ダイヤルの利用を勧めました。また、事前に保護者と災害時の避難場所や連絡方法を取り決めておくことが大切です。
■要援護者の避難支援体験&意見交換
要援護者の避難支援体験では、布製担架での搬送体験やおんぶひもの体験、JINRIKI(※株式会社JINRIKIさんの商品。下記写真参照)付きの車イスで、障害(段差など)を越える時の比較も行いました。車イスを“押す”よりも“引く”方が楽で、段差も軽々と越えられ、体験した方は「おおーっ」と感心していた様子でした。その他にもさまざまな防災グッズの紹介もしました。
こちらがJINRIKIです。車イスに取り付ける人力車の“取っ手”のようなもので、車イスを軽々と引くことができます。
■訓練後の感想
全体について
「防災について何から考えれば良いのか分からなかったのですが、福祉避難所についてや、伝言ダイヤルの活用など、参考になるお話ばかりでした。」
「本当に南海大地震が起こったら、私達の地域は大変な事になります。安全に子ども達を避難させ、保護者に無事おかえしする方法を考えてはいるのですが。本日保護者と共に確認する事を教えて頂いたので早速学習会をもちたいと思います。」
「体験が一番大切であると感じました。」
「各施設にて早急に訓練の必要があると思った。」
講演について
「天災→介助。ただし少ない知識では事故→人災という事が分かり、介助方法ももっと勉強すべきだと思った。」
「災害時における避難所に何があるのか?備えにはどのようなものが必要なのかなど知らないことがたくさんあった。伝言ダイヤルという言葉は知っていても使い方など実際には知らない。まず登録をしなければ意味がないものだと思う。災害時にパニックにならない為にも知っておかないといけない事がたくさんあった。」
防災グッズ
「いろんな品物を実際にさわったり見たりさせてもらい、必要性を感じました。」
「役に立ちそうな防災グッズがたくさんあった。(価格が高いので)行政の方で福祉にも力を入れてもらいたいと思った。」
本事業は、「独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業」を受けています。
フェイスブック「みんなで守る!みんなで助かる!災害時の要援護者支援!」もあります。
平田