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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

資料館オープン記念シンポに220人


あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)」のオープン記念シンポジウムを3月18日に西淀川区内で開催したところ、220人が参加しました。四日市、富山、新潟など遠方からのパネラーも多く、意見交換や経験交流の貴重な機会をもつことができました。

シンポジウムの詳しい内容は、2006年5月号の『リベラ』(あおぞら財団機関紙)で大きく特集しますのでお楽しみに。

シンポジウムの後は、場所をあおぞらビルに移して、オープンセレモニーで、資料館の見学や看板の除幕式がにぎやかにおこなわれました。

●資料館の見学会の様子

●看板を掲げるのは、左が森脇君雄・あおぞら財団理事長、右は館長の小田康徳・大阪電気通信大学教授です。看板の字は森脇理事長が書き上げたものです。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年3月25日3:24 PM

資料館の愛称は「エコミューズ」に決定!!


2006年3月18日にオープンした、あおぞら財団付属「西淀川・公害と環境資料館」。愛称を公募したところ、おかげさまで全国から1403件もの応募が寄せられました。応募してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
この中から厳選な審査により、愛称は栃木県在住の男性が応募した「エコミューズ」に決定し、3月18日に開催したオープン記念シンポジウムで発表しました。応募ハガキには、「Ecological Museum(英語名)とミューズの神(女神)をかけ合わせ環境を見守る資料館であることを示す」と理由が添えられていました。
”ミューズ”は知性の女神であり、ミュージアム(博物館)の語源でもあるそうです。

写真は、館長の小田康徳・大阪電気通信大学教授がオープン記念シンポジウムで選考理由を説明しているところです。

いよいよ歩きだした資料館。「エコミューズ」の愛称で、覚えてくださいね。

なお、今回応募してくださり、おしくも選考されなかった皆様にあらためて感謝申し上げます。本当にユニークで素敵な愛称をたくさん、たくさん、応募していただきました。これに懲りず、今後とも「エコミューズ」を温かく見守っていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2:55 PM

西淀川・公害と環境資料館を利用して論文を書こう!!


そろそろ、卒業論文・修士論文・博士論文などの審査の季節がやってきましたね。
卒業できるかどうか!?ハラハラドキドキしている方もおられることでしょう。

資料館だよりNo.4でも書きましたが
西淀川地域資料室の訪問者が増加しております。
多くは、卒業論文や修士論文を抱えた学生さんたちです。

西淀川地域資料室の開架図書は、環境・公害関係の書籍はもちろん、
公害行政にかかわる資料や、公害反対住民運動の資料など、
図書館では手に入らない貴重な資料が整理されて書架にならんでいます。

一次資料といわれる生の資料は資料庫の中に保存されていますが、
本当は、秩序だっていない生の資料と格闘して論文を書いてほしいのですが、
開架図書にも生の資料があるので、
それらを利用して論文を書くだけでも十分おもしろいものが書けます。

しかも、公害反対運動の当事者が近くにいて
聞き取りまでできるなんて、なんて恵まれた環境!!!

今年度、資料室を利用して書いた論文を
持ってきてくれた第一号は大阪市大修士課程の入江智恵子さん
「市民運動の発展と環境NGO」という壮大なテーマの中で西淀川公害裁判の運動から
どのようにして環境NGOが育っていったかを書いています。

今年度、利用した方々、ぜひぜひ成果を見せてくださいね。
まっています。

論文に悩んでいる人達は、ぜひ西淀川地域資料室(3月18日からは西淀川・公害と環境資料館)へ来てくださいね。

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Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年2月27日6:13 PM

衛生学と西淀川公害



第27回西淀川地域研究会

1月27日にあおぞら財団にて
藤森弘医師から「西淀川における公害と子どもの健康被害」と題して
お話ししていただきました。

衛生学の立場に立たれて公害に立ち向かわれた藤森医師。
「治療よりも予防が大切」とおっしゃいます。
大阪大学の公衆衛生学教室の丸山博先生のお弟子さんです。
丸山博先生は森永ヒ素ミルク事件の子ども達を調査された方で、
公害問題に幅広くかかわっておられます。
丸山博先生から広がる環が
公害問題解決に幅広く広がっているのでは?と感じさせられました。

藤森医師は柏里で診療を続けていましたが、
1965年ごろ新医協の「青空を取り戻そう」運動に参加。
1970年の公害特別措置法にともない、柏花公害患者会を結成します。
また、1975年から開始された「ぜん息児サマーキャンプ」に積極的にかかわります。
ぜん息児サマーキャンプは医師と教師の協同の取り組みで、
ぜん息の子どもをキャンプに連れて行き、体操や水泳をしたり
共同生活を行うことで自立心を喚起させ、
ぜん息との付き合い方を指導します。
これは、西淀川の自主的で独特な取り組みでした。
また、藤森医師は西淀川公害訴訟で証人になりました。

これらの活動の資料の一部はあおぞら財団に所蔵されており、
今回の報告にあわせて用意しました。
資料があったことで、報告の内容が深まりました。

藤森医師は柏里小学校で校医を長くつとめられておられて、
子ども達をみてきました。
西淀川の子ども達は今も昔も「ハリソン溝」が多く見られるそうです。
ハリソン溝は胸の異常です。
これは大気汚染で太陽光線がさえぎられているのが原因ではないか
というのが藤森医師の見解です。
今も多いということが問題ですね。

藤森医師が提案する地域再生は「保養・養生」ができる場になること。
転地療養しなくてもいい地域になれるようにという願いです。
まさしく、衛生学からみた公害地域再生ですね。

こつこつとした地道な活動ですが、
お話しを伺うことで西淀川の歴史が明らかになるのはうれしいです。
次回は3月31日(金)18:00〜
昭和52年の工業専用地域指定反対運動について
あおぞら財団所蔵資料から林が話します。
ぜひご参加ください。

★西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)のホームページはこちら




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年2月10日6:16 PM

水俣・貝塚展



月曜日のことになりますが、
水俣・貝塚展」を見に行ってきました。

水俣病の年表、
熊本県水俣市の生活
患者さんの苦しみ、病気の説明、
患者数を示す虫ピンの数、
原因物質
有機水銀は排出したチッソについて
裁判の流れ
患者さんの遺影
などなど

いろんな視点から水俣病を説明していて感動しました。
われわれも、西淀川公害、大気汚染公害について
このように展示で説明したいと熱く思いました。

   ・ 移動で展示できるようにつくられているパネル
   ・ 字体などが統一
   ・ 写真や絵画、図などビジュアルで訴える

当たり前かもしれませんが、当たり前のことができていないのが泣きたいところです。
あおぞら財団でもいろいろと展示を作成してきましたが、
その時その時の担当者が作るので統一規格があるわけではないのです。
「どのようにして西淀川公害を伝えるか」という明確なビジョンと方針を持って、
一つ一つ積み上げていかなければとひそかに決心をいたしました。

会場では、頭髪に含まれる水銀の含有量を調べるコーナーがありました。
新潟水俣病資料館でお話を伺ったときに、
この検査で妊娠制限が行われたという話を聞いていたので、
水銀はずっと体内に蓄積されるものだとばかり思っていました。
検査をしてくれた方に伺ったところ、水銀は徐々に体外に排出されており、
水俣病患者が現在検査しても私と変わらない数値が出るだろうとのこと。

知ってるようで知らないことはたくさんあります。
特に、公害の知識は一般常識になっていないように感じます。
今日も、地域の佃小学校で二酸化窒素(NO2)の簡易測定のお手伝いをしましたが、
環境基準の上限値(0.06ppm)をはるかに超える数値がズラッと並びました。
現在も大気汚染は進行しているのですが、
なかなかその情報も知識も伝わっていません。
これを分かりやすく伝えていかなければ・・・と思う今日この頃です。

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Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2006年1月26日8:37 PM
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