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ブログカテゴリー » 資料館(エコミューズ)

西淀川高校語り部授業<12月17日(金)>


12月17日、
西淀川高校、へ、お邪魔してきました。

同校では、環境学習として、
西淀川地域における、『かつての公害の被害経験とその克服の過程』、を学んで来られたとのこと。

今回は、
3学年の特別授業『西淀川公害病患者の方のお話を伺う会』における講演依頼があり、
『西淀川公害患者と家族の会』の語り部の方、とともに、
あおぞら財団職員が授業に出向きました。

語り部1名 と、財団職員1名の2名でチームを組んでの授業です。

まず、あおぞら財団職員から、西淀川公害の概要説明、を行い、
その後、語り部の方から、ご自身の西淀川公害の経験談、をお話いただきました。



語り部の方(岡崎久女さん、永野千代子さん)からは、
・西淀川大気汚染公害訴訟に、患者(家族)としてこめた思い、
・大気汚染が実際に生活に及ぼした影響、
・訴訟参加も含めた西淀川公害が、生き方に及ぼした影響、などについて、
ご自身のお考えを語っていただきました。
  (西淀川公害については、エコミューズHP を参照ください。)

西淀川高校の皆さんは、どのように感じたでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーー★
以下、蛇足ながら、
私(財団研修員)の所感です。
(財団ブログの常に違い、少し、読みづらい点があります旨、ご容赦ください。)

・・・語り部の方は、現在においても、
『公害経験により、その後の人生も変えられた』、と考えておられ、
それは、ぜんそく等の健康面での継続的損害にも劣らず、
語り部の方を苛み、精神的ダメージを与え続けている。

語り部として、また、公害患者会の活動を通じて社会参加をする中で、
そうした精神的ダメージの修復もなされている様子。恐らくは。

しかし、記憶の中の経験は、完全に癒すことはできない。
あったことはなかったことには、できない。

できないからこそ、
訴訟の終了、という、一応の節目、を越えても、なお、
他者に、一度でも、同じ気持ちの変遷をもたらす経験をさせたくない、
との思いが持続する。

自分が公害を経験したこと、に意味をもたせることができるなら、
過去に現在から、彩色することができるとするならば、
絵の具の一つの色として、
一度おきたことが、その後、人ひとりの生きる道にどういう影響を与えるのか、
それを後に生まれた者に伝えること、を選んだら、
語り部にたどり着くのかもしれない。

そして、
耐え難きは自己の選択の結果、といえない経験ということ。

環境問題について語っているようで、
自己の選択の結果、として、自己の生きる道を捉えられることへの渇望の吐露、
そんな風に受け止める現在、

対して、中学生だった頃、いっちょ前の頭をもった気分がしていたけれど、
長崎で、原爆についての語り部の方のお話を聞いたとき、
自分は単純に、戦争の悲惨さ、という側面でしか捉えられなかったなぁ。・・・

あれっ、
なんだかメランコリック??
語り部の方、『高校生の元気をもらえた』、と、
開始前のこわばりは解けて、はにかみつつの控え目な笑顔にて、おっしゃってました。

(財団研修中 M)





Filed under: 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2010年12月17日4:30 PM

大阪大学工学部地球総合工学科学生受け入れ


2010年12月15日
大阪大学工学部地球総合工学科14名を受け入れました。

大阪大学工学部の新田保次先生はあおぞら財団の理事で、
自転車や福祉交通、エコドライブを産官民の連携で進めていることや
松村暢彦先生とフードマイレージや大気汚染ブロックなど教材作成を一緒にしていることなど
NPOと大学がどのように連携しているか、
NPOとはどういうところなのかということをお話しました。


話をしても、なかなかわからないかなと思い、
アイスブレーク(「環境」ということで連想する言葉を1分間で書き出す)や

自分の故郷の地域の課題と改善したい点などを書き出して発表したり、
まちづくりや環境についてNPOができることは何かを伝えました。

1時間という短い時間だったので、どれだけ理解してもらえたかわかりませんが、
一緒に活動する人が増えればうれしいなぁと感じます。
(林美帆)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010年12月16日2:43 PM

ポスターセッションしました。全国歴史資料保存利用機関連絡協議会京都大会


2010年11月24〜25日
京都テルサにて、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会京都大会が開催されました。
エコミューズの鎗山、林も資料館の情報を得るために参加してきました。

24日の午前中は京都府立総合資料館の見学があり
国宝の東寺百合文書を見せてもらいました。


本物を見ると感動します。
資料は、文字情報だけが大切ではなくて、保存されている状態も情報として重要だということを体感しました。

ポスターセッションはこんな感じです


昨年の福島大会で報告させてもらったこともあり、
声をかけてくださる方が沢山おり、とてもうれしかったです。
資料を保存することの重要性を理解してもらうのはとても苦労が多く
その苦労話を聞いたり、活用方法などを聞いたりして
全国に仲間がいるんだなぁと心強く感じました。

(林美帆)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010年12月6日10:03 AM

『阿賀野川え〜とこだより』第3号でスタディツアーが紹介されています


「公害地域の今を伝えるスタディツアー2010〜新潟・水俣病の地を訪ねて〜」でお世話になった「阿賀野川え〜とこだプロジェクト」(事業名「阿賀野川流域地域フィールドミュージアム事業」)の情報紙『阿賀野川え〜とこだより』最新号(第3号、2010/11/10)で、スタディツアーのようすが紹介されています。
いよいよ来年からスタートする環境学習プログラム「阿賀野川え〜とこだ!環境学習」の試行版を、私たちは体験させていただきました。
公式サイトにアップされていますので、ぜひチェックしてみて下さい。

・『阿賀野川え〜とこだより』第3号(発行:新潟県、企画編集:阿賀野川え〜とこだプロジェクト、2010/11/10)はこちら↓
http://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1288904499105.html


————————————————
・「阿賀野川え〜とこだプロジェクト」についてはこちら↓(新潟県公式サイト内)
http://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1259784295164.html

・「阿賀野川え〜とこだ!ブログ」はこちら↓
http://www.aganogawa.info/

・スタディツアーのようすはこちら↓
http://studytoura.exblog.jp/14473019/

(エコミューズ資料整理スタッフ 森本)




Filed under: 資料館(エコミューズ) — aozorafoundation 公開日 2010年11月19日2:50 PM

今宮高校で授業しました


2010年11月4日(木)

今宮高校にてあおぞら財団の活動と公害についてお話してきました。

2年生のテーマ学習だそうで、
いろいろな団体の話を各クラスからのグループ(5~6人)で聞いて、
班でまとめて、各クラス内で発表。
さらに、それを受けて各個人が研究テーマを設定して、
年度末に向けて研究をしていく予定だそうです。

50分で話すというのはとても難しく、
アイスブレークなどをはさみながら話をしましたが
途中、ちょっと難しかったみたいです。

「公害」ということで連想するキーワードを1分以内にグループで書き出す
というアイスブレークをしたのですが、
これは大盛り上がり。
参加型学習と公害の説明をどのように組み合わすか、
今後の課題です。

生徒の感想です。

「今日のお話を聞くまでは、自分には関係ない事と思っていたが、これからは他人事としてとらえるのではなく、自分の身の回りでできることからかかわっていこうと思う」

「『公害は昔の話』で終わらせずに、今の時代を生きている自分たちが「できること」を積み重ねていって、二度と新たな公害を起こさないようにすることが大切だと思った」

発表会が楽しみです。(林美帆)




Filed under: 西淀川公害授業 — aozorafoundation 公開日 2010年11月8日11:57 AM
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