西淀川高校 二酸化チッソ調査
西淀川高校では3年生学校設定科目として「環境」の時間があります。
西淀川の地域のことと関連づけながら環境を学ぶ必修科目です。
あおぞら財団もお手伝いしています。
大気汚染公害のことも学習するのですが、現在の空気はどうなっているのだろうかと二酸化窒素のカプセル簡易測定を昨年度から実施しています。
3年生全員に測定カプセルを配り、自宅に設置してもらいます。
西淀川高校の校区は西淀川区だけでなく、大阪市北区、淀川区、豊中市・・・と広いので
広範囲の大気を調べることができます。
2006年10月18日〜19日の空気を測定しました。
教室でカプセルに試薬を入れて数値を測ります。
今回は、新大阪あたりの数値が高くなりました。
新御堂筋の影響でしょうか?
巨大地図に数値を張り込みます。
「大気汚染の原因は何だと思う?」
と問いかけると
「大型ディーゼルトラックの排ガス」
という答えが返ってきます。
なかなか、大気汚染の原因を知っている高校生なんてあまりいないのではないでしょうか?
さて、生徒会と一緒に、学校の回りにもカプセルを設置しました。
高校は中島工業団地が近いこともあり、荷待ちのトラックがアイドリングしたまま止まっています。
結果は、いつもトラックが止まっている場所で環境基準をオーバーしていました。
教育現場で環境基準がオーバーするのは考えものです。
西淀川高校では、この測定結果を持って、改善のための申し入れをしていきたいということです。