2/13 医療従事者向け ぜん息・COPD患者の呼吸ケア・リハビリテーション講習会を開催しました
2/13 医療従事者向け ぜん息・COPD患者の呼吸ケア・リハビリテーション講習会を開催しました
2016年2月13日(土)、のざと診療所3階会議室にて、医療従事者向け ぜん息・COPD患者の呼吸ケア・リハビリテーション講習会を開催しました(主催(公財)公害地域再生センター(あおぞら財団))。
参加者は理学療法士、作業療法士、医師、看護師、保健師などスタッフも合わせて22名でした。
前半の講座は、福島啓氏(西淀病院医師)に、後半の実技は金尾顕郎氏(森ノ宮医療大学 理学療法学科長)が講師をつとめました。
■[講座]在宅での呼吸ケア
「呼吸器系のフィジカルアセスメント COPDを中心に」と題して、
次の内容のお話がありました。
1)フィジカルアセスメントとは
2)問診
3)視診(胸郭の変形、身体所兼、呼吸筋、肺気量、呼吸不全、など)
4)触診(肺の解剖など)
5)聴診
6)まとめ
・フィジカルアセスメントとは、問診や呼吸状態の観察(視ること、聴くこと、触れること)を通じて患者さんに起こっている異常をいち早く把握し、今後の経過を予想することによって治療につなげていく技術のことである。
・検査せずに自分の五感で患者さんの状態を把握する臨床の基本。在宅でこそ求められる。
・問診、視診、触診、聴診、それぞれについて評価すべきポイントを説明
参加者からの質問としては、安静時から呼吸がしんどい人には、どのように対処をしたらよいか?などの質問がありました。
次は実技です。
■[実技]呼吸介助、息苦しいときの対応など
実技は、二人一組になっておこないました。
前回に引き続き参加の人は、おさらいをしながら、初めての人は、金尾先生から直接の指導がありました。
・胸郭の動きをみる
・首や肩がかたいかどうか
・肩甲骨のまわりをゆるめる
胸郭を触るときは、
・動く方向に
・同圧で
・同じ速度で
肩甲骨や足の付け根をゆるめると、前屈の度合いが、ゆるめる前と後とで、歴然と異なりました。
終了後のアンケートでは、
「福島先生のお話はとてもわかりやすく、検査以外での情報の多さをあらためて見直しました」
「片側の側臥位しかできない方への方法を教えていただいたので、もう少し練習して仕事で活かしたいと思います」
「時間がたりないくらい楽しく行えました」
「今後実践していきたいと思いました」
「呼吸介助の自分の身体の使い方が修正された」
といった声がよせられました。
以上
本事業は(独法)環境再生保全機構「地域におけるCOPD対策推進事業(NPO法人等との協働事業)」の一環で実施しています。