神戸大学で授業をしました(ESD・スタディツアー)
2011年5月2日(月)
■2011年度前期月曜2時限ESD論(環境人文学)
「市民社会と環境問題――持続可能な社会の観点から」
の1コマを担当させていただきました。
内容は、西淀川公害とあおぞら財団の仕事、
それから、あおぞら財団で取り組んでいるESDとして
西淀川菜の花プロジェクトと公害地域の今を伝えるスタディツアーについてお話しました。
西淀川だけの話で終わらせず、ぜひ実践する人になってほしかったので
グループワークを行いました。
グループワークの課題は
◆ 自分が住んでいる地域の課題や特徴を書き出す
◆ グループ内で目指したい社会について討論
という2つ。
自分の地域の課題を見つめてほしいという願いと
地域によって特徴と課題が違うという気付き、
合意形成する難しさ
というのを目指して行いました。
感想には
「他の県に住んでいる人たちの問題点を聞くのは面白かった。教科書とかには載っていない現在の生の声が聞けてよかった」
「大学の講義では聞くことのできない現場の声に少しでも触れることができて本当にいい経験になりました。しかし、これもあくまでも教室での授業でしかありません。これに満足することなく「学ぶ場」の先端に痛いと感じました」
「公害問題が実際に発生した地域で風化してきているという事実には驚いた。こういうことを伝えていくのは大切で、僕たちもそういう立場にならないとと思いました」
「公害問題は他人事ではないと感じた。行政、企業、住民たちの信頼関係を作ることは公害問題解決のためには重要なことだとわかりました」
「グループワークができてとても良い経験になりました。やっぱり自分の意見を言うのは恥ずかしいけれど、他の人の地域の現状や、意見が聞けて良かったです」
「現地に行って生のことを聞かないとわからないことはまだまだたくさんあることを知った。活動することで見えてくることがたくさんあるということを知れて、今日はたいへん良かったと思う」
「個人的には最後のツアーの話が印象に残っている。同世代の人が高い意識を持って取り組んでいることに驚いた」
などの意見が寄せられました。
伝えたいことが伝わったようでホッと胸をなでおろしています。
連休の中日というのに、きちんと出席してくれた学生さん。ありがとう!
林美帆(あおぞら財団スタッフ)