10月探鳥会 かわいらしいキビタキの姿に夢中@矢倉公園の林
雨の予報だったので、参加者が少なく5人でした。
今回の見どころは、「キビタキ」「コサメビタキ」の出現。
矢倉緑地公園の林(神崎川側)の中にいました。
キビタキの仲間は山地の林にいるそうで、大阪城公園などでは見られるそうですが、市内では珍しいそうです。
キビタキ、コサメビタキ、矢倉海岸のこの林の中に数羽いるのですが、何せすばやい動きでとびまわっており、近づくと逃げてしまいます。気配を消して撮影です。
撮影はうまくいきませんでしたが、肉眼ではしっかり見ました。
毎度おなじみ河口のカワウ達。三羽ならんでいます。羽をひろげて乾かしています。
一番右はまだ若いカワウ。淡い色をしています。この春うまれたカワウだそうです。体は成鳥と同じです。
先月の探鳥会の時に『クロサギ』と判断したサギですが、検討した結果、コサギに訂正するということでした。
クロサギはコサギに比べ脚が短いサギです。また、コサギは足の指は黄緑色ですが、跗蹠(ふせき・人間でいうひざ上ひざ下の部分)は黒色をしています。クロサギは脚は全部、黄緑色1色です。
先月、クロサギと判断したサギは足が短い個体だったのではということです。人間の顔形にも個性があるように鳥にも個性があるのですね。さらにまだ若いコサギだったので、微妙な(黒になりきっていない)足の色ではなかったのではないか、という判断だそうです。
クロサギは、河口や海辺など棲息場所が限定されるため(コサギは川にもいる)なかなか珍しい鳥で、見つけたら大発見だったのですが、残念。
鳥は22種類。
カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、イソシギ、ウミネコ、セグロカモメ、モズ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ドバト
鳥の良い写真が少なかったので、他の生物について気づいたことなど記します。
キョウチクトウ
工場の敷地に植えられています。花の壁のようです。先月の探鳥会ではこんなに咲いてなかったと記憶していますが…
キョウチクトウは大気汚染にも強く、道路の街路樹などによく使われています。
原爆投下後、焦土と化した広島でいち早く咲いた花だそうで、また広島市の花にも指定されています。ただ、食べると毒があるそうで、最近ではあまり植えられなくなったとか。
ランタナ
6月~11月までと花期の長い南アメリカ原産の花です。
今日はいませんでしたが、花の蜜を食べるメジロが、よくランタナにとまっているそうです。メジロはいなかったのですが、ハナムグリ(コガネムシの仲間)がいたので一枚。
ピラカンサ
矢倉緑地のグラウンド周辺にたくさん生えているピラカンサ(多分、自生)。実がついているものの、黒く焼けてしまった枝や実が多くみられました。今年の暑さのせいではないかということです。花は夏に咲くのですが、枝先にぽつぽつと、最後の花をつけていました。
だれかが植えたものでしょうか。矢倉緑地公園の木の周りが花壇(?)になっていました。
先月は、矢倉緑地にトンボが群れで舞っていましたが、今月はちらほらとんでいる程度でした。
写真は先月のトンボの群れです。
10月になってもまだまだ熱い日が続いているせいでしょうか。キビタキ観察に夢中になった矢倉緑地の公園で、随分ヤブ蚊にさされました。フィールドに出る際は、みんさんお気をつけて。
次回は11月2日(土) 9時30分~12時30分
集合:阪神なんば線福駅
解散:矢倉緑地公園
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