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地域安全マップづくり



あおぞら財団の蓄積のひとつに「地域しらべマップづくり」というのがあります。
まちを歩いて、情報を書き込んで、共有するというワークショップの手法です。

最近、子供の安全を守るためどうすればいいか?と
防犯が取りざたされていますが、
その取り組みとして有効だとされているのが「地域防犯安全マップ」づくりです

あおぞら財団の地域しらべマップづくりは
環境学習のためだけに有効なのではありません。
この安全マップづくりにも活躍します。
また、4年生の学習である地域しらべにも活躍します。

子供向けの「かぶりとえころ爺のまち調べとマップづくり」という
かわいいイラスト満載の教材を
一冊500円で販売してますので、ぜひぜひご利用ください。




Filed under: 事務局 | 事務局より — aozorafoundation 公開日 2006/02/27(月) 06:08

大阪府立西淀川高等学校2年生 校外学習


2月10日(金)に西淀川高校2年生と一緒に矢倉海岸に行きました。
西淀川高校2年生と一緒にフィールドワークに取り組んで今年で6回目になります。
高校からスタートして国道43号線、大野川緑陰道路、福漁港、矢倉海岸、五社神社というコースです。

<国道43号線>
大和田西交差点で騒音測定を行いました。
結果は90デシベル。
道路沿道の環境基準は70デシベルですから大幅オーバーですね。

<大野川緑陰道路>
大野川緑陰道路は歩行者と自転車専用道路。
昔はどぶ川だったこと、
高速道路となる計画を住民の力でくつがえして緑道としたこと
などを説明しました。

<福漁港>
え!大阪市内に漁港があるの??
という驚きの声。
あるんです。工場のそばですが・・・
公害のひどかった頃はシジミも取れなくなっていましたが、
最近はハゼやスズキもつれるし、うなぎの稚魚やシジミもとれるようになりました。
淀川で取れるなんて〜〜〜と言われがちですが、大阪市民の飲み水なんですよ。
神崎川はまだ汚いですけれど・・・
また、昔は西淀川公害のシンボルだった合同製鐵の高炉が福漁港の近くにありました。
阪神大震災で高炉内部の耐火煉瓦が崩れたということで取り壊されたのですが、
産業遺産として残してほしかったなぁといまだに思います。

<矢倉海岸>
大阪市唯一の自然海岸です。
干潟には貴重な生物がいっぱい。渡り鳥の休憩場所にもなっています。
今は冬鳥が沢山飛来していますよ。
西淀自然文化協会が渡り鳥の観察や、矢倉海岸の丁寧な説明をしてくださいました。
今回のメインは「ゴミ拾い」
矢倉海岸には多数のゴミが漂着しています。
高校生たちも必死にゴミを拾います。それでもなかなか減りません。
なんでこんなにゴミが・・・と考えるきっかけになったかな?


<旧川北小学校校舎>

西淀川区内で一番古い学校です。中山鉱業の敷地内に建っています。
見所は、水面より下にある校舎。
西淀川のほとんどは0メートル以下です。
それは河口部という地理的条件もあるのですが、
工業用水としての地下水のくみ上げによる地盤沈下も大きな原因です。
そのため、西淀川区は水害に弱く、度重なる台風で水没が繰り返されました。
昔は、すぐ水辺におりることができた土手も、
護岸工事のために水と親しむ生活から切り離されてしまいました。

高校に到着後、おいしい豚汁をよばれ、冷えた体があったまりました。

自分が生活する場所、通学する学校がどんなところにあるか
案外知らないものです。
知らないと、無関心になり愛着がわきません。
愛着がわくと、見えていなかったいろんなことが見えてくる。
見えてくるとつながりが発生する。
それがまちづくり・地域再生に必要なことだと思います。
今回は紙の上の知識だけでなく、実際に歩いて体験して、
言葉にならない空気をいっぱい体験してもらいました。
この体験が、ずっと後になってからフッと思い出してくれるといいなと思います。




Filed under: にしよどnote — aozorafoundation 公開日 2006/02/17(金) 03:20

フードマイレージの授業


あおぞら財団では「西淀川公害にかかわる学習プログラム作成研究会」を開催し、
公害・環境学習教材を企画作成を行ってきました。

今年度取り組んでいるのは、
 ○ 環境教育ビデオ「手渡したいのは青い空〜未来からのメッセージ〜」
 ○ 大野川緑陰道路の教材づくり
 ○ フードマイレージの教材化
の3種類の教材です。

フードマイルズは英国の消費運動家Tim Langが1995年に提唱した概念で、
食料が生産地から消費者に届くまでの距離をさします。
遠くから運ばれてくると、フードマイルズの値が大きくなります。
つまり、輸送距離が長いほどCO2およびNO2の排出量が多くなる=環境負荷が大きくなるのです。

買い物という日常の行為の選択によって環境負荷が変わります。
大阪大学大学院工学研究科の松村暢彦先生のチームで、ゲームで違いを知ってもらう
学習プログラムを現在思考中です。


学校で実践をしようということで、
大阪府立三島高等学校3年生の選択科目「時事問題」(公民科、学校設定科目)の授業(松井克行先生)で実践しました。
(2006年1月16日、18日)

【1日目】1月16日(50分間)
 1.1970年チームと2004年チームに分かれます。
   買い物に行く交通手段と場所を選択します。
   (徒歩・自転車or車、近所の店or郊外の大型店)
 
 2.食材カードを使って夕食を作ります。
   1970年チームと2004年チームは予算と食材カードが違います。
   たとえば、1970年チームにはトマトはありません。
   理由は旬じゃないから。
   食材カードには値段と産地が書いてあります。

 3.夕食の絵を模造紙に描きます。
   産地シールを日本地図にはります。
 

【2日目】1月18日(50分間)
 4.70年代がどんな時代だったかを理解するため、
   ビデオ「日本の食生活の変化—魚から肉への転換を推し進めた米国の世界戦略—」
   (NHKスペシャル世紀を越えて第1集「一頭の牛が食卓を変えた」1999年1月24日放送より10分)
   を見る。

 5.食材カードの裏面には封筒が張ってあります。
   その中にフードマイレージをあらわす★印のカードが入ってます。
   ★印を計算して、夕食にかかったフードマイレージを計算します。
(★1つ 20g-CO2)

 6.お互いのフードマイレージ(星の数)を発表
  <1970年チーム> 
     11コ(焼肉)
     14コ(お好み焼き)
     22コ(さばの味噌煮、から揚げ)
  <2004年チーム>
     32コ(さばの味噌煮)
     57コ(お好み焼き)
     50コ(アジの塩焼き)

   明らかに、1970年代のほうがフードマイレージ(環境負荷)が少ないです。

 7.お店までの交通手段による違いをフードマイレージで換算します。
   <1970年チーム> 
     11(焼肉)    +15 (近くのスーパーに車)      =26コ
     14(お好み焼き) +0 (近くのスーパーに徒歩・自転車) =14コ
     22(さばの味噌煮)+0 (近くのスーパーに徒歩・自転車) =22コ
   <2004年チーム>
     32(さばの味噌煮)+15 (近くのスーパーに車)      =47コ
     57(お好み焼き) +0 (近くのスーパーに徒歩・自転車) =57コ
     50(アジの塩焼き)+105(郊外のショッピングセンターに車)=155コ

   実は、お店までの交通手段も環境に大きく負荷をかけています。

 8.ふり返り
   ワークシートに感想を記入します。

環境問題というと、ゴミ問題とか緑化問題など、
自然と結びついた形で認識されますが、
実は、買い物とか交通とか、日常の行動が環境と結びついているんです。
生徒の感想にも
「自分達が何気なく食べている食材がどうやって今、目の前にあるか・・・と考えると環境問題につながっていた」
「食べ物の流通などから環境問題につながることは盲点だった」
という感想がのべられていました。
また、生活と車の関係について事前にアンケートをとっていたのですが
「環境問題で車をいざ使うな!といわれるのは正直ムリやろ、という雰囲気がにじみ出てた」
など、「車=×」とはいかないなぁという現状のモヤモヤ感を生徒たちに残したようです。
私たちは、車がない社会がいいと押し付けているわけではありません。
車と上手に付き合っていくには、どうすればいいのかな?と
考えるきっかけにしてほしいのです。
だから、モヤモヤ大歓迎なわけです。

小学校や中学校に合わせたプログラムの改良など、
これから取り組むべき課題は沢山ありますが、
実践を通じて、よりよいプログラムにしていきたいと考えています。
もし、実践のご希望や、
フードマイレージ教材化研究会(次回3月28日)への参加希望があれば
ぜひともあおぞら財団にご連絡ください。





Filed under: 事務局 | 事務局より — aozorafoundation 公開日 2006/02/17(金) 03:11

衛生学と西淀川公害



第27回西淀川地域研究会

1月27日にあおぞら財団にて
藤森弘医師から「西淀川における公害と子どもの健康被害」と題して
お話ししていただきました。

衛生学の立場に立たれて公害に立ち向かわれた藤森医師。
「治療よりも予防が大切」とおっしゃいます。
大阪大学の公衆衛生学教室の丸山博先生のお弟子さんです。
丸山博先生は森永ヒ素ミルク事件の子ども達を調査された方で、
公害問題に幅広くかかわっておられます。
丸山博先生から広がる環が
公害問題解決に幅広く広がっているのでは?と感じさせられました。

藤森医師は柏里で診療を続けていましたが、
1965年ごろ新医協の「青空を取り戻そう」運動に参加。
1970年の公害特別措置法にともない、柏花公害患者会を結成します。
また、1975年から開始された「ぜん息児サマーキャンプ」に積極的にかかわります。
ぜん息児サマーキャンプは医師と教師の協同の取り組みで、
ぜん息の子どもをキャンプに連れて行き、体操や水泳をしたり
共同生活を行うことで自立心を喚起させ、
ぜん息との付き合い方を指導します。
これは、西淀川の自主的で独特な取り組みでした。
また、藤森医師は西淀川公害訴訟で証人になりました。

これらの活動の資料の一部はあおぞら財団に所蔵されており、
今回の報告にあわせて用意しました。
資料があったことで、報告の内容が深まりました。

藤森医師は柏里小学校で校医を長くつとめられておられて、
子ども達をみてきました。
西淀川の子ども達は今も昔も「ハリソン溝」が多く見られるそうです。
ハリソン溝は胸の異常です。
これは大気汚染で太陽光線がさえぎられているのが原因ではないか
というのが藤森医師の見解です。
今も多いということが問題ですね。

藤森医師が提案する地域再生は「保養・養生」ができる場になること。
転地療養しなくてもいい地域になれるようにという願いです。
まさしく、衛生学からみた公害地域再生ですね。

こつこつとした地道な活動ですが、
お話しを伺うことで西淀川の歴史が明らかになるのはうれしいです。
次回は3月31日(金)18:00〜
昭和52年の工業専用地域指定反対運動について
あおぞら財団所蔵資料から林が話します。
ぜひご参加ください。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006/02/10(金) 06:16

公害教育の難しさ


1月21日(土)に京都ぱるるぷらざにて
「地球環境市民大学校 環境NGOと市民の集い『見たい聞きたい話したい!環境NGOってどんな活動しているの?』

であおぞら財団が行っている環境教育を活動報告してきました。

今年は地球環境基金を活用して
環境教育教材ビデオ「手渡したいのは青い空〜未来からのメッセージ〜」
を作成いたしました。
このビデオはドラマ仕立てになっており、
小中学校や地域での環境学習教材として利用可能です。
(放映時間25分)
内容は子どもの調べ学習の中で、未来の少女と出会います。
未来の少女が大気汚染公害が原因でぜん息に苦しんでおり、
その原因は現在の社会で何も取り組まなかったからだということで、
主人公が公害のことを調べるというストーリーで、
実際に公害病患者さんの語り部映像も組み込まれています。
大人が見て、思わず涙したビデオです。
(ご入用の方はご連絡ください

今回は、そのビデオの一部を皆さんに見てもらおうと試みたのですが
機器の関係で音声をお聞かせすることができず、
ちょっと残念な結果になってしまいました。
そこは、プレゼン上手な上田さん。
パワーポイントの資料を駆使してなんとか皆さんに伝わったかな?
という感じです。

会場では、6グループ発表したのですが、
環境学習に取り組んでいる団体が多く発表されました。
その中でコーディネーターが環境教育のなりたちを説明されました。
環境教育は公害教育が出発点なのですが、
現在は公害教育の観点が環境教育に接続されていません。
それは、公害・環境教育に取り組んでいるあおぞら財団は痛いほど感じているのですが、
その事実を、ホワイトボードで説明されていた時、
「公害教育」と書いた文字に大きく×印を書かれてしまったのです。
目の前にいた私たちは、この現実が心に痛かったです。

「環境を大切にしましょう」ということはなぜか?という答えに
「地球温暖化」という答えもいいとは思います。
でも、その答えの一つに「公害による被害」を加えてほしいなぁと思うのです。
健康被害がおきたり、地域が疲弊してしまったり、身近なところで問題は生じています。
大きなことだとぼやけてしまうけれども、身近なことで「すべては「環」つながっている」ことを実感してほしいのです。
私たちもそのことがわかりやすい形で提案できるように努力していきたいです。




Filed under: 事務局 | 事務局より — aozorafoundation 公開日 2006/02/10(金) 04:02
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