シギチドリが沢山 5月の矢倉海岸定例探鳥会
5月3日、月に1度の定例探鳥会がありました。参加者は15人です。
快晴にめぐまれ、絶好の探鳥会日より。
5月はシギやチドリの飛来時期です。
冬の時期に東南アジアや南半球で過ごしたシギやチドリが、故郷に戻る旅の途中に、休息とエネルギー補給のために飛来します。
片道1万キロを越す、長い旅です。
ちなみに今回の探鳥会記録シートの表紙はホウロクシギ。
野鳥の会の杉田リーダーが、オーストラリアで撮影したとか。ホウロクシギは矢倉でも見られる渡り鳥です。南半球から渡ってくることを示す証拠ですね。
ちなみにオーストラリアまでは飛行機で6時間程度だそう。
鳥の気持ちになるとなんだか複雑…!?
いつものように福駅に集合、大野川緑陰道路を抜け淀川河口にでます。
早速いました、シギチドリ。
じっとしているキアシシギ。
こちらも休息中のチュウシャクシギ
夏鳥も確認。コアジサシが飛びまわっていました。
南半球で越冬し夏に日本で繁殖します。
停空飛翔し狙いをさだめ川面ダイビング、魚を捕ります。
『アジを刺す』が名前の由来とか。
空中で留まってくれるので、写真も撮影しやすいのがありがたい^^
矢倉海岸(神崎川側)に出て、双眼鏡をのぞくと干潟の餌をついばみ動きのある鳥たちの様子が見られます。
ちょこちょこ歩きながら餌を探す姿、かわいいです。
双眼鏡や望遠鏡では鳥の姿がよく見ているのですが、手持ちのカメラでは力不足。
遠くの鳥は望遠鏡の接眼レンズにカメラをつけて撮影しています。
きれいに撮影するためにも、望遠のきいたカメラが欲しいと痛感です。
花もイロイロ見られました。
大野川緑陰道路では
つつじが咲いていました。
淀川の堤防ではいわゆる雑草とよばれる草花が・・・
シロバナマンテマ。
外来種です。江戸時代に鑑賞用で持ち込まれ野生化したとか。
ヒメキキョウ。確かに、キキョウの形をしています。小さいのでヒメですね。
テントウムシの右上、大きい実がカラスノエンドウ。左下の小さい房の実がスズメノエンドウ。現在、結実中。こちらは鳥の大きさで雑草の種類を区別しています。
矢倉緑地公園では
ハマナスが。知床旅情を思い出しますね♪ここは大阪、西淀のさきっぽですが。
2014年は西日本タンポポ調査の調査年です。
花の周りのそうほうがいへん(タンポポを囲む一番外の緑色の部分)の反りが開いているか閉じているかででカンサイタンポポかセイヨウタンポポかを見分けます。
近年セイヨウタンポポの雑種個体が増えていることが問題にされていますが、反りが中途半端な一目でわかる雑種タンポポが、矢倉公園に沢山咲いていました。
そうほうがいへん完全に開いてます
ちょっと上向き。
中途半端に上向き。
淀川土手でも。
4連休の初日、矢倉は親子連れでもにぎわっていました。
今回みられた野鳥(37種)
カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、ダイセン、コチドリ、メダイチドリ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、キョウジョシギ、ハマシギ、トウネン、ハマシギ、ユリカモメ、カモメ、コアジサシ、
ミサゴ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、アオジ、ドバト
矢倉緑地の定例探鳥会は6~8月はお休みです。
次回は9月6日(土)です。清掃探鳥会を行います。9時30分に福駅集合です。
◎あおぞら財団・矢倉定例探鳥会のHPはこちら
◎日本野鳥の会大阪支部のHPはこちら
※大阪支部長ブログ にも、矢倉の定例探鳥会始め各地の(たまに海外も!?)探鳥会の様子が紹介されています。
記:あおぞら財団・小平