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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

エコミューズにご寄付と激励メッセージをいただきました


エコミューズでは、活動資金として、寄付金のご協力「ハモン基金」をお願いしています。
ハモン基金についてはこちら→http://www.aozora.or.jp/kifu.htm

先日、ある方からご寄付とともに、『資料館だより』最新号(第25号)に、こんなメッセージをいただきました。

「『もりもとまきのアーキビストの目』、感動しました。患者さんたちの往年の姿が目に浮かんできます。すごい戦いでした。」

「もりもとまきのアーキビストの目」は、『資料館だより』に連載中の、所蔵資料紹介コーナーです。
最新号(第25号)はこちら→http://www.aozora.jpn.org/pdf/dayori25.pdf

エコミューズを、多くの方が見守り、支えて下さっていることを改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。『資料館だより』へのご感想やメッセージは、誌面づくりの大きな励みにもなります。これからも、さまざまな記録に向き合い、たくさんの大切なことを、たくさんの人に伝えていけるよう、がんばります。本当にありがとうございました。

写真は、『資料館だより』に執筆しています資料整理スタッフの森本と田尻、そしてハモン基金のご案内です。

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年7月17日5:50 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.8

1.31結審総行動デモ行進 -雪の降る日に願いを込めて-
(資料館だより25号、2009/07)
紹介資料:「1.31結審総行動」写真アルバム(1990)

エコミューズでは、「1.31結審総行動」の写真アルバムを所蔵しています。1.31結審総行動とは、1990年1月31日、西淀川公害裁判一次訴訟結審の日に行われた、街頭でのビラ配りや集会、デモ行進などのことです。

ecomuse 雪のなか、約1時間歩く 

この一枚は、原告団・弁護団、そして全国から集まった大勢の支援者ら約2,000名が、「手渡したいのは青い空 西淀川公害裁判の早期・公正判決を」の横断幕をかかげ、デモ行進するようすです。冷たい雪の降るなか、ある人は公害病の不調をおし、体力を振り絞り、ある人は患者の遺影を抱き、杖をつき、傘をさし、中之島野外音楽堂から大阪地裁前までを歩き続けました。長蛇の列は裁判所を二重三重に取り囲み、青い空ときれいな空気、そして公正な判決への願いを込めて、色とりどりの風船を飛ばしました。風船は、「寒さに震える患者のようにヨタヨタとしながらも一生懸命にこの願い天までとどけと空高く上がって行った」そうです(西淀川公害患者と家族の会『青空』No.104、1990年2月)。

西淀川公害裁判のなかでは、患者の方々や弁護団、そして支援者の皆さんが、力を合わせてさまざまな行動を起こしました。これは、そのひとつを伝える貴重な一枚です。

☆資料館だより25号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 3:26 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.7

公害がうばった青春 -ある高校生の生徒手帳-
(資料館だより24号2009/05)
紹介資料:西淀川公害病患者・南竹照代さんの生徒手帳(1972~76年、谷智恵子弁護士資料No.50)

今回はエコミューズの展示資料、西淀川公害病患者・南竹照代さんの生徒手帳を紹介します(1972~76年、谷智恵子弁護士資料No.50)。

欠席や遅刻・早退がつづく 欠席や遅刻・早退がつづく 

照代さんは、小学校2年生の頃に発病し、入退院を繰り返すようになりました。大阪福島女子商業高校(当時)に入学した照代さんの生徒手帳には、「5月13日喘息の為欠席致しました」「5月16日喘息の為2時間程度遅刻させていただきました」と、ほぼ毎日のように欠席や遅刻・早退の連絡が書かれています。苦しい発作と闘いながら、それでも懸命に勉強し、4年がかりで卒業を果たしました。照代さんの当時の日記に、こんな言葉が残されています。「明日から12月。あと11日で期末考査が始まるというのに、入院するとは…本当になさけない。苦しくて身体が思うようにいかない。呼吸が苦しいので、しゃべることもできないし、意識が戻ってからの方がなお苦しい思いをするなんて…くやしいなあ。(1975年11月30日)」(西淀川公害訴訟原告団・弁護団監修,新島洋著『青い空の記録 大気汚染とたたかった人びとの物語』p.35)

照代さんは、その後さらに症状が進行し、大学進学の夢は叶わないまま、1981年7月、24歳の若さで生涯を閉じました。高校卒業の年から、ほとんどの時間を病院のベッドで過ごしたそうです。

エコミューズでは、公害病患者の方々の、さまざまな生き方を知ることができる資料をたくさん所蔵しています。照代さんの生徒手帳は、その貴重なひとつです。

☆資料館だより24号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年6月22日2:02 PM

もりもとまきのアーキビストの目 No.6

おとなりのまちを知る -「アマ」のあの顔・こんな顔-
(資料館だより23号、2009/03)
紹介資料:尼崎南部再生研究室『南部再生』(A5冊子カラー22頁、隔月発行)

西淀川区の西側に隣接するのは、兵庫県尼崎市です。今回は、そんなおとなりのまち・尼崎の情報誌『南部再生』(A5冊子カラー22頁、隔月発行)をご紹介します。発行元は「尼崎南部再生研究室」、通称「あまけん」です。あまけんは2001年3月、尼崎公害訴訟の和解金を活用して設立した団体です。あおぞら財団と同じく、公害地域再生のためのさまざまな活動をしています。

表紙もユニーク! 表紙もユニーク! 

『南部再生』が取り上げる「アマ」の顔は、驚くほどにバラエティ豊か。毎号組まれる特集テーマのタイトルは、例えば、「メイドインアマガサキ」(13号、2004.2)、「食在尼崎 食は尼崎にあり」(16号、2004.12)、「オール阪神阪急」(23号、2006.10)、「アマのウチナー」(26号、2007.8)、「尼崎の歌 ザ・ベストテン」(30号、2008.9)…こんどのアマは、どんなアマ?と、毎号ワクワクさせられます。また、連載コラム「マチノモノサシ」では、「1年で1センチ沈む地盤(臨海地域の年間地盤沈下量)」(26号)や「バッタの生息地10.7%増加」(30号)など、尼崎にまつわる数字から、まちの課題や希望が描かれています。 

知っているようで知らない、おとなりのまちのさまざまな顔を、楽しみながら、時に考えさせられながら、知ることができるフリーペーパーです。

☆資料館だより23号はこちら

(もりもとまき・エコミューズ資料整理スタッフ)

Filed under: もりもとまきのアーキビストの目,資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 1:51 PM

公害地域のいまを伝えるスタディツアー2009〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜


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公害地域のいまを伝える
スタディツアー2009
〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜
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ちらしはこちら
■かつて公害に苦しんだ地域には、
 現在、住民・行政・企業がパートナーシップをむすび、
 持続可能な地域づくりに向けて活動しているところがあります。
■イタイイタイ病という公害問題に立ち向かい、
 汚染ゼロをめざして40年もの長きに渡って努力を重ねてきた富山の地を訪れ、
 公害地域のいまを学びます。
■見学やヒアリングから得た知識をワークショップを通して参加型で学びます。
■スタディツアーの前には、事前勉強会を用意しています。
■参加者は現地で学んだことを、次は発信者として、伝えていくことをめざします。

【日程】
●スタディツアー  2009年8月4日(火)・5日(水)・6日(木)の3日間
●事前勉強会  半日程度(日程・会場は後ほど連絡いたします)
【定員】15名
【参加費】約8,000円(予定)(食費相当分の負担をお願います)
【対象者】公害・環境問題に関心をもち、
     持続可能な地域づくりに取り組む意欲のある人
     参加記録の執筆をしてもらいます。
     それらの情報を元に新しい公害教育の教材および冊子を作成します。
【主催】あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)

【スタディツアーでのおもな訪問・ヒアリング先】(予定)
●訪問先=清流会館、土壌復元現場、神岡鉱業など
●ヒアリング先=被害者家族、活動支援者、医師・弁護士関係者、企業関係者など
【集合】
1.大阪
2.関東(未定 候補先:大月インターチェンジ)
にて集合後、バスで現地へ移動。

【申込み方法・締め切り】
・氏名、連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)、所属を記入の上、
 あおぞら財団に連絡をお願いします。
・締め切り=6月30日(火)定員になり次第しめきります

【協力専門家・スタッフ】(五十音順)
井上有一・京都精華大学教授
大滝あや・Tao舎代表
小田康徳・大阪電気通信大学、西淀川・公害と環境資料館館長
高田研・都留文科大学教授、あおぞら財団理事
西村仁志・同志社大学准教授
あおぞら財団事務局(林、藤江、鎗山)

【連絡・問い合わせ先】
〒555-0013大阪市西淀川区千舟1-1-1あおぞらビル4F
あおぞら財団(財団法人公害地域再生センター)
TEL:06-6475-8885 FAX:06-6478-5885  
http://www.aozora.or.jp/ webmaster@aozora.or.jp
※本事業は(独法)環境再生保全機構地球環境基金助成事業の一環です。
※いただいた個人情報は本事業の目的以外には使用しません。

=======以下、申込事項=======
公害地域のいまを伝えるスタディツアー2009
〜富山・イタイイタイ病の地を訪ねて〜

氏名

住所 〒

電話番号

緊急時/帰省先等

メールアドレス

所属  

参加動機、問題意識など

その他、要望、ご質問など

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Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2009年6月16日9:58 AM
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